内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

自我がなくとも人間は動くのか

2021-02-08 20:40:41 | ビジネス境界線
自分が自分を動かしているのか
それとも
体が動いてそれを自分が
認識しているしているだけなのか

前者が通常の考えだが
後者もどうやら正しいという感覚を
感じる人も多くよく目にする


能科学に関わっている人は
科学の領域でそのエビデンスを
示している

精神世界を研究している人は
自分が体験した一つの事実として
同じ事を言っている体験者と
それを共有し同じ事を言う


私は科学者ではないし
精神世界の研究というほど
それにのめり込んではいないが

自分が自分と思っている主体とは別の
何かを体に感じる経験が少しあったので
後者の方が正しいのではないか
と体が疑うようになってきた


私が経験したのは
「精神病の時に経験した寝ぼけた状態」
である

そもそも後者モデルであるから
自分も納得いく説明ができるように
なったのだが

いつも熟睡できない状態
(=自我からの攻撃を体が受けている状態)
毎日頭の中が興奮しうるさく
交感神経が常に活発な状態
身体症状もひどく
こめかみと額の痺れ圧迫感
胸上部の不快な苦しさが
永遠に続く苦しみ

ここからある日
久しぶりにゆっくり夢も見ずに
眠れた日があった

そこからいつものように朝起きたのだが
起き上がりベランダまでいって
タバコに火をつけるまで
身体症状も忘れるくらい何もない
ボーッとしたその安静な状態は
続いたのである
時間にして1分弱だったと思う

しかしその火をつけている途中くらい
からゾワゾワゾワゾワと
心の底から攻撃が始まり
いつもの頭の違和感と
胸の苦しさが

やあ

と動き出してきて
いつものように体の攻撃を始める
という


体の目覚めと
心の目覚めのタイミングのズレを
はっきりと感じたのである


またこの体験から
その時はまだ信じられなかった

心が病んでいるから体が悪いのではなく
やはり体が悪いから体に異常が
起きているんじゃないか

という疑念を
完全に取り払ってくれた経験でも
ありました


寝ぼけてたら体に異変がない
これはどう考えても起きた心が
体に異変を起こしていることになる

また不思議と感じたのは
体を攻撃し始めた心は
「何もしゃべっていない」
ということです

仕事や金はどうするんだ?
あの恐ろしい件に巻き込まれたら?
もし一生このままだったら?
だとか
いつもの私の体を攻撃してくる主体は
言葉で攻撃してきます
いやそう感じていました

この喋ってくるやつを
どうにしかしてくれ
という悩みはとても深かった

しかし
言葉での攻撃が始まる前に
心は体を攻撃していることが
よく分かったのです

この現象を分析している自我が
後からそれに言葉を割り振って
言語化しているということです



①安静な幸せなボーッとした状態
(後からそれを認識)
②身体症状の把握
③悩みの言語化


これが私の体に起こった
紛れもない順番でした

②の体験自体と
②から③の順番である衝撃にばかり
この体験から目が言っていましたが

随分と自分が整理されてきてからは
①から②の変化の不思議でした

ここで主体である私の自我が
目覚めてきたのだと私は思います

この自我は
記憶にアクセスを始め
今の自分と思っている自分の状況が
受け入れられないものと認識し
それを自分に気づいてもらえるために
自分への攻撃を開始します

そしてもう一方で
体の身体感覚を認識した自我の機能も
あります

身体感覚を感じる自我は
個人差はありますが
寝ているときに叩かれると
起きるように
意外とすぐに認識体制に復活
出来るように出来ていると感じます

こちらの機能は
タバコに火をつけるという動作まで
感覚を感じながら動いているので
先に動作を開始していたと思われます

一番大きな問題は
「後からこの寝ぼけているであろう
①の状態が安静な幸せな状態であったことに②以降の私が思い出した」
という事です

②以降に起きてきた自我が
はっと今の状態の辛さを思い出すと共に
今まで辛くなかったじゃん
はっと
なったという経験です



ここに自我が起きていない状態でも
私の体というものが
何かしら動作している片鱗を
私は感じました


勿論自我がない=脳死なのか
脳死は体は動かない
だとか
自我が自体が
脳の機能なのか
そうでないのか
そのへんの難しい問題には
私は全く答えを持っていませんが

寝言
夢を見るとき
夢を見ないとき

これらは全て自我がどれだけ動いている
状態なのかどうかで
説明が一番できる気がします


私は人から気持ち悪がれるほど
夢の記憶を鮮明に
色付きで
言葉も全て覚えたまま
ほとんど忘れないまま起きた瞬間に
書き出すことができます

それだけ寝ていても自我が常に
強力に稼働している証拠だと思います

だからこそ
普段から熟睡できることは
ほぼありません
眠いので1日15時間とか
平気で寝ていられることになります

このような私の性質からいって
自我が体より遅れて
自分を動かしている主体では
ないことがバレる瞬間というのは
精神疾患の身体症状という
超強力な地獄の有無からわかる差
があったからこそ
体験することができました

この熟睡している時の自分は
一体誰なんでしょうか

息もしているし寝返りもうつ
イビキもかくしヨダレも足らす

主体があるようでそれはない

この状態の自分の事を
自分ととらえることができない
つまりそれを捉えられる
自分がいないというのは
誰でも共通して理解できるはずです