
タイトル:記憶の棘(原題:Birth)
ジャンル:ミステリー風純愛もの/2004年/100分
映画館:三宮シネフェニックス(238席)
鑑賞日時:2006年11月3日(日)5人
私の満足度:65%
オススメ度:60%
<序>
久々のニコール・キッドマン主演作ということで、以前から見たいと思って
いたのだが、機会にめぐまれず。とうとう京都・大阪の上映は終了。
地元から初めてバスを利用して神戸・三宮入り。クアハウスにチェックインを
済ませて準備万端で?会場入り。ところが、10分まえに会場にはいったら
まだひとり。2004年の作品なので新鮮味にかけるのか?大人の女が少年と
入浴するシーンに批判があったためか?とにかくガラーン。
広いロビーも人がまばらで、一人だったらと変な期待をしましたが、ボチボチ来
て5人。
すくないながらも期待満々ではじまりました。
※ちなみに、私はかつて一度だけ、キネカ大森で「ジャンヌと素敵な男の子」を
50人ぐらいの会場でひとりでみたことがあります。時間になって係りの人が
カーテンを閉め、暗くなるとき、なんだか閉じ込められるような気分で
盛り上がってました。
<冒頭>
タイトルバックで、まだ黒地に、製作者等々の名前がながれているところから
男の声で、
『もし、私の妻が亡くなって、翌日小鳥が窓枠とのところにきて
私をみつめ簡単な英語で「ショ-ン。私よ、アンナ。戻ったわ。」と言ったら?
私はどうするだろうか?きっと、信じたいと思うだろう。小鳥から離れられない
かもしれない。でも、それだけ。私は科学者です。わけのわからないことは信じ
ません。
それでは最後の質問をどうぞ。
家に帰る前にジョギングをしないといけないので。』
軽快な笛(ピッコロかフルート?)と、トライアングルの音楽に乗って、
公園(セントラル・パーク)をジョギングする男の後ろ姿。やや上から見下ろす
ような映像が延々とづづく。男は、全身黒。手袋もフードも黒く、表情も全くわ
からない。
あたりは雪が積もっており、低いフェンスがなければ道とわからないほど。
でも足をとられるほどではなく、曲がりながら進む。途中犬が4引き横切ったり
するが、
人どおりは画面の端に一人映ったぐらい。一定のペースで、ジョギングは続く、
行く手に小さなトンネルが見えてくると、カメラはトンネルのなかからの映像に。
四角いスクリーンが、横長の楕円形に変わった感じ。向こうから黒ずくめの男が
走って来て、トンネルのなかで足をとめた。と思ったら胸を押さえるようにして
膝から崩れ落ち、うずくまるようにまるくなる。
赤ん坊が生れる映像。
テロップ、10年後
しずかな冬の墓地。雪の上にところどころにでた墓石のひとつの前に、ニコール・
キッドマンがじっとたっている。黒のコートに、グレーのマフラ、そしてショー
トカット。
早足でその場を離れ、車の助手席に乗り込む。運転席の男にしばらく目をあわせ。
軽くうなずく。
<ストーリー:gooから引用>
ニューヨークで家族と暮らすアナは、30代の未亡人。
10年前に夫のショーンを心臓発作で亡くして以来、悲しみにくれていたが、
最近になりようやく新しい恋人、ジョゼフのプロポーズを受ける決意がついた。
ところが2人の婚約パーティーの夜、ひとりの少年がアナのもとを訪ねてくる。
少年は「僕はショーン、君の夫だ」とアナに告げる。最初は信じていなかった
アナだが、死んだ夫と自分しか知らない出来事を、ショーン少年が話し出すうち、
疑いが生じ出す。「彼は本当に生まれかわりかもしれない」と。
<感想>
つかみはOK。冒頭のシーンでも記述したが、ジョギングの男性が公園のトンネルで
顔を見せることもなく、うずくまるように倒れるシーンは、そのシルエットが子宮
のようにみえ=>赤ちゃんの誕生=>墓の前にたたずむのショートカットの
ニコール・キッドマンとの一連の流れは、あまりにも美しい。
婚約者(運転席の男)のプロポーズを受けることを報告したのか。
だがこの映画のメインは、アンナ(ニコール・キッドマン)の心のはずが
「生まれ変わり」が強調されすぎていたように思う。しかも、最後の判断は
観客にゆだねられているため、どうもすっきりしないというのが正直なところです。
冒頭のすばらしい、であしのあとに、その兆候はすぐにあらわれます。
包装紙につつんだプレゼントのような箱をもった中年の女性。なにやら
落ち着かない雰囲気で、「リボンを忘れた」とかいって言って建物の外にでて
テクテクと茂みのなかに入っていくんですね。そしてそのあとをついてゆく
アメリカ版マルコメ君。なんだこりゃ、サスペンス?その後もミステリーか?
はたまたオカルトか?「生まれ変わり」なのか、どうなのかと、わからないように
みせるたの仕掛けが多すぎて、少しイライラ。
結局、一番私が印象にのこったのは、前半、劇場のシーン。
一つ前のシーンからはいりますと、つきまとうマルコメ君を遠ざけようと、
アンナはマルコメ君の、お父さんに会いに行きます。そこで、マルコメ君は
「もうアンナに会いにいったり、煩わせたりしないと約束しろ」とお父さんに
何度も言われるのですがかたくなに拒否。何度も何度も「アイ・キャント」
と繰り返すんです。時間もあることで、しかたなく、アンナはその場を
あとにするのですが、振り返ったときに、マルコメ君が意識を失ったように
アンナのほうを見ながら倒れるのを見てしまうんですね。
これは後をひくなあと思ってたら次にでてきたのが劇場のシーン。
アンナが、婚約者と満員の劇場の後ろから通路をあるいてきます。舞台は全く映
らず、
音声だけ。すでにはじまっています。二人が真ん中の席へ座るため、
座ってた人がずらーっと10人ぐらい立ち上がるんですね。日本なら、座ってる人は
足を引くぐらいで、遅れてきた人はすみませんと言う感じで足を踏まないように、
背をかがめていくところですが、やはりあちらの上流階級はちがうんでしょうか。
通路をあけるほうも、堂々と立つし、遅れてきた人も堂々と座るし、なんか
チョットした
カルチャーショックでした。まあ、古い劇場で、前の席とのよゆうが少ないとい
うのも
あるように思いますが。さて、そこでカメラは、通路から席につくアンナをずーっと
追って、そのままアンナのアップ。ワグナーの流れる舞台の方向をみていながら
心ここにあらず、なみだ目になりながら、隣の婚約者がなにかささやいてくるのにも
気が回らず、頭のなかはパニック状態。ここも、またまたの長回しでみせてくれ
ます。
ニコール・キッドマンもいつもどおりきれいだったしこのシーンがみられたので、
まっいいかっ。というところです。
追伸(ネタバレあり)
・カンヌでブーイングがあったという浴室シーンは、「マルコメ君なにするんや」
という程度で、問題というたぐいのものではないでしょう。
・アンナは、いまでもショーンが忘れられない純愛物と私は
考えましたので、ジョゼフとはバイバイしたほうがいいでしょう。
・マルコメ君は、結局生まれ変わりだったのか?私の意見としましては
Noです。アンナのあまりの美貌と、秘密を知ってしまったために妄想に
とりつかれてしまったというのが私の解釈です。
・冒頭につづくシーンで茂みにはいってゆく女性。名前はクララ。
いかにもからんだ痰をすっきりさせてくれそうな名前なのに、
結構かき回してくださいました。チャンチャン。
<ニコール・キッドマンのベスト>
いままで、ニコールキッドマン主演作 で私がみたものです。
オススメグループ (私の好きな順)
衝撃作:ドッグ・ヴィル ※ただし、気分を悪くする方も...(2003)
メイキング・オブ・ドッグヴィル ~告白~ もオススメです。
大作:コールド・マウンテン(2003)
知的な展開:ザ・インタープリター(2005)
高貴なホラー:アザーズ (2001)
楽しいミュージカル:ムーラン・ルージュ(2001)
格調高い:めぐりあう時間たち(2002)
まままあグループ (順不同)
バースデイ・ガール(2002)
記憶の棘(2004)
ステップフォード・ワイフ (2004)
奥様は魔女 (2005)
白いカラス(2003)
誘う女(1995)
オススメできないグループ
なし。ニコールキッドマン作品で、大きなハズレはいまのところありま
せん。
ではまた。
参考:スクリプト
記憶の棘 - goo 映画
記憶の棘@映画生活
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個人的には好みではないんですけど、映像は美しかったと思います。
全体的に彩度を落としたカメラがちょっとスタイリッシュでした。
私も同感です!
『アイズ・ワイド・シャット』もいいですよ♪
二コールの繊細な姿が、この役にぴったりでした。
貸しきり状態の劇場って、すごくリッチな気分でしたね。
映画を観終わってからこれほど結末について考えさせられた映画はありませんでした。
。。でも、私としては好きな映画です。
ジョゼフとは別れるべきでしたね。
同感です。
ニコールファンには絶賛のこの映画!
あの長回し! 美しいニコール!
正直TBを頂いても、「否」のレポだと哀しい。
ありがとうございました!
面白くないわけではないのですが、自分の中では微妙な位置づけの映画です。
ちなみに私も『ドッグヴィル』は衝撃を受けました。
TBありがとうございました。
トンネルの解釈が同じでうれしいです。
「記憶の棘」にはいろんな議論があって、そこがまた、この映画の優れているところかなと思ったりもします。
ニコールがきれいなのは皆さん同意見ですね!
画像の『ミラクルバナナ』がとっても気になってしまいました(笑)
ニコールの映画は随分見ていますが、好きな作品がほとんど同じです。
『ドッグヴィル』を見た時は衝撃的でした。
イマイチ、すっきりしないストーリーでしたけど、
ニコールがすてきだったので、私もまあいいか!です^^;
キッドマンもので期待したけど、面白くなかったのは
「プラクティカル・マジック」かな。
サンドラ・ブロック競演でしたけど、ミスキャストという感じも・・
でも彼女の映画は大きなハズレはないですよね。
いつも、細かい再現に驚いています。
特殊な能力、それとも特殊兵器をお持ちなんでしょうか?
ストーリーとしては、私もいまいちです。
結局のところ、映像、ニコールの美しさで
まあ、みてよかったかな?という感じです。
とらねこさんへ
ご賛同いただきありがとうございます。
『アイズ・ワイド・シャット』は、まだ私が
ニコールを知る前の作品で、これからそういう
作品もすこしずつみていきたいです。
トム・クルーズが主演で、リリー・ソビエスキーも
でてますね。おもしろそう。
やくざいしさんへ
大満足ですか。それはよかったですね。
※映画館でひとりだったのはのは1回ですが、
ふたりだったことも1回あります。それは、下北沢のちいさな映画館で「HAZAN」という陶芸家の話ですばらしい作品でした。
ギリギリで入ったら、ひとりいて
「あいつがいなかったらひとりなのに」とか思っていたのですが、その人も「おまえがきいひんかったらおれひとりやったのに」という目でこちらをちらりとみてました。
チョコさんへ
好きな映画でよかったですね。
「ジョセフとは別れるべき」同感いただき
ありがとうございます。やっぱそうだよね。
※チョココロッケおいしいの?
ちーさんへ
「否」のレポでも、映画に対してのもので
「ニコール」に対してのものは、ほとんど
ないのでは?そう思いましょう!!?
Vermillion-sandsさんへ
ぼろくそですねえ。
でも、わかる部分もあります。
パンフで、監督が、生き返りか否かどちらにも
とれるようにした、というような発言を
よむと、少しひいてしまいます。
ネネムさんへ
ドッグヴィルは衝撃でしたねえ。
マンダレイも衝撃でした。
次の気になります。
wancoさんへ
トンネルの解釈そうすよねえ。
あのシーンは、美しかった。
演じている人が誰かわからないのもよかった。
ミチさんへ
『ミラクルバナナ』は、私も、もう1本
みようかと迷いました。
「バナナの木から紙を作るという実際に
あるプロジェクトをモチーフ」というところも
緒方拳、小山田サユリも。
結局、神戸クアハウスがチェックイン可能
だったので、温泉にしました。
アイマックさんへ
「プラクティカル・マジック」ですか。
ちょっと注意ですね。サンドラ・ブロックと
姉妹というのもなんだか似合ってないような。
でも、とりあえず見てみようかな?なんちゃって。
Biancaさんへ
残念ながら、特殊なものはなにもございません。
できるだけ、メモをとって、あとは予告や、パンフをもとに、記憶と想像力で書いてます。まちがいもたたあるかとおもいますが、最初のシーンはとても好きで、書きながら自分自身映画を見ている感覚をよみがえらせながら楽しんで書いてます。こんごともよろしく。