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麻雀技術の教科書(効率的なアガリ方)

2016年12月14日 | ★☆☆☆☆
『 (牌効率 リーチ 手役 鳴き)麻雀技術の教科書(効率的なアガリ方) 』
井出 洋介, 小林 剛 (著), 神川 なぎさ (イラスト)


池田書店 (発行)
B6判、ソフトカバー、208ページ
2016/11/25発行
ISBN-13 978-4-262-10827-8
NDC分類: 797.5

定価 :1,296円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
手役重視の井出洋介プロ、スピード重視の小林剛プロ、両者に共通した考え方を、現代麻雀のセオリーとして掲載。複雑な牌姿でも迷わず打牌選択ができ、アガリ方の基本がマスターできる。

 内容(「BOOK」データベースより)
アガリ方の基本が、1冊でマスターできる。井出プロと小林プロ、両者に共通した考え方を現代麻雀のセオリーとして掲載。すべての内容は「勝率を上げる」ことにつながる。複雑な牌姿でも、迷わず打牌選択ができる。ルールを覚えたばかりの人でも読める。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
【読めば勝率が上がる!すべての雀士必携!新しい麻雀戦術書!】
麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。
 打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。


はじめに(小林剛) p.02
目次/登場人物紹介 p.04
序章 麻雀というゲームの特性を理解する p.08
第1章 基本となる手組みの考え方 p.13
 CASE1 字牌の切り方に正解はあるのか p.14
 CACE2 孤立数牌の優先順位を理解する p.16
 CACE3 ターツ選択のセオリーとは p.18
(中略)
 CASE8 覚えておきたい端牌整理のパターン p.32 
第1章のおさらいドリル/解答 p.34
第2章 1シャンテンに向かう考え方 p.39
 CASE9 シャンテン数を把握する p.40
 CACE10 配牌からアガリをイメージする p.42
 CACE11 手牌をブロックで考える p.44
(中略)
 CASE28 字牌を絞るタイミング p.78
第2章のおさらいドリル/解答 p.80
第3章 1シャンテン時の考え方 p.85
 CASE29 受け入れが広い「くっつきイーシャンテン」 p.86
 CACE30 孤立数牌のくっつき枚数を比較する p.88
 CACE31 孤立数牌&字牌のくっつき枚数を比較する p.90
(中略)
 CASE40 ドラ入りターツはどのように扱うべきか? p.110
第3章のおさらいドリル/解答 p.112
第4章 役づくりの考え方 p.117
 CASE41 手役を狙うメリット p.118
 CACE42 サンショクを狙う目安は? p.120
 CACE43 イッツーを狙う目安は? p.123
(中略)
 CASE50 国士無双を狙う目安は? p.140
第4章のおさらいドリル/解答 p.142
第5章 リーチの判断 p.147
 CASE51 メリットの大きい「リーチ効果」 p.148
 CACE52 役ありリーチの判断基準は? p.150
 CACE53 役なしリーチの判断基準は? p.152
(中略)
 CASE58 チートイツでリーチする場合の待ち選択は? p.164
第5章のおさらいドリル/解答 p.166
第6章 鳴きの判断 p.171
 CASE59 鳴きのメリットとデメリット p.172
 CACE60 喰い下がりが大きい場合は鳴かない p.174
 CACE61 遠い仕掛けの場合は急所から鳴く p.176
(中略)
 CASE66 カンをする目安は? p.188
第6章のおさらいドリル/解答 p.190
特別講座 p.195
 1. 点数状況を考慮した打ち方 p.196
 2. 多面待ちの見つけ方 p.202
おわりに(井出洋介) p.206
著者紹介/奥付け/スタッフリスト p.208


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:池田大学麻雀サークルのメンバー、北原さんと東次くん、南国さんの3名。下記の「(マンガでわかる)東大式麻雀- 」シリーズのナビゲーターキャラ。
カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は赤と黒、白。白地に黄色帯風の2色塗り分けの背景に、麻雀牌とナビゲーター2名(北原さんと東次くん)のイラストを配する。もう一人の南国さんはカバー背表紙に。
中表紙: カバーと同柄のタイトルおよびイラスト(構図はやや異なり、二色印刷版)を配する
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、二段組みが基本。まえがき、序章、章扉、あとがきは縦書き一段、本文中の図版解説や章末の問題&解答は横書き一段組み。
構成・設定:  全ページ黒赤の二色印刷。
全体は序章と本文6章、特別講座からなり、序章は文章による総論的麻雀解説。本文各章の章扉には、タイトル、緒言と点棒のイラストを配する。各章内は見開き2頁(一部3~8頁)の「CASE」に分かれ、各CASEは麻雀牌の図版入りの文書解説と配牌の図を中心とした図解により構成。最後は「アガリを切るセオリー」とのタイトルつきで、北原さんのイラストつき台詞形式の結語で終了する。ナビゲーターの残り2人は解説中の掛け合い台詞形式の説明部分に登場。各章の最後には、3ページ9問の「おさらいドリル」と2ページの「解答」が付属する。巻末の特別講義は、やはり文章と図版による「点数状況の考慮」と「多面待ち」に関する解説2項。
著者紹介は奥付ページに記載。索引、参考文献などは付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は神川なぎささん。巻末のスタッフリストによるとサイドランチの関係者らしいが、それ以上の情報は得られなかった。絵柄は今風で萌え度はそこそこ。
本文中のイラストはメインの北原さんが上半身の5パターン、ほかの2名はそれぞれ3パターンでこれらを使い廻している。イラストサイズは小さく、内容とのかかわりも大きくはない。
テーマ萌え度:著者の井出洋介さんは有名なプロ雀士で、下記の「(マンガでわかる)東大式麻雀- 」シリーズの著者。小林剛さんは「麻雀サイボーグ」「スーパーデジタル」などと称される新進のプロ雀士。ともにその世界では知る人ぞ知る有名人で、麻雀理論の方も折り紙つきらしい。本書の内容自体に関しては論評を避けるが、下記の書評ブログなどから内容についての信頼度は高いものと思われる。

萌え本的意義: 池田書店発行の萌え本としては、『 (マンガでわかる)日本の近現代史 』(16/07)に次ぐ20冊目で、そのうち麻雀関連では、「(マンガでわかる)- 」シリーズ4冊、
-東大式麻雀入門 』(07/10)、
-東大式麻雀 役の覚え方入門 』(10/02)、
-東大式麻雀 勝つ打ち方入門 』(10/12)、
-東大式麻雀 点数計算入門 』(14/12)に続く5冊目。
 麻雀関連本としての類書は、初心者向けの入門書として
上記の「 (マンガでわかる!)- 」シリーズ4冊のほかに、
西東社発行の、
勝てる!まーじゃん教室 』(11/03)、
竹書房発行の、
(これだけで勝てる!)麻雀の基本形80(初級者から役立つ麻雀強化書) 』(14/07)、
永岡書店刊行の、
(マンガですぐ強くなる!)麻雀入門 』(14/09)、
アントレックス発行の、
(さくさくわかる!)(必勝)麻雀入門(サプライズBOOK) 』(15/12)などがあり、
また上級者向けの専門書としては、洋泉社刊の3冊、
『 (おしえて!)科学する麻雀 』(09/02)、
『 (勝つための)現代麻雀技術論 』(14/04)、
『 (もっと勝つための)現代麻雀技術論(実践編) 』(14/11)や、
日本文芸社刊行の、
『 (ブラコン女子大生の)最短で強くなる麻雀(西園寺システム101)("脱"カッコよさ!『魅せない麻雀』で勝つ!!) 』(15/05)
などがあげられる。これらのなかで本書は、『 (麻雀)傑作「何切る」300選 』(三才ブックス刊、16/08)と同様に両者の中間的位置を占めるものと思われる。


総合萌え度 :★☆☆☆☆


紹介記事:

専門ニュースサイトから:
麻雀豆腐  2016年10月30日づけ記事、  
井出洋介プロ&小林剛プロの著書「麻雀技術の教科書 効率的なアガリ方」11月8日出版!!
http://majandofu.com/news-20161030
「 東大出身で卒業論文は「麻雀の社会学」「東大式麻雀」を自称しており、過去に多くの著書を出版してきた井出洋介プロと、「スーパーデジタル」や「麻雀サイボーグ」のキャッチフレーズで知られる小林剛プロ。トッププロ二人の麻雀に対する考え方、現代麻雀のセオリーに着目した注目の一冊です。 」
 著者2人の主要獲得タイトル、著作タイトル集、関連リンク集などを掲載。


G・ウザクさんのレビュー記事:
麻雀本を斬る!麻雀ゲームを斬る!!  2016年11月21日づけ記事、
【レビュー】麻雀技術の教科書 効率的な打ち方 (井出 洋介・小林 剛・著)
http://bookmj.blog.fc2.com/blog-entry-1700.html
 まえがき、項目目次、内容見本4ページ分を転載。
「 『ルールを覚えたばかりの人でも読めるように丁寧に解説することを心がけました。』とあるように、丁寧すぎるとも言える解説が入っています。扱っている内容は「井出プロ・小林プロの二人が同意できたもののみ」なので安定感もあります。
ただし、「詰め込み過ぎで逆に読みづらい」というのが正直なところ。
盛りだくさんは良いのですが、読みやすさが犠牲になっています。ツモ牌が他の13枚に比べ小さかったり、補足解説が牌姿の上だったり下だったりと統一感が欠けるのが気になります。 」
 情報量を増やすための縦書き構成がかえって読みにくさの原因となっているが内容的には超良書。著書の『 (麻雀)傑作「何切る」300選 』で省略された解説がこの本にほとんど入っている、と論評。


池田書店紹介ページ
「「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。 」
 項目目次、まえがきの一部を掲載。


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付記:
Amazonの発売日は11月08日、honto、楽天の発売日は同10日、その他の発売日は11月との記載が主。
11月12日、郊外型書店の店頭で確認。

 上記の各サイト間では、サブタイトルの表記に振れがみられる。
Amazon.co.jp        麻雀技術の教科書 効率的な打ち方
honto             麻雀技術の教科書 効率的なアガリ方 牌効率 リーチ 手役 鳴き
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セブンネットショッピング 麻雀技術の教科書 効率的なアガリ方 牌効率 リーチ 手役 鳴き
紀伊国屋書店       麻雀技術の教科書―効率的なアガリ方
公式サイト上        麻雀技術の教科書 効率的なアガリ方