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Shockwave - Black Tide (2008)

2008年06月16日 22時34分22秒 | 2008


風邪をこじらせて寝込んでいた所にAmazonから包みが届きました。
ぐらぐらする頭を抑えて開封するとBlack TideのLigtht from Aboveでした。
違うんです。
私が待っていたのはこれじゃないんです。
新たにフィリピン人シンガーを招いて製作されたらしい2枚組みのあれなんです。


北欧のデスっぽいアートワークと投げやりな感じがするバンド名が光るこのBlack Tide、マイアミの新人HR/HMバンドです。
Irom MaidenとMotley Crueを足して2で割った様な80年代後期のHMです。
勢いに任せたセセコマシイ曲が多いながら、それらをきっちりこなしている演奏技術の高さは相当なものです。
特筆すべきは若干15歳らしいシンガーのGabliel Garciaくんの歌唱。
このあたりの若手の「HM大好きです、Maiden最高、それが何か?」といった、如何にもなHMはなんだか聴いている方が恥ずかしくなるので普段なら買ってまで聞かないのですが、このシンガーは聴いておきたいと思わせる何かがあったのでしょう。
いつ注文したのか憶えてませんが。

MetallicaのHit The Lightsがカバーされてます。
近頃の新人がMetallicaのカバーといって取り上げる曲は名前すら知らないものも多く、今15歳という事は1stどころかBlack Albumより後に生まれたわけですから、この渋い選曲には関心させられます。
これでPuppetsとか演ってたら「け、所詮高校生は高校生だな」と言われた事でしょう。
有名どころのカバーは常に綱渡りです。


歌唱と演奏は素晴らしいですがこれといった曲は無いです。
凄い新人だとは思いますが。


ところで、奇しくもこのアルバムが初めて買ったSHM-CDになりました。
インナーに「SHM-CDとは」という説明が書かれており、これを読むと
「解像度が大幅に向上」
「透明感ある音質を実現」
したらしいです。
「解像度」が66%アップしている様をレーダー・チャートで表現されています。

凄え。
サンプリング・レートも量子化ビット数も変えずに「解像度が大幅に向上」とは
まじで凄え。


ディスクの材質に気をつかうというのは消費者からしてみれば有りがたい事であり、どちらかと言えばSHM-CDには肯定派だったのですが、これはあまりに酷くないですかね、ユニバーサルさん。


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