もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

沼地のある森を抜けて/梨木香歩

2006-09-05 21:42:39 | BOOK
先祖伝来の”ぬかどこ”から、
次々と人が生まれてくる。
その不思議を淡々と受け止める主人公。

毎日かきまぜないとならない”ぬかどこ”は生きているのだろうか?
残念ながら、我が家には糠づけを漬けると言う習慣が無いので
よく解らない。

人の命が連綿と繋がることの不思議。
細胞レベルで語られる生き物としての本能。

梨木香歩を読むのはは6冊目ですが、
奥深いファンタジー作家です。

あと、
姫野カオルコ(この人の評価って不当に低い気がする)
「ハルカ・エイティ」

戦前戦後を生き抜いた女の一代記。
といえば、よくがんばりました話になりそうだけれど、
そうならずにフツーに人生を生き抜いて、
痛快な老後を送っている女性の話。

実在の人物をモデルにした小説ですが、
戦争の描写が細かく、
絨毯爆撃といわれた爆撃で落とされた爆弾の数が書いてあり、
ぞわっとする数。
もう本を返してしまったので正確に解らないけど、
本当に恐ろしい数だった。

彼女の本は数々読んでますが
作風の全く違う「受難」は大爆笑本で、女子限定オススメ本。
「ツ・イ・ラ・ク」はエロいです。

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