野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

勝負は歴史の延長上にあるからこそ、頑張れる。

2016-08-12 06:19:02 | スポーツ
     「産経ニュース」
今年の夏はリオ・オリンピックの年で、暇を見つけてテレビ観戦している。
そんな中、日本代表が体操団体競技で金メダルを獲得。今年の日本体操は絶対王者(と新聞にはそう書いてある)内村航平を中心に、
団体の金獲得が悲願で、その可能性は非常に高いと報道されていたので、体操は問題なしと思っていた。ところが、その日本代表が予選でミスを連発し、
これはあかんと案じていたが、本番ではロシア・中国を辛うじて抑えて金メダル獲得となった。表彰台後の内村航平との一問一答が産経ニュースにあった。
内村航平が何を語るか非常に興味があった。

リオ体操団体で3大会ぶりの金メダルを獲得した内村航平との一問一答(産経ニュース)。
 --金メダルを今手にしているがどんな感触か。
「めちゃめちゃ重たいです」(太字:内村航平)
 --胸にかかった瞬間、驚いたような表情を見せていたが
「北京、ロンドンとメダルを取ってきて、一番重たいので、それプラス僕たちの頑張りという、なんかよく分からないものも入っているので、倍以上に感じていると思います」
 --表彰台の「君が代」はどんなふうに聞いていたのか
「声が裏返るまで歌ってやろうと、みんなでいって、すごくゆっくり流れたので、ちょっと歌いづらかったですけれど、すごくみんな大きな声で歌えてよかったと思います」
--(体操男子団体総合で日本が金メダルを獲得した)アテネのシーンにあこがれ続けて、今度は自分が今その中にいるわけだが、実感はあるのか
「やはり、アテネは僕たちの中では超えられていないのかなと思うのと同時に、僕たちは僕たちの歴史というものがあると思うので、
 それは、結果がオリンピックで金なので、それはそれでいいんじゃないかなと思います」

 --日本が勝った理由はどこに感じているのか
「ここまですごく努力をしてきたので、その努力じゃないでしょうか」

内村航平、オリンピック3大会に出場し個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得、世界体操選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む、
19個のメダル(金メダル10、銀メダル5、銅メダル4)を獲得している、体操の世界歴史の中で燦然と輝く戦績を得て、絶対王者と言われている。
団体総合で2004年アテネ以来、3大会ぶりに「世界一」の座を取り戻し、「僕たちは新しい歴史を作ることができた」と満足感を漂わせたと報道されている。
内村航平のような絶対王者と称される世界的にも稀有の選手が、体操日本のアテネ金メダルを超えること、歴史を作ることを頭の中に描き続けてきたことに驚く同時に、
スポーツの世界では、歴史を塗り替える、歴史を作ることは最も重要なことで、それが選手活動の精神的支柱になっているなんだなー改めて思った。

アテネ超えを目標にして、表彰台の真ん中で、高らかに「君が代」を歌い上げる。表彰台で国歌を歌う選手が少ない中で、表彰台の5人は口を大きく開け、
「最高でした。声が裏返るまで歌おうって、みんなで言っていたんです」と。世界最高のスポーツ観戦をこんなに気持ち良くみられるとは、最高の場面だった。
  「リオデジャネイロ五輪:体操男子団体総合では日本が2004年アテネ大会以来、3大会ぶりの金メダル。
                                   1960~70年代の5連覇と合わせ、この種目では通算7回目の優勝になった。「新しい歴史作った

世界最高の頂点とは比ぶべくもないが、モータースポーツ競技を含むスポーツ競技でも、看板を背負ったチーム(チーム○○)の旗の元に出場する場合も、
戦った結果は歴史として残る。一般的に、黎明期から出発したチームは、彼らが経験した辛苦や成功の歴史は次に世代に引き継がれ、またその次の世代に引き継がれる。
それらは、チームやその所属する社内外の環境にも大きく影響を受け、全く勝てない苦労の連続な時代がある一方、レース運営が巧く機能し、
当時のモータースポーツ界を牽引した時代もある。しかし、これは前世代から引き継いだ置き土産を周到に分析した結果で、前世代の成せる技が後輩の時代に成功した証し。
誰でも他社競合チームに勝ちたいと思って一生懸命なるも幸不幸の時代は背中合わせで、それは時の運不運のなせるものかもしれない。
勝者の歴史や成功体験は連綿と後輩に受け繋がれているのも事実であり、否定しようもない。そして、その結果がチャンピオンとして華開き評価される。
だがそれも歴史のなかでは一瞬に過ぎない。その一瞬の成功も黎明期から連綿と続く歴史の流れの中であり、そして、これ等を次の世代へと歴史を
継続させているのは今の現役世代の仕事。往々にして、チーム○○が不遇な時代、勝てないことが続くと、マスメディアそして外野席や関係先からの苦情や心配の声が
上がる場合がままある。それに真摯に答える努力をして結果に繋げるか、あるいはそっぽを向いて内に籠って勝てない自分のふがいなさを逆にすねて反発するか、
それは結果に明確に残るから面白い。同じモータースポーツの歴史に長く接し観察していると、そんな場面に度々出くわす。
アテネの金を超えようと真摯に努力して答えを出し、やっと自分等も歴史を作ったと胸を張った内村航平、表彰台にトップに立ち国歌を歌う内村航平を見ながら、
こんなことをふと思った。

         




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