曠野すぐりBLOG 「小説旅日記」

「途中から読んでも内容の分かる連載小説」をいくつか、あと日記を、のんびりと載せていきます。
 

元日の東上線めぐり

2013年01月03日 | 電車のお話
元日は天気がよかったので、ふらっと東上線沿線の散策へ。
 
車で八高線沿いを北上して、まず下りたのは小川町の駅前。弱々しい日差しのなか、商店街だけでなく大型スーパーまで閉まっていて、これぞお正月といった眺め。静かでした。
そこから国道254号の旧道をさらに北へ。いや、北西へ、か。ともかくほぼ一直線で上り道。そしてうれしいことに線路との併行。ここは好きな眺めなのです。
線路が2本で複線に見えるも、1本は東上線でもう1本は八高線。架線は手前の線路だけです。4両の東上線が私の車を追い抜いて行きました。
 
竹沢駅の手前で左折して、『東上線各駅短編集』の「東武竹沢」の章で書いた木部集落へ向かいます。懐かしい。しかしここを車で走るのは初めて。歩いたときはだだっ広く感じたのが、車ではそう感じないのが不思議なところ。やっぱり車でさらりと流してしまうと、印象もだいぶ違います。車はたくさんまわれて便利だけれど、個人的には歩きが好きです。
人はほとんど歩いていませんが、この辺りののんびりした雰囲気を壊したくないので、スピードを落として走ります。
神社のところで何度か切り替えしてUターンして戻ります。国道を突っ切って、今度は東武竹沢駅へ向かいます。
 
駅の脇の小さな踏切を渡り、広いロータリーに入ります。お店はなくて自動販売機が一台のみ。車を置いて通りを渡り、山の麓にある神社まで歩きました。
途中、すれ違う方々とあいさつ。犬の散歩の人。カートを押しながらゆっくりお散歩のおばあさん。
お参りして車に戻り、自動販売機でお茶を買って出発。駅の改札をバックにお父さんと息子が写真を撮りあっていました。お正月、東上線に乗って小さな旅でしょうか。
 
男衾駅のそばの小さな神社では年配の方々が忙しく飾り付けをしていました。晩にでも集まりがあるのかもしれません。邪魔をしては悪いので、簡単に参ってすぐに退散。
鉢形は寄らずに寄居駅へ。ここも駅前の大型スーパーが閉まっていて、静まっていました。
玉淀駅に向かうも、駅前に車が停まっていたので通り過ぎました。
 
そして帰りがけに鉢形城跡に。門だけで城跡はまったくなく、ところどころ段差のある不自然な野っ原。風はなかったのですが、空気が冷たく、ちょっと歩いて車に戻りました。
 
西日が秩父方面に沈み、夕闇で閉ざされる直前の冬の稜線がとてもいいものです。運転なのでじっくりとは見られませんでしたが、いい正月だなと思える眺めでした。
 
 

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