もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「大阪ハムレット」

2009-03-12 22:21:03 | 映画
3/7

まさしく“大阪”じゃないと成立しないお話。
クライマックスの小学校で演じられる“シンデレラ”まで大阪弁!

朝起きてみたら、父親がポックリ逝ってしまってた。
遺影を前にして、
なんだか納得できてなさそうな顔の、男のコ3人。
隣の部屋で飲み食いしている親戚の口から出るのは、父親の悪口ばかり。
ケンカっ早い次男が腰を上げそうになった頃、
母親が親戚の会話に加わり、笑い話にすり替えてしまう。
華やかで、おおらかで、ユーモアがあり、気丈なこの大阪のオカンに松坂慶子。
いかにも大阪チックの派手な服装も、ちっとも下品にならないところが良い。

そして、いきなり現れて、遺影の前で泣き崩れる謎の男。
靴下に穴があいていて、それだけじゃなくなんだかしょぼい。
父親の弟だというが・・・
このうさんくさいおじさんに、岸辺一徳。
松坂慶子と共に、絶妙のキャスティング。
(NHKの近江文麿とは別人・笑)


何故か家に転がり込んできたおじさん。
母親は、昼は病院、夜はスナックで働いて生活を支えている。

長男はおっさん顔が幸い(災い?)して、
一目ぼれした女子大生と付き合い始めるが、
入り組んだファザコンの彼女に「お父さんになって」と言われる。
中学3年生なのに・・・。

ケンカ上等・次男は、
なにを揶揄してかの国語教師の発言に腹を立て、
『ハムレット』それも古い訳の難しいものを読み始める。
辞書をひきながらというところが、案外真面目でかわいい。
「オレがなんでハムレットやねん」
それを知りたいがために読み続ける。

小学生の三男の夢は「女の子になりたい」
かわいい顔してるけれど、もちろん困難が山積み。

長男の彼女は完全に“育て直し”を求めているし、
(現実にネグレクト経験者の治療で、大人がおんぶを求める場合があります)
次男は自分らの父親は誰なんだろう?と悩んでいるし
水商売の母親のことをタネにからかう悪ガキとはケンカ三昧。
三男の理解者のおばちゃん(母親の妹)は若くしてガンで死んでしまう。
そんで、おじちゃんって何者?
そんな中、
最近太ったなと思っていた母親が妊娠していたことが発覚!
誰の子?

重く扱うのが簡単なエピソードばかりなのに、
暗さはみじんもなくて、笑う笑う、泣く、笑う。
そんな展開が見事。
みんな各々の悩みにちゃんと立ち向かってゆくラストがまた良くて。
『ハムレット』もちゃんと生かされているしね。


松坂慶子が、ガラの悪い下町に住むマリアさんみたいな母親に本当にぴったり。
本上まなみの年季の入った真性ロリータは、
似合っているからコワイ。
白石和子のおばあちゃんも良かったなぁ。
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ラジオから「春咲小紅」、そんな季節ですか

2009-03-12 00:01:27 | Weblog
外はびゅーびゅー音がしてますが、
ラジオから矢野さんの声で春の歌。
メールチェックだけして
もう寝るとこでしたが、
懐かしいやら色々で、聴いちゃいました。
シングルのジャケットの矢野さんが目に浮かぶくらい、
聴き込んでましたから。

~お返事遅れてごめんなさい~
手紙でとてもよく使っております、このフレーズ。

春先のラジオでは、あとどんな曲が定番だったっけ。
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