もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「ラスト、コーション」

2008-04-06 22:00:40 | 映画
3/23

映画というのは、
本当に観るこちらの気持ちで色々な感想になるものだ。

私はとにかくユイミンに腹が立って腹が立って。
『お前が青臭く中途半端な正義感で言い出した事で、
チアチーはもちろん、友達も全部ヒトゴロシじゃねぇか!
人生台無しだ!』
そこそこ頭が良くたって、
しょせんガクセイさんたちが組み立てた机上の計画なんて、
成功するわけが無い。
結局、組織に飲み込まれて、
ただの駒にされるきっかけだよな。
責任とれや!
と腹の中で悪態をつきっぱなし。

心ひそかにチアチーを思っていたのに、
イーを色仕掛けで落とすために経験者が彼女を仕込むことに
心痛める。
なんて笑止千万!
だから、お前のせいだって!

たとえば、冒頭のご婦人達の麻雀シーンや、
美しいチャイナドレスの数々や、
読み解きたいことは多々あるのだけれど、
とにかく腹がたってねー。
オレは大沢親分かい?(爆)

数年後チアチーとであったユイミンは、
すでに組織の駒でしかなく、
生気もなくただ生きていたチアチーが
イーの暗殺に再び関わることにしたのは、
あの別荘から走り去った後に、
父親に捨てられたことだけではなく、
重く苦しい出来事があったのだろう。

それは、
最初にイーと関係を持つときの彼女の媚態に見てとれた。

なにかと話題だったベッドシーンは、
確かに長くて『この長さに意味があるんか?』だったけれど、
なんだろう、あの
胸が苦しくなるような、刹那なカンジは。
あと、見ているだけで足がつりそうだったな~。
(観た人にだけ解るね)

おお、
見事なまでにイーに関して感想がないや。
結局、
国を売って生きていることに生きがいを見出しているわけでもなく、
権力欲に溺れているわけじゃないイーは、
周りの誰も、自分すらも信じられず、
本当は彼が一番死にたがっていたのではないだろうか?
生き残ってしまったけれど。
コメント
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