物部の森

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北加賀屋の美術館によってマスクをつけられたモナリザ、さえも

2020年12月20日 | Weblog
モリムラ@ミュージアムの企画展第4弾「北加賀屋の美術館によってマスクをつけられたモナリザ、さえも 」を観に行った。
オシャレな展覧会タイトルは、マルセル・デュシャンの代表作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》から着想を得たもの。

森村泰昌氏は今回の展覧会で、パロディや遊びの要素を含みつつ、しかし「コロナ」という事態をおもしろおかしく取り上げるのではなく、「マスクをすること」や「ソーシャル・ディスタンス」といった新しい生活様式、今世のなかで起こっている事態を冷静に見つ直した時に感じられる「異常性」をテーマとしている。


館内は森村氏らしい風刺の効いた作品や展示方法。
「モナリザ」。元は、妊婦バージョンとともに本人がモナリザに扮するセルフ肖像画。昔の作品だが、それにマスクが付けられている。




彫刻2体が「ソーシャル・ディスタンス」を守って展示。スピーカーが仕込んであり、頻繁にオッサンの咳の音が流れ、館内に不気味に響く


肖像画はわざと「密」に展示。






今回は来場者も参加できる企画があった。家にあるアベノマスク(未開封のもの)を持ってきて、会場に置いてある森村氏のメッセージスタンプを押す、というもの。こんな感じになる。


ニヤリとすると同時に、コロナ禍における人々の異常性、そして結局何が正しいのか分からないという不透明性や不確実性を感じさせる展覧会であった。
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