もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

ユナイテッド93 臨場感はつたわっても、真実は闇のなか。

2006-08-28 03:36:02 | その他(洋画)
タイトル:ユナイデッド93/アメリカ
ジャンル:再現ドラマ/2005年 /136分
映画館:動物園前シネフェスタ4(135席)
鑑賞日時:2005年8月14日 (月),20:15~ 33人ぐらい
私の満足度:60% 
オススメ度:50%

<序>
9・11から5年。あっという間の5年であり、まだその余韻のなかに
いるような気もするのだが、アメリカの自作自演説もでるなど、いまだに謎だらけ。

よくわからないこと、その1
なぜ、あんなに完璧に2つのビルは崩壊してしまったのか?
となりのビルまでなんで崩壊してしまうのか?

その2
なぜ墜落したユナイテッド93、さらにペンタゴンへ突っ込んだ機体も
あとかたもないほどに粉々になったのか?

その3
ハイジャックをされた4機のなかで、電話のやりとりがあったのは
ユナイテッド93の1機だけなのか?

そんなことを考えながらこの映画をみました。

<冒頭>
アラビア語?暗転に祈りの声。
指。本(聖書)をもっている。カメラがひいて、
ベッドの上に座って本をを読んでいる男。Tシャツ。
『時間だ』と別の男が声をかけ。本を読んでいた男が顔をあげる。
短い髪。まっすぐな視線。
ホテルの一室。ベッドに仕切りのカーテン?もある豪華な部屋。

暗転。低い太鼓の音とともに、男のつぶやくような祈りの声がつづく。
メインタイトル『UNIDTED93』
高層ビル街。航空映像、夜の街を走る車を真上から映像。
ビルの合間をぬうように進む。

ホテルの洗面所。男が体の毛を沿っている。
布を引いて、二人ならんで座り、両手をあげ、そしてうつぶせに。
祈りの声はつづく。
別の男が、ナイフをジーパンの内側に入れる。
男が向かい合って左肩どうし、続いて右肩どうしをかるくあわせる。
『神よ、アメリカに苦しみを』

※最後のセリフを含めて、いまいち再現に自身なしです。

<監督のことば:パンフより引用>
「9.11」について、あらゆるメディアが取り上げてきた。唯一、私たちが
語っていなかった場所は、最も影響力のある映画という領域だった。
目をそらさずに事実を描いていけば、時代に刻まれた「何か」が
必ず見えてくると私は信じている。
  ---ポール・グリーングラス監督

※ここから、ネタバレがあります。

<感想>
序盤からの淡々とした映像は、見慣れた空港のワンシーン、ワンシーンであるが
それが逆に、あの9.11につながっているということで緊迫感が高まる。

機内、航空管制センタ、軍の3元中継という形ですすんでゆくが、
登場人物に有名な俳優はおらず、航空管制センタ、軍では実際に自分自身を
演じている人も何人かいることが、エンドロールでわかった。
ハイジャック犯に対しても、憎悪を掻き立てるような描写は避けているように感じた。
会話にしても、つながりのある会話というより、ある場面場面の断片的なもので
一見、ドラマというより、ドキュメンタリーのように感じさせられた。そういう手法が
全編を、臨場感あふれるものにしていた。

感傷的な気分になったのは、いくつかの機内から家族への電話のシーン。
例えば、若い女性の客室乗務員が『もし、生きて帰れたら、あした辞表をだすわ』
といいながら、職務をまっうしつづける姿、そしてこの人も死んでいくんだ
とおもうと少しぐっときました。

でも、あまり感傷的になれなかったのは、自分自身少し引いていたから。
『事実を描いていけば』という、監督の言葉、あるいはその路線での宣伝
とはうらわらに、こりゃ事実なの?というシーンが多々あり気になりました。

3つだけあげます。
・まず冒頭の、ハイジャック犯4人のホテルのシーン。さらに多々でてくる機内での
犯人同士のみの会話。全員死亡の犯人側の行動などはたしてわかるものか?
・ふたつめ。機長に代わって、ユナイテッド93の操縦席に乗り込んだ
ハイジャック犯は、操縦桿の横に、ホワイトハウスの写真を貼り付けます。
それもアップの写真。そんなの役に立つの?それに本当にホワイトハウスなの?
・最後に、ラストシーン。乗客・乗務員は、立ち上がり、ハイジャック犯に
向かってゆき、コックピット内へと入ってゆく。

結局のところ、多くの遺族の方々や、当時の関係者からのヒアリングを行い、
忠実の再現した部分はあるのでしょうが、肝心な犯人に関する部分や
事実不明な最後の部分も含めてぜーんつくっちゃいましたということだと思います。
こうなると、なにが真実だといいたいのかが
わかりづらくなり、もともとなにをしたかったのかが疑問に思えてきます。

せめて最後のシーンでは、コックピットに突入するあたりから無音にして、
ドアをあけると白い霧で、そのなかを
すすんでゆくような終わり方がみたかったです。

<再び、謎へ>
「序」のところで書いた3つの謎については、謎のまま。
むしろ、なぞは深まった感じがあります。

先月発売された「9・11テロ捏造」ベンジャミン・フルフォード著によると
この映画にでてきた4人のハイジャック犯のうち2人は生きているとか。
やっぱり闇だなあ。

<備忘録:この事件/映画について振り返るときのためのメモ>
・コップピットはとても狭い。そこで、機長も副操縦士も操縦席に座った
ままで食事をとる。
・飛行機からは、一般の携帯電話で通話しているのだと思っていたが
映画では、座席についている電話をつかい、クレジットカードを使って
かけていた。
・ フライト開始前に、コックピットに入るときのノックを機長と客室乗務員が
打合せをするシーンがあった。ドラマなら、伏線になるところだが、この映画
では、こういう伏線がことごとく意味のないものになっていった。
・ハイジャック犯が、コックピットに入るのは、操縦席のモニターで
「世界貿易センタービルに激突」の通知がでたあと。
・ハイジャック犯4人は、ファーストクラスに乗っている。
・ハイジャック犯4人のうち一人は十代後半にみえる。

ではまた。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Loose Change (Hiro-san@ヒロさん日記)
2006-09-04 01:13:13
はじめまして。TBいただきました。いい映画レビューですね。



>ハイジャックをされた4機のなかで、電話のやりとりがあったのは

>ユナイテッド93の1機だけなのか?

ツインタワー突入のハイジャック機からも、ほんの少しありますよ。

ユナイテッド93からは異常なほどに多い、という感じです。



911の全体像をもっと深めたいのであれば、こちらの1時間22分のビデオを是非ともごらんください。疑惑の全体像がつかめるはずです。

http://video.google.com/videoplay?docid=7167151489146455453&q=Loose+change

ただし、私はビデオ内容のすべてが「真実」と思っていません。が、ベンジャミン・フルフォードでは飽き足らない方にお奨めです。
ひろさんへ (もっきぃ)
2006-09-05 02:42:00
コメントありがとうございます。



Loose Change は、しりませんでした。ご紹介ありがとうございます。今日NEWS23を見てたら、9/11.9PM「完全映像化独占放送・筑紫哲也・安住紳一郎NYテロ5年目の真実」をやるそうで、はたしてどんな真実か?あまり期待しないほうがいいのかな?



ところで、ブログ読ませていただきました。凄いですね。「ヒロさん日記」はまりそうです。9/11の前に「北」で。またよろしく。
ネットで世界に広がる9.11真実運動の結晶作品 (お助けペッタン)
2006-09-06 11:15:57
もっきぃさん、はじめまして。

クロフォード氏の本でも「Loose Change=ルース・チェインジ」の

記述があったと思いますが、今この作品が全世界で話題になってます。

一般市民が声を上げないと日本のマスコミは隠し続けるかも?



「LC」は下記から無料でダウンロードできます。ZIPを解凍し、

L2ce→english→DVDripConCenのSRTファイルがグーグルの英字幕。

英語字幕があれば、多くの人が内容を理解しやすくなると思います。



HAKOBAKOなどの字幕可能なプレイヤーを使用します。動画ファイルと

「SRT」ファイルを同じフォルダに入れて→同じ名前に変更して、

「字幕表示の設定」でOK。 ZIP解凍+字幕プレイヤーも無料ソフトです。

グーグル版は「911 cover up」410MBと、著作権対策の「Recut」827MB。

http://video.google.com/videoranking

http://www.loosechange911.com/download/lc2e_subs.zip

http://www.question911.com/linksall.htm

ドイツ・ZDFが「LC」を紹介する模様+再調査要求テレビCM。

http://www.zdf.de/ZDFmediathek/inhalt/30/0,4070,3968318-6-wm_dsl,00.html

http://harmonicslife.net/Blog/2006/JimmyWalterTVAds/comm_8.4.wmv

http://harmonicslife.net/Blog/2006/JimmyWalterTVAds/comm_building7.wmv

お助けペッタンさんへ (もっきぃ)
2006-11-18 22:57:38
貴重な情報ありがとうございます。

最近あまり話題にならなくなった感がありますが、
WTC7については反論もあまりかれないまま
収束してしまうのでしょうか?

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