ひこにゃん×ひこにゃん ブログ 彦根にひとつだけの花

ひこにゃん それは古城に住まう心清きみんなのねこ

いちファンの綴るレポート&おとぎばなしのブログです☆

ひこにゃん 鶺鴒の剣

2012-02-20 10:05:52 | 彦根にひとつだけの花

2012年2月5日
彦根城 博物館内 講堂
第壱陣 前篇

~その刀が鳴る音を聞いた者は
       既に斬られているの巻(笑)~








講堂登場時から抜身の刀を携えて現れたもちさん!
既に戦う気マンマンです☆(笑)





私が知っている限り、このタイプの刀は“赤い刀剣”と“黒い刀剣”があって
呼び名も人によってそれぞれあるようです。

去年の松本城での出陣中に、エージェントの方から奉納されたのが始まりみたいなので
その方がご自身のブログ内で“うにょうにょ刀”と呼称されているので
私もそちらに倣わして頂こうと思います。





うにょうにょ刀&カーテシー(笑)




剣道では戦う前に腰を落として向き合う姿勢を“蹲踞(そんきょ)”って云います。
もちさんはそんな器用にしゃがめないので立礼のままですけど、気持ちは一緒のはずです☆











黒い地鉄(ぢがね・鍛え肌とも云う)に、刀文は形の揃った美しい濤瀾刃(とうらんば・波が打ち付けるような形と謂う意)
21世紀の若い彦根城主の佩刀としては、素敵な鍛えの刀だと思います(笑)





うにょうにょ刀の名よろしく、この刀は振るうと刀身から名前の通りの音が鳴ります☆




もちさんに剣道の心得がある事は、この日も確認出来ました☆
完璧な摺り足と送り足で踏み込んでます!





そしてもちさんが画像のように下段星眼に構えた時に、切っ先がリズミカルに上下しています。






これは正に坂本龍馬も学んだ“北辰一刀流”の“鶺鴒の剣”です!





鳥の鶺鴒が尾を規則正しく上下する様に似ている事から付いた名です。







「いきましゅ!」




















「ふ・・・峰打ちでしゅ」


「いやいや、峰(刃の背中)じゃなくて思いっきり刃の方じゃないですか!(笑)」




「ドンマイ、ドンマイでしゅ」


「いや、ドンマイって・・・(苦笑)」




「・・・うるしゃい管理人でしゅね














「覚悟!でしゅ」










「しぇーばい!(成敗)」




「・・・このぬこでなし!












おことわり )


 ひこにゃんは言葉をしゃべりません。
 このブログの中でひこにゃんに付けている激しいセリフの数々は
 管理人の空耳です。








        





※ 今回記事中にある刀文の“濤瀾刃”は江戸時代の刀工・津田助広や水心子正秀、
  市毛徳鄰の打つ刀に見られる特徴です。
  安土桃山や室町期には“湾の目”や“互の目”と云われたりして、作刀期や時代によって
  呼ぶ名が変わったりしますので、あまり深く追求しないで下さい(苦笑)
  



“UNESCO BLUE”

2012-02-13 22:30:02 | “This is love”
以前コメント欄でも触れた事があるんですけど、再び取り上げる時がきたので
今回はそれを記事にしたいと思います。










彦根市ではもちさんが生まれるずっと以前から、持ち続けている夢とスローガンがあります。




 “彦根城を世界遺産に”






おとといの2月11日の建国記念日、彦根ビューホテルにおいて、とある設立総会が開かれました。

“彦根ユネスコ協会設立総会”です。


この設立総会については、きっとコアなもちさんファンの方ならば既にご存じだと思います。
関西方面ではニュースになっているようですし、“ひこにゃん”で検索すれば必ず引っ掛かったはずです。
それというのもこの設立総会には、しっかりもちさんが出席していますから。




彦根城外のイベントにもちさんが登場する事は、ファンにとっては見逃したくない情報です。
厳粛な公(おおやけ)の場にもちさんが佇んでいる様子は、ファンにはたまらないギャップです(笑)

ですが今回のこの情報に関しては、いつもの城外のイベント参戦とはまた別の想いを私ははせていました。
いずれ後述します。





彦根城は平成4年に世界遺産の暫定リストに載って以来、世界遺産として認定されることなく今日に至っています。
近年では後発暫定登録された石見銀山や平泉にも先を越されてしまい、後塵を拝しているのが現状です。

それというのも既に日本には城郭としての世界遺産・姫路城がある事が上げられます。
一つの国の中で酷似した条件の世界遺産が再び認められる事例は極めて少なく、よっぽどの差別化が図れるか、独自の特色が際立っていなければ困難な状況です。


彦根市ではコンセプトの見直しや根強い運動が、ずっと続けられてきたのです。



昨年のゆるキャラ(R)まつりの翌月、北村会頭や県立大の曽我学長ら21人によって発起人会を呼び掛けた結果、おとといの建国記念日に“彦根ユネスコ協会”の設立となったのです!

同設立総会では記念すべき彦根ユネスコ協会の“協会旗”が、日本ユネスコ協会連盟から授与されました。

これは彦根ユネスコ協会会員にとっては記念すべき慶事でした。




私は彦根ユネスコ協会の個人会員なんです。











彦根市が世界遺産登録へ掛ける熱い想いは以前から存じてました。
とはいえ、市外の・・・ましてや関東の人間に協力出来る事などありはしないと歯痒い想いでした。

そんなジレンマに身を焼いていたある日、彦根市教育委員会のHPの生涯学習課の中に、“彦根ユネスコ協会会員募集”という項目を見つけました。

手続きはファンクラブの入会よりも手軽で会費も安かったです。
こんな形ででも歴史的偉業に関われるのならばと、あとは早かったです(笑)



総会設立、協会旗授与とはいっても、世界遺産登録が約束された訳ではありません。
彦根は国内の協会設立順番は274番目です。

まだまだ先は長いかもしれませんが、その行く末を見守っていきたいと思います。



彦根が世界遺産に掛ける想いはそれはそれは崇高で高尚です。
(興味のある方は彦根市教育委員会・生涯学習課のHPへ)

ごく簡単に言えば、“ユネスコ憲章に賛同し、地域社会で世界平和のために尽力し、歴史や自然の遺産を保護する”です。





ですが私個人の持っている想いは、それよりも遥かに幼稚で低俗です(苦笑)



“ひこにゃんの住んでる
    おうちを世界遺産に”



“世界遺産のお城に住んでいるぬこ”!

この途轍もなく名誉ある称号をもちさんに持たせて上げたい!
おとといは私にとって、そんな特別な土曜日でした。





ひこにゃん 等価交換

2012-02-06 15:31:49 | 彦根にひとつだけの花
今回は2話同時更新です。
お手数ですが、前記事、“ひこにゃん 断捨離”からお読み下さい。










お正月から早1ヶ月以上が過ぎ、日本全国が冬将軍の猛威に曝されている今日この頃、
真夜中に浮かぶ月を見上げます。





ここはとある高速道路の巨大サービス・エリア。
時刻は午前2時半頃です。




東名高速道路の“エクスパーサ足柄”です。







同日、午前7時前後。
関東なら既に日の出の時間ですが、まだ気配がないのは関東よりも西の方角だからでしょう。








けれど、その一瞬あとに東の空から眩しい朝陽が厳寒の空を切り裂きました。
ここで朝陽を拝もうなどと計画していなかったんですけど、もちさんに逢いに行こうと思わなければ
巡り合えなかった一瞬です。





そう、私は彦根に向かっています。










2012年2月5日

(6時間×450km)×往復=30分

それはまさに等しい時間編









濃尾平野を横断するにつれ、色濃い台地がだんだんと白く染まっていきます。













数日前に彦根に襲来した大寒波の名残がそこかしこに見られました。




けれど車の往来の激しい大通りの雪が全て除かれています。
これは彦根市が予算を削り、降雪当日から除雪作業を継続してくれているお陰です!
その様子は彦根市議会議員の方のブログでずっと拝見していました。





雪の影響で交通網の乱れを見越して時間に余裕を持たせて向かいましたが、
前述したように彦根市の素早い対応によって遅滞なく到着し、着いてみればいつもより早い時刻でした。






そして早朝から観光客のために雪かきをこなす方々があちこちに!
































「ぷぷぷ」




そして辿り着いた講堂。














静止画だとスッゲーわかりにくいんですけど(苦笑)、もちさんがおテテをひらひらしながら
フラガールのように横滑りで講堂に入ってきます!
入りづらい入口ももちさんはしっかりと見せ場にしています☆










「あい!」




「げっ!!」


「“げっ!”っとはなんですか!失礼な!」





前列近くに座れたので間近にもちさんを見る事が出来ました☆




この日は日曜日だったので、平日仕事のある私は昼には彦根を発たなければいけません。




この日私が許されたもちさんは10時半からの30分のみです。




これ以外の目的は持っていなかったので、この30分のために来ました。



前半で書いた通り、車での移動だったので片道6時間に距離450km。




往復なので、その倍の時間と距離を費やしました。




それによってもたらされたのがこれらの時間でした。




たとえ30分といえども、それだけの時間と距離と引き換えにしても
これっぽっちも惜しくない癒しの時間です☆














「・・って感じで許してもらえないでしょうか?」




「あいあい」





「ほっ







おことわり )


 ひこにゃんは言葉をしゃべりません。
 このブログの中でひこにゃんに付けている激しいセリフの数々は
 管理人の空耳です。







        



ひこにゃん 断捨離

2012-02-06 15:25:48 | 彦根にひとつだけの花

おことわり )


 ひこにゃんは言葉をしゃべりません。
 このブログの中でひこにゃんに付けている激しいセリフの数々は
 管理人の空耳です。










2012年1月2日
彦根城 博物館内 講堂




す~




「はぁ~~




「なしゃけない・・・」




「どうかされたんですか?」


「どーもこーもありましぇん!

 一体いちゅまでお正月の更新にかかってるんでしゅか!」


「あっ、ため息の原因はそれでしたか!

 返す言葉もありません・・・。

 でもまだまだ画像が残っておりまして・・・」


「管理人しゃんは“ガンシャリ”って言葉を知ってましゅか?」


「“ガンシャリ”????
 
 いえ初めて聞く言葉だと思います。」


「こりは握り寿司のネタだけを先に食びてしまった時は、残った酢飯(シャリ)は

 ガンガン捨ててしまう覚悟が必要という意味の喩えでしゅ。

 ちゅまり残った画像も時には捨て去る事もアリって、ひこにゃんは言いたいんでしゅよ!」





「・・・・・・・お家元、多分それって“断捨離(だんしゃり)”ですよね?・・・」


「あり?」




「・・・・・・・と、とにかくっ!」




「ひこにゃんの上げ足を取ってるヒマがあったら、さっさと次に進むんでしゅ!」




「わかりました。

 そういう事なら初めての試みですけど、やってみます!」


「お願いしましゅよ、プンプン




「ひこにゃんさん、もう時間なんですが・・・」


ガーーンッ!!

「か、管理人しゃんのせいでしゅ!




この日、能舞台に厳かに飾られていた鏡餅





「こりはしょの後、ひこにゃんがおいしくいただいたんでしゅよね~」


「・・・・・」




そしてこの日の最後の回に登場したもちさん



「ひこにゃんでしゅ」




「間違えでしゅ!」




「あらためて、ひこにゃんでしゅ☆」




ゴソゴソ・・・




「あい!」




「今日のお弁当はフワフワサクサクでしゅよ」




「あげましぇん!」




日が暮れるのが早かった1月2日はこうして帰路につきました。




国宝のお城を淡いあかりが灯す光景は忘れられないお正月の記憶です。