鳥インフルエンザがヨーロッパに飛び火
今日は鳥インフルエンザが世界的に流行りだしたというニュースが各紙とも小さな扱いながら目を引いた。かなり深刻な事態になりつつある。
まず読売新聞18日朝刊ではアジアで約60名の命を奪うなど今年前半に猛威を振るった強毒性のH5N1型の鳥インフルエンザがここにきてトルコ(13日)ルーマニア(15日)に飛び火したことを報道している。またブルガリアでは野鳥の大量死が確認されたという。
毎日新聞10月18日夕刊には鳥インフルエンザウイルスがギリシャ(トルコに近いエーゲ海の小島)の七面鳥から発見されたと報道。EU内でのウイルス発見は初めてで、毒性の強いH5N1型か調査中とのこと。
ヤフーニュース10月18日では世界保健機関(WHO)の李鍾郁事務局長は17日、ジュネーブでの講演で、人の間での新型インフルエンザ大流行が「起きる」と断言、発生源は「鳥インフルエンザの大発生が続く東南アジアのどこかになる」との見解を示した。(共同通信)
日本経済新聞18日夕刊には上記記事を含めた総括記事(以下にポイントを載せる)が掲載されていた。(地図は日経新聞から)
・ ウイルスが突然変異して人から人へ感染すれば世界中で1億5千人が死ぬとの見方もある。
・ EUは18日開く緊急外相理事会で欧州域内での蔓延防止に向けた対策(感染地域からの鳥類や鶏肉などの輸入禁止や抗ウイルス剤の備蓄など)で合意する見通し。
・ 米国ブッシュ政権は大流行が大量破壊兵器と同等の安全保障上の脅威との見方を強めており、月内に総合対策を発表する。感染地域からの旅客機乗り入れ禁止や米軍も出動させての隔離措置なども含まれる見通し。
・ 日本政府も薬剤備蓄や行動計画作りを急いでいる。
・ 米欧やWHOは24,25日にカナダオタワで開く初の鳥インフルエンザ対策閣僚会議でアジアなどの途上国に真剣な取り組みを促す。
・ 世界的大流行を防げるかどうかは人から人へうつるウイルスが出現したら直ちに徹底した隔離措置をとるなど「初期封じ込め」が決め手となる。
・ 患者発生国がWHOや各国に即時に通報する早期警報網の整備が不可欠。
・ 米欧などの主要国はワクチン開発を急いでいるが量産には時間がかかる。
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