美味艶女~おいしい料理に囲まれて~

おいしい料理に囲まれてれば 福来る♪ おいしいものの連鎖は 幸せの連鎖♪

ゆず大根 ♪ 久美子と 篤編

2014-11-11 | ショートストーリー

 

「ねえ、篤♪ その小銭入れ、長いこと使ってるけど、どこで 買ったの?」

と 聞いたのは、お財布も定期いれも キーケースも 久美子が プレゼントしたものだったので、

今度の クリスマスに 小銭入れを プレゼントしようかな と なんとなく考えていたからだった。

 

「あ~。これ。 どうしたんだっけな~。」

と 言ったときの 篤の顔が、ほんの少し 言い淀んだのを 見逃さなかった。

 

「篤 その小銭いれ、 けっこう 気に入ってるよね?」

 久美子は、なんとなく 探りを入れ始めた。

「うん。 気に入ってるから、他の 使えなくてさ。」

 

篤が そんなに 気に入ってるとは、久美子は 全然 知らなかった。

 

「これ、日本で みたことないかんじ。もしかして、海外で 買ったの?」

「あ~ お土産だよ。フランスの。俺は 行ってないぜ」

 

俺は 彼女と  フランスなんて 行ってないぜ。

  と 久美子には 聞こえた。

「そっか~。かっこいいもんね。朋子さんに もらったんでしょ?」

「えっ!! そうだったったけな~~~。だれに もらったんだっけなあ~」

 

焦った 篤は 突然

「この ゆず大根 うんまいな~。 おばあちゃんの味が するよ。

 さすが 久美子 うまいよ~」

と 言い始めた。

 

「朋子さんも お料理上手そうだよね」

「えっ 全然 おいしくないよ。料理とか 苦手だし、手料理なんて 食べたことないよ。

  ほんと 誓って あいつの 手料理なんて 食べたことないよ。」

あいつって いう言葉に  ショックを 受けていると、

 

「久美子は もらったもの なんにもないのか? 見たことない指輪 あれ、だれにもらったんだよ。」

「そんなの とってないよ。全部 みせてあげるね」

久美子は ジュエリーボックスを 持ってきた。

そして、20歳の 誕生日に 元彼に もらった カルテイエの 3連を 持ち上げて

「これはね、親にもらったんだよ」

 

 

 

 

~~そんな 2人の ゆず大根~~

大根  ・・・7,8センチ

ゆずの皮・・少々

赤トウガラシの 輪切り・・・少々

昆布    ・・・5㎝× 3㎝

 ☆塩  ・・・小1弱

 ☆酢  ・・・小1

 ☆砂糖 ・・・大1

 

1.大根を うすい半月切りにします。

2.ビニール袋に 他の材料と一緒にいれて、もみもみします。

3.3時間ほど 冷蔵庫に入れます。

♪大根の大きさ、つけ時間によって、味が 変わってきます。

 しょっぱければ 洗い、

 うすければ しょう油をかけて。

 の 適当な 感じが、毎日つくろうって 思えます。

 

 

 

 

 

 次の日、小銭入れを 捨てずにいたことを 悪いと思って 買ってきた 篤のお土産。

  日本で ここでしか 売っていない という、神楽坂の ペコちゃん焼き。

「ごめんね、久美子が 一番だよ」

 

 

ここを ぽちっと 押してくれたら 久美子が 喜ぶ♪
篤も 聡も誠も 剛も(笑)←だれっ(笑)