虚無/ 薬丸岳
心神喪失者の無差別殺人により 娘を殺された夫婦の話。
精神障害者の壊れていく様子は 恐ろしくてもろい。
妻の決意と 覚悟が すさまじい。
妻が憎んだのは 刑法39条と世間だった。← ジーン
ヘビーな内容なのに さらっと読める社会派ミステリー
薬丸さんに 惚れます。
スーツケースの半分は / 近藤史恵
大学時代の友達とスーツケースと海外旅行の話。
スーツケースは 行きは半分に荷物をつめて 残りはお土産と思い出を詰め込んできてね♪
という意味。
スーツケースを介して海外旅行と女子を切り取った ストーリーは あたたかさと意地悪が混じった真実味があって アラサー女子の背中をそっと押してくれるような 連作短編。
女子万歳♪
あなたが愛した記憶 / 誉田哲也
「7か月の赤ちゃんを殺害した」事件は 嘆かわしいほどつらいけど。
「連続女性拉致殺害事件」は オカルト的w
このタイトルと女子高生の切ない後ろ姿。
だけど オカルト的w
なんで 赤ちゃんを!?と 思いながら 一気読みでした。
起終点/ 桜木 紫乃
北海道を舞台に 俗世を離れた弁護士が 覚醒剤所持の女性を弁護する話。
映画化されたので、佐藤浩一をイメージしながら読んだので 男の哀愁・意地・意思が より深く伝わった。
元恋人・元妻・弁護した女性 皆不幸でもの悲しい。
短編なのに 丁寧で深みがあり 心に残るもの悲しさ・・・
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