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(まんがでわかる)超一流の雑談力

2016年12月24日 | ★★☆☆☆
『 (まんがでわかる)超一流の雑談力 』
安田 正 (監修), 前山 三都里 (イラスト)

 
宝島社 (発行)
B6判、ソフトカバー、176ページ
2016/12/29発行
ISBN-13 978-4-8002-6287-5
NDC分類: 809.4

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
第一印象は会った瞬間に決まる。相手のリズムにシンクロして聞く。2度目の雑談でさらに距離を縮める…。地方郵便局の窓口係の女性を主人公にしたまんがで、雑談にまつわる悩みの原因と解決策、トレーニング方法を紹介する。

 内容(「BOOK」データベースより)
山本麻美は、とある地方郵便局の窓口係。普通に仕事をしているつもりなのに、なぜかお客さんにクレームをつけられ、上司からは嫌味を言われる日々。そんなある日、麻美は道に迷った外国人、ポール・レッドヤードを盆栽教室まで案内する。誰とでもすぐに笑い合えるポールの姿に麻美は人に好かれる好印象の秘訣を見た!

 内容(下記出版社の紹介ページより)
2016年上半期ビジネス書ベストセラーランキング1位(オリコンビジネス書ランキングより)になった『超一流の雑談力』(安田 正)の内容をまんがで紹介。


目次 p.02
主な登場キャラクター p.04
Chapter1 第一印象は会った瞬間に決まる p.05
 受付1 言葉より表情で会話しよう p.06
 笑顔のない人はマイナスからのスタートとなる p.24
Column1 日本人が雑談がヘタなのはハイコンテクスト文化のせい!?
Chapter2 声の第一印象は性格のイメージをつくる p.27
 受付2 声の出し方も印象のうち p.28
 声の第一印象を意識する p.46
Column2 デカい取引ほど最後は雑談力で決まる p.48
Chapter3 自分のコミュニケーション・タイプを意識する p.49
 受付3 自分らしさで勝負しよう p.50
 自分のタイプとその強みを意識する p.68
Column3 コミュニケーションの「強み」を5つのタイプで理解する p.70
Chapter4 「話す」は3割、「聞く」が7割 p.75
 受付4 相手にわかるように「聞いてみせる」 p.76
 話に合わせてリアクションをしっかりとる p.94
Column4 相手を楽しませようとする「すべらない話」はいらない p.96
Chapter5 相手のリズムにシンクロして聞く p.97
 受付5 話がつまづかない聞き方をしよう! p.98
 相手のリズムを殺さず、話を深めていく p.114
Column5 好印象をプロデュース! 雑談で使えるフレーズ集(1) p.116
Chapter6 雑談のリズムとムードで本題に突入する p.121
 受付6 聞きながら話をもっと深めていく p.122
 ひとりでに会話が広がる聞き方をする p.140
Column6 相手を商談モードにせず商談に入ろう p.142
Chapter7 2度目の雑談でさらに距離感を縮める p.143
 受付7 始まりは「好きになる!」という思い p.144
 相手の情報を蓄積しながら距離を縮めていく p.162
Column7 好印象をプロデュース! 雑談で使えるフレーズ集(2) p.164
実践! 今日からできる雑談力アップの簡単トレーニング p.169
(関連サイト紹介) p.174
スタッフリスト p.175
著者紹介/奥付け p.176


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:郵便局局員の麻美、先輩局員の由美子、米国から来日してきたポール、盆栽教室の先生である坂口と重永、ほか。

カバー表紙:タイトルは縦書き。タイトルの字色は白と黒。無地白色の背景に郵便局制服のナビゲーターとちびキャラの集合イラスト。
中表紙:白色無地の背景に外枠つき横書きのタイトルおよび著書名、横型封筒のイラストを置く。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組みが基本。章末コラム、奥付けページなどは横書き一段組み。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。本文は7つのChapterからなり、各章の扉はタイトルおよび緒言、インク壺に刺さった羽根ペンの写真を配する。本文各章内は、18頁のコミックと2頁の文章解説、1頁~5頁のColumnで構成される。
コミック部分は、「仕事に情熱をもてない郵便局員の麻美は、上司からもっと愛想よくするようにと注意されていた。街で道を訊ねられたアメリカ人のポールと知り合い、一緒にに盆栽教室に通うことにした麻美は教室の先生から「コミュニケーション力」の大切さを教えられ、先輩局員や教室の先生から教えをうけながら、麻美は「雑談力」の向上を目指して努力をはじめる。はたしてその効能は、そしてポールとの関係は?」というストーリーに沿って進行。盆栽教室の先生たちや先輩局員との対話話形式で「雑談力」というくくりの対人能力向上の基本とその応用が紹介される。各章の解説部は見開き2頁を基本構成とし、右側(偶数)頁にタイトルと緒言および文章解説が、左側(奇数)頁は上3/5に文章が、下2/5に図解が配されるのが一般的。各章のテーマはそれぞれ、「出会いと第一印象」「声の第一印象」「話し方の5タイプとそれぞれの強み」「リアクション(相づち)の効果」「会話のリズムとシンクロ」「雑談の効能」「二度目の雑談」など。解説部にはコミックカットの引用はほどんとみられない。麻美が「雑談力」を身につけることにより対人関係が改善する姿を描いてコミックは終了。 
巻末には「雑談力をアップさせるための練習方法」として、Level1~8の「話し掛けポイント」が列挙されている。あとがき、参考文献、索引などは附属しない。
 本書には「封の開いた横型封筒」というキービジュアルがあり、カバーや内表紙のロゴの背景、各部の文章解説のヘッドマークに使用されている。
 カバー折り返しの裏面には切り取り形式の『原作からの箴言』栞が印刷されている。


評価: 
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は前山三都里さん。宝島社刊行の『 (まんがと図解でわかる)マーケティングの神様 コトラーの思いやり仕事術 』(12/01)、『 (まんがと図解でわかる)ブッダ(別冊宝島1960) 』(13/03)などにヨエコスキー名義で参加。絵柄は今様の漫画風で萌え度はさほど高くない。
テーマ萌え度: 著者の安田正さんはビジネス書著者・コンサルタントで、対人対応コーチング、ビジネス・コミュニケーションの専門家。『雑談力』をキーワードにコミュニケーション能力の向上を図るスキルアップモデルを強みとする。
本書は安田さんの著書『超一流の雑談力』(文響社刊、15/05)『 -同「超・実践編」』(16/10)を元にしたコミック本。タイトルには「雑談力」とあるが、その内容は発声や性格分析を含んだより幅広い「コミュニケーション力の向上法」に関する解説書である点が特徴。コミックのストーリーは「麻美とポールの関係性」が重要なプロットであるがこの点と雑談力自体とはあまり深く関係せず、またコミックと文章解説部の関係性も深くはない。
萌え本的意義:  宝島社発行の萌え本としては、『 (マンガでわかる!)すぐに使える行動心理学(しぐさ、表情、会話から相手のココロを見抜くワザをやさしく解説!) 』(16/11)に続き、『 (マンガでわかる!)結果を出す断捨離 』と同月発行の57冊目、
サブタイトルが「 (まんがでわかる)- 」と(!)なし、定価1,000円プラス税のカテゴリーに属す。B6版コミック本としては25冊目。『 (マンガで読む奇跡の物語)ワイス博士の前世療法 』(15/10)を含めると26冊目。
 NDC分類 809(言語生活)の関連書籍としては、
『 (出口汪の)論理的に話す力が身につく本 』(SBクリエイティブ刊、15/03)、
(マンガでわかる)あがらない技術(リンダパブリッシャーズの本) 』(泰文堂刊、15/10)、
(マンガでわかる)雑談力があがる本(リンダパブリッシャーズの本) 』(泰文堂刊、15/11)、
(マンガでわかる!)雑談力(トレーニングで話はうまくなる) 』(宝島社刊、16/04)、
(TJ MOOK)(相手を手の平で転がす!)(マンガ)会話力(知りたい!得する!ふくろうBOOKS) 』(宝島社刊、16/09) などがあげられる。
 これらの中では、より広く「対人コミュニケーション力向上のテクニック」に重点が置かれているのが特徴。その分タイトルとのつながりがやや薄目になったかも。コミック部分では郵便局内の人間関係と外国人との恋愛ストーリー、というダブルプロットがあまり広がらず、全体こじんまりとまとまってしまったのが残念。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:

イラスト担当、前山三都里さんの公式ブログ:
ADAVA!
http://yaplog.jp/sanesane0/
(2016年12月現在の最終更新は、15年03月)

同、公式Twitter:
前山三都里@ 1日目東メ52a @yoe_motida   2016年12月14日づけTweet より、
https://twitter.com/yoe_motida/status/809030302521643009
「 宝島社さんから発刊される教養本の漫画を担当しました!ほぼ漫画なので活字が苦手な人でも読みやすいと思います。 」
 下記Amazon.co.jp当該頁へのリンクつき、書影写真を掲載。

同、pixiv:
前山 三都里@ヨエコスキー
http://www.pixiv.net/member.php?id=86033
 本書についての記載はない。


著者、安田正さんの公式サイト:
安田正.com
http://yasudatadashi.com/
 2016年12月現在、トップページに「読者限定 解説動画」の導入項目あり。(要メルアド入力)

書籍紹介
http://yasudatadashi.com/book.html
 12月24日現在、本書の記載はまだない。

宝島社紹介ページ
監修者、イラストレーター紹介、内容見本9ページ分へのリンクあり。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、honto、セブンネット、公式の発売日は12月15日、楽天の発売日は同13日。その他の発売日は12月との記載が主。
12月14日、郊外型の書店店頭で確認。

 上記の各サイト間では、タイトル表記の間隔部分にやや振れがみられる。
Amazon.co.jp        まんがでわかる超一流の雑談力
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楽天ブックス        まんがでわかる超一流の雑談力
セブンネットショッピング まんがでわかる超一流の雑談力
紀伊国屋書店       まんがでわかる超一流の雑談力
公式サイト上        まんがでわかる 超一流の雑談力
安田正公式サイト上    まんがでわかる超一流の雑談力