ルーツな日記

年が明けて心機一転、頑張ります!!
ルーツっぽい音楽をルーズに綴る。
よろしくお願いいたします。

20年前のフジロック

2018-07-18 18:54:19 | フジロック
今年のフジロックは、苗場開催20年。ほぼ毎年行っていますが、もう20年も経つとは、なかなか感慨深いものがあります。

私は、フジロック伝説の初開催、嵐の天神山には行ってません。正直、あの時のフジロックにはほとんど魅力を感じませんでした。メンツにもそそられませんでしたし、何よりも、わざわざ山の中で2日間というのが意味分かりませんでした。

そして豊洲での2回目。この時は大好きなビョークをはじめ、プライマル・スクリーム、ソニック・ユースなどメンツも好みで、しかも東京開催だったこともあり、迷わず飛びつきました。そしてフェスの虜になりました。

当時、日本で洋楽のロックフェスが開催されること自体が稀であり、しかも複数ステージで別内容の2日間開催というのは、日本ではフジロックが初だったのではないでしょうか。私にとってももちろん初体験。2ステージ同時進行にも驚きましたが、その初日が終わり、会場からの帰り道、その日の感動の余韻に浸かりながら「また明日もあるんだ!」という希望に胸を膨らませながら駅へと向う、その何とも言えない幸福感は、今もしっかりと心に刻まれています。

そしてその翌1999年、いよいよフジロックが苗場に降り立ちます。私がそれを初めて知ったのは、音楽雑誌か何かのニュース欄でした。まだアーティスト名も何も無い、ただ開催を告げるだけの記事でしたが、それを読み、慌てて苗場プリンスへ予約の電話を入れたものの、あっさり断られたのが私にとって、フジロック苗場初年度の始まりでした。

でもその後、オフィシャルツアーで苗場プリンスは無事取れましたけどね。あの当時は今ほど何でもネットで出来る時代ではなく、オフィシャルツアーの予約も、郵送による先着順という、今思えばなんとも牧歌的な方法でした。私は予約開始と同時に申し込みを郵送しましたが、予約が出来たのかどうか、しばらく返信がこないので、心配すぎて電話で予約の確認を入れたんです。すると「いつ郵送されましたか?」「開始初日に郵送しました」「それなら取れてますよ!」という、これまた牧歌的な受け答えで…。ちゃんと取れてるかどうか名前で確認して欲しかったんですけどね…。ま、取れてたから良いんですけど。

準備も万全に整えました。上下ゴアテックスのレインウェアなんて生まれて初めて買いましたし。3日間の山歩きを考え、防水のごっついトレッキングシューズを選んだり、謎の膝サポーターを買ってみたり。まさかロックフェスに行くために登山用品店へ買い物に行くとは思いもしませんでした。今では当たり前のことですけどね。それでもキャンプをする訳ではなかったので、そこは楽でしたけどね〜。



そしていよいよ開催日。新幹線に乗って、越後湯沢駅に降りたとき、なんだか空の色も空気も何もかもが違って感じましたね。さらにシャトルバスにのって苗場に着いたとき、いよいよ始まるんだ!っていうワクワク感。そしてなんかよく分かりませんが、真っ先にプリンスホテルのトイレに向かったのを覚えています…。

プリンスホテルと言えばその時、ゲームコーナーで遊びたそうにしているフィッシュのトレイ・アナスタシオを見かけました。普通に出演アーティストが居るのがなんか衝撃的で。凄いなフジロックって!と驚いたのを覚えています。ただ、私もトレイ・アナスタシオを生で見るのはその時が初めてだったので、本当にトレイ・アナスタシオだったのか?と問われると、確信は持てないんですけどね。でも98%以上の確率でトレイ・アナスタシオだったと思っております。最近のプリンス・ホテルはどんな感じが知りませんが、あの当時はアーティストが普通にホテル周辺をうろちょろしていましたからね〜。




さて、いよいよ会場へと向かう訳ですが、この当時はまだ入場ゲートでチケットをリストバンドに変えていたので、入場まで結構長い列に並びました。この並んでいるときに印象的な出来事があって。私の前には3人組の若い男子が並んでいたのですが、それはもう高いテンションでした。多分、これを観よう、あれを観よう、これヤバイよね? 的な話で盛り上がっていたんだと思います。ですが突然その一人が「チケットが無い!」的なことを言い始めて、どうやら一人が3人分のチケットを纏めて持っていたようで、「多分あのバスの中だ!」「バス会社に連絡してみる」的な展開になり、残りの2人も彼を責める訳にもいかず、ただうなだれながら列を離れて行きました。私もどうすることも出来ず、ただただ、頑張れ!無事に会場に入れますようにと、祈るばかりでした。あの後、あの3人はどうなったのでしょう?20年経った今でも気になっています…。

でも私、事情を話せば何とかなるよ、って本気で思ってました。あの頃のフジロックって、そんな楽観的と言うか、ピースフルな雰囲気ってありましたよね。そんなことないですか? チケット見つかったかな? 3日間、ちゃんと楽しんでたらいいな〜。



さて、気を取り戻しつつ、私もいよいよ苗場のフジロックへと足を踏み入れます。初めてグリーンステージが見えてきたときの何ともいえない高揚感。緑に囲まれた周囲が都会とは違う輝きを放っている。そして一発目のロケット・フロム・ザ・クリプトが始まった瞬間の、腹に響く音圧。それを浴びる開放感。これが山で聴くロックか!!初年度の開催ニュースを見て、わざわざ山中でやる意味が分からない、などと思った自分を棚に上げ、とにかく山で体験するロックフェスに全身が震えましたね!


震えると言えば、こんな最高なフジロックの是非が、実は私たち観客の行動如何にかかっているという現実にも。初回の天神山のこともあり、ここで失敗したら次回は無い、みたいなシビアな共有認識と言うか、そうしないための一体感みたいなのがありましたよね。ここで言う失敗とは、ひとえに近隣からノーを突きつけられること。つまり私達のマナーの問題。ゴミをポイ捨てしないとか、会場外で騒がないとか、勝手に他人の敷地内に入らないとか。ごく当たり前のこと。でもロックフェスに来る連中は、そんな当たり前のことすら守れない”ならず者”、それが一般的なイメージだったんです。実際、苗場の近隣もそれを心配していたらしい。なのでそれではいけない!フジロックに来る人たちは違う! そんな気概を持ってみんな参加していましたよね。だってもし苗場から「もう来ないでくれ」と言われたら、行き場を失ってしまうのですから。死活問題だったんです。


とは言えね、マナーのことばっかり考えていた訳でもありませんけどね。それを気持ちの片隅に置きつつ、初めての苗場フジロックを満喫しましたよ。山の中のステージ間をタイムテーブル片手に移動するのも、そのステージ間が遠いいのも、全てが新鮮で楽しかった!そして今は何処もかしこもフェス的な装飾で満たされていて、それも素敵なんですけど、初期の頃はもっと簡素でしたしね。最終地点のフィールド・オブ・ヘヴンなんて、今と比べたら何も無いような場所でしたよ。ただただ静かな森の中。最奥地だけにどこか神聖な空気すら漂っている雰囲気。2、3のティピが立ってたかな?あと美味しいコーヒーを出してくれるカフェがありました。私がそのカフェでコーヒーを飲んでいると、突然「ここ座っても良いですか〜?」とやたら気さくな感じに話しかけてくる人がいらして、見てみたら、ブライアン・バートンルイスさんでした。

驚いた〜。ほんの少し前にリーバイス・ニュー・ステージでブライアンのライヴを観たばかりだったので。初年度はまだルーキー・ア・ゴーゴーが無くて、ルーキー・ステージは、今でいうオアシスのエリアにあたんです。その名もリーバイス・ニュー・ステージ。私の記憶も定かではないのですが、オアシスの辺りのレイアウトって今と大分違ってましたよね。レッド・マーキーの前身たるヴァージン・テントが現在のフードエリアの場所にあって、フードエリアがレッド・マーキーの場所にありませんでした?そしてそのドン突きがリーバイス・ニュー・ステージ。違いましたっけ?ま、それはそうと、とにかく私はそのリーバイス・ニュー・ステージで、当時、ブライアンが浅野忠信さんとやっていたバンド、SAFARIのライヴを観たのです。ちなみに出演者としてエントリーはされてませんでした。

そして、ヘヴンでブライアンと相席です。私は人見知りだし、引っ込み思案ですが、やはりフジロックですよね、気がついたら「さっきライヴ観ましたよ!」とか話しかけてて。そしてらブライアンも「マジで!あそこに居たの!?」みたいな感じで凄く驚いて嬉しそうでした。その後しばらく歓談しました。いつもスペシャの「メガロマニアックス」で見ていたブライアンと共に、人もまばらな、だだっ広い天国の風景、印象的なひと時でした。

このフィールド・オブ・ヘヴンって、フィッシュが3日間演るために作られたステージと言われていますが、私の苗場初年度で、唯一後悔があるとすれば、ヘヴンでフィッシュを見ていないことなんです。ちらっと覗きには行きました。でもちゃんと見ていないんです。昼にグリーンステージで演ったのは見ました。それは最高でした。夜はもっと凄いだろうと思いました。でも私は、とにかく沢山のアーティストが見たかった。フィッシュはグリーンで観れたから充分。夜はアンダーワールドやケミカル・ブラザーズ、ブラー、ハッピー・マンデーズの方が観たかったのです。何せ旬のアーティストからレジェンドまで、次から次へと出てくる凄いメンツでしたからね。もちろんどのアクトも最高だったので、結局のところ、その後現在まで続く被り問題なんですけどね…。

それにしても、この99年にフィッシュを日本に呼んで、3日間連続でと言うのはなかなか凄いことだったと思いますよ。何せ、一般的にはフィッシュという名はもちろん、そもそもジャム・バンドって何?っていう時代でしたから。ボナルーの初開催が2002年ですからね。その一方で、ロックフェスでありながら、アンダーワールドやケミカルブラザーズという打ち込み系のダンスアクトが主役に躍り出たり、アフロビートの遺伝子フェミ・クティ、ダブの王様リー・ペリーなどなど、個人的にも未知との遭遇が多すぎて目眩がするほどでした。もちろん、ブラー、リンプ・ビスキット、スカンク・アナンシー、ハイ・スタンダード、オーシャン・カラー・シーン、レイ・デイヴィス、ブラック・クロウズ、ジョー・ストラマー、そんな新旧ロックの入り乱れにもただただクラクラするばかり。最後はZZトップですからね!! いやはや、どんなに音楽雑誌を読み漁ってみても、CDを買い集めてもみても、それでは得られない量の圧倒的な音楽体験。今のように何でもネットで聴ける時代ではありません。YouTubeが出来る数年前の話。フジロックこそ新しい音楽との出会いそのものでした。しかも苗場という山の中で3日間。

まったく、夢のような音楽トリップでした。

それが20年も続いているのですから、本当にありがたいことです。感謝の言葉しかありません。もし、苗場のフジロックが無かったら?とか考えると、本当に恐ろしい…。


ちなみに、私にとって、苗場初年度のベストアクトは初日ホワイトのアンダーワールド。次点はケミカル・ブラザーズ、ブラー、ブラック・クロウズ辺り。ブレイクビート・エラ、カタトニア、フェミ・クティも印象的。もちろんフィッシュも良かったです!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

サマソニ タイムテーブル発表!!

2018-07-17 23:14:30 | フェス、イベント
サマーソニックのタイムテーブルが発表になりました!!

私は今年、ソニックマニアも含めて3日間通し参加の予定。そのソニックマニアは先日、一足先にタイムテーブルが発表になっていましたが、私の場合、ほぼブレインフィーダー・ステージに入り浸りなので、被りの心配も無く、ジョージ・クリントンが以外と早い出番なのね?あれ、ジェイムス・ズーは何処?ってぐらいな感想です。

と言う訳で、金曜ソニマニでジョージ・クリントン→サンダーキャット→フライング・ロータスと楽しみ、翌日からサマソニでケレラ、カマシ・ワシントン、ジョルジャ・スミス、チャンス・ザ・ラッパー、最後にまたジョー・ジクリントンと、何のフェスだか分からないほど、ブラックにどっぷり浸かる予定です。

と言う訳で、まずは土曜日。徹夜明けなので昼まで自宅でぐっすり眠り、15時ぐらいにのこのこ現地入りしようかな。そしてソニックステージのケレラから参戦。もう少し早くこれそうだったらIMDDB も観たいけど。そこは体力次第。あまり無理出来る身体ではないので…。ケレラからカマシ・ワシントンまでけっこう時間が空くので、ここは自由時間。マシュメロを観るも良し、シャーラタンズを観るも良し。そしてメインはビーチでカマシ・ワシントンですよ!!楽しみですね〜。さらに余力があればソニックのテーム・インパラも観たいけど、まだ明日がありますしね…。

そして日曜日。この日も割と遅めの出勤ですかね。昼過ぎに到着し、マリンでグレタ・ヴァン・フリート。今年のサマソニ、ロック系で一番楽しみなのはこのバンドだったり。メッセに移動し、レキシをチラ見しつつのジョルジャ・スミス。これも超楽しみ! さらにビルボード・ジャパン・ステージでコスモ・パイク。いや、ビーチのトム・ミッシュも観たい。どうしよう? そしてこの日のメインはマリンでチャンス・ザ・ラッパー!! からのビーチだめ押しジョージ・クリントン!!!


ポルトガル・ザ・マンとか、セイント・ヴィンセントとか、パラモアだって観たいですよ。もちろんベックやノエル・ギャラガーも。でもそれらが観れなくても充分なほどの濃密さ。このディープな3日間を、楽しく乗り切るぞ!!

今年のテーマは体力温存!



いやはや、楽しみすぎる!!!




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

フジロックでやりたいこと

2018-07-09 22:41:55 | フジロック
フジロックでやりたいこと? それは「ライヴを観ること」に決まってるでしょう! いや、おまえは「ブログを投稿したい」だけだろう!?と言われても反論出来ませんが、それ以外にもやりたいことは沢山あるのです!

まずは場内をぶらぶら歩き回りましょう。グリーンステージやホワイトステージ、レッド・マーキー、フィールド・オブ・ヘヴンなど主要ステージはもちろん、ジプシー・アヴァロン、木道亭、カフェ・ド・パリ、苗場食堂など、小さなステージもディープな盛り上がりで楽しいのです。さらにライヴだけではなく、エリアの風景や雰囲気も魅力的です。





ジプシー・アヴァロンのあるあたりは、自然のエネルギーを利用しCO2 排出量の削減に取り組んだエリア。アトミックカフェやNGO VILLAGEなど、お固い雰囲気もありつつ、フリマやワークショップなど賑やかで穏やかな空気が混在した不思議な場所です。少し奥には魅惑のハンモックランドもありますしね。また朝霧食堂をはじめ個性的なフェスご飯が集まっているのもこのエリア。タナカクマキチの舞茸天丼は絶対食べます!また 夕暮れ時、ここの丘陵部分でチルアウトするのも極上の一時。







木道亭は、ご存知ボードウォークの中腹にある小さなステージ。木々に囲まれて聴くライヴは一味も二味も違いますよね。またホワイトステージからヘヴン、オレンジへ繋がるこのボードウォーク。昼と夜とで姿を変えながら森の中を蛇行する。フジロックへ来たらここの散策は欠かせませんね。MADBUNNYさんによるインスタレーション「BUNNY FEVER!」も楽しみですし。それも含めて、今年はどんなデコレーションなのでしょう? また、グリーン方面のボードウォークの最後に現れる木製の橋も素敵。あと私、4月のアースデーでボードにペイントしたので、その板が何処に使われているのか?それを探すのも楽しみ!







ポールダンスも名物なカフェ・ド・パリ周辺は、フジロック最奥地として最もディープなエリア。ストーンド・サークルをはじめ、スラックラインやボーリングもあるのかな?そんな参加型のアミューズメントも楽しいでしょうし、フードコートも充実し、クラフトビールも飲める。さらに今年は、オレンジ・コートのあった場所にアンフェアグラウンドがやってくるから大変です。こちらはかのグラストンベリー・フェスの名物エリアだそうで、それがまるまる海を渡ってやってくるとか。パレスオブワンダーでオブジェ制作などをやっているメンバー達が手掛けているそうで、あのパレスのカオスな雰囲気の拡大判といったところでしょうか? 私もまったく体験したことがないので、どんなものなのか?行ってみなくては分かりません!これはワクワクしますね! しかもこれ、フジに来るのは今年だけだそうなので、存分に味わい尽くしたいと思います!!ただ、このアンフェアグラウンドの登場により、既存のフードコートやアミューズメントがどうなるのか?この辺りも行ってみなくては分かりませんのであしからず。







これまでキャンプサイト券を持っている人しか入れなかったピラミッド・ガーデンですが、数年前からチケットを持っていれば入れるシステムになり、本会場とはちょっと雰囲気の違う穴場として人気を博しています。何せ、Candle JUNEさんがプロデュースしているエリアですからね。ちなみに昨年はここのステージに小沢健二さんが出たんですよね。やや会場から離れているのがたまに傷ですが、それがまた穴場たる所以でもあるので、3日間のうち一度は訪れたいですね〜。しかも今年はエリア内にあるドッグラン「どん吉パーク」にて、アコースティックライヴも行われるとか。7/27(金)RANCHO APARTE、7/28(土)WESTERN CARAVAN、7/29(日)HOTHOUSE FLOWERS という何とも魅力的なラインナップ。深夜23時過ぎからスタートとのことですので、私は土曜日辺りに覗いてみたいともくろんでおります。ただこの「どん吉パーク」って私、いままで行ったことないんですけど、ピラミッド・ガーデンの何処にあるんですかね? キャンプサイト券を持ってなくても入れるんですかね?アコースティックライヴの注意書きには「入場に関してはPYRAMID GARDEN STAGEに準じます。」と書かれているので大丈夫だとは思いますが…。






フジロックのアミューズメントで最もスケールの大きいのがドラゴンドラです。(昔はヘリコプターに乗るていうのもありましたが…)。いわゆるスキー場のゴンドラですが、侮るべからず。急勾配のアップダウンを繰り返しながら、片道およそ25分、約5.5kmの空中散歩。そしてたどり着いた先には、思わずここがフジロックであることすら忘れそうになる桃源郷「DAY DREAMING & SILENT BREEZE」が。不思議な住人達と共に緩〜い時間が流れるなか、浅野忠信さんがDJしたりしています。実は私、ここ数年しばらくドラゴンドラに乗れてないんですよ。なんだかんだで時間がかかりますからね。乗りたいんですけどね〜。今年こそは何とか!!


ゴンドラと言えば、今年は各日19時から、プリンス第2ゴンドラが営業され、山頂のテラスで、フジロックの夜景と、手が届きそうな満天の星空を堪能できるとか。このゴンドラって何処にあるんですかね?オフィシャルサイトの写真から察するにプリンスホテルの裏、ピラミッドガーデン寄りから出てるように見えますけど…。このゴンドラもチケット持ってれば誰でも乗れるんですかね?とは言え、19時から20時半という営業時間は、ちょっと無理ですよね〜。







今更ですが、最近お気に入りなのが「ところ天国」。ホワイトステージの手前という、ちょっと休憩するのに丁度良い立地なので。ここのお楽しみは、何と言っても河原のゴンちゃんです。フジロックのマスコット的存在。ま、石に顔が描いてあるだけと言ってしまえばそれまでですが、それが何とも可愛いのです。しかもこのゴンちゃん、可愛いだけではありません。ロンドンのアーティスト、通称ゴードンさんによるアート作品なんです。ですので、そういう目で鑑賞してみるのも一興かもしれません。最終日の夕方以降は持ち帰りもOKというルールですが、初日の午後には大半が姿を消してしまうという状況だったりするらしいので、初日の午前中に河原でゴンちゃんハントです! いや、ハントと言っても持って帰りませんよ、写真に撮るだけです。ルールは守りましょう。あとこのエリアでは本物の噺家さんによる落語が聞けるらしいのですが、残念ながら私はまだ巡り会ったことがありません。フジロックで落語なんて素敵じゃありません?今年こそはフジで落語が観たい! また、天国バーガー、ハイジカレーなど、名物フードも魅力的。個人的には越後のソウルフード、栃尾揚げが食べたい!! あと深夜の野外映画「富士映劇」。今年はどんな映画が見れるのでしょう?やっぱり寅さんですよね〜。







「富士映劇」もそうですが、フジロックと言えば、その真価は深夜にあり。レッド・マーキーで踊り明かすのも良いですし、昨年からパワーアップした岩盤スクエアの独特な雰囲気も大好きです。昨年からと言えば、新エリアのブルーギャラクシーもありますしね。これらオアシス周辺のダンス地帯をハシゴするのも夜中の楽しみ。でもやっぱりフジの深夜と言えばパレス・オブ・ワンダーですよ。クリスタルパレステントでの濃密ライヴはもちろん、サーカスもあし、カジノもある。突然ビンゴゲームが始まったり、その他諸々、あのエリア全てが夜遊びのアミューズメントのようなものですからね。案外、ルーキー・ア・ゴーゴーが面白いんですよ。去年観た、おとぼけビ〜バ〜も最高でしたし、2003年に前知識無しでたまたま出くわしたサンボマスターのライヴも印象的でしたしね。







夜中と言えば、今年はアンフェアグラウンドも連日深夜2時までやっているようですし、ピラミッドガーデンのステージも1時までやってます。これだけ選択肢が多いと、ヘッドライナーの後をどこで過ごすか迷いますよね。私は、初日はナサニエル・レイトリフが出るパレスオブワンダー。2日目はピラミッドガーデン。最終日は岩盤スクエアで最後の一踊り。そんな感じをもくろんでいますがどうなることやら。後は睡魔と体力次第。正直、私は夜が苦手なので、夜遊びに自信はありません…。






ヘッドライナー後の時間と言えば、私はフィールド・オブ・ヘヴンが大好きなので、あそこでトリの後、ほんの一時、終わり行くフジを思いながら黄昏れるのが大好きなのですが、今年は3日間共ヘヴンのトリを観ない予定でしたので、あ〜、今年は黄昏れられないな…、と残念に思っていたのです。ですがなんと、まさかのボブ・ディランがトリじゃないというサプライズ。おかげで最終日はヘヴンのトリ、グリーンスカイ・ブルーグラスが観れるという嬉しい誤算。グリーンスカイ・ブルーグラスで盛り上がった後、暮れ行くヘヴンを堪能いたします。






そしてヘヴンと言えば、やっぱり「さくらぐみ」のピザですよね〜。いつも混んでいるので、なかなか食べられなかったりするんですよ。そんなこんなで去年はタイミングが合わずに食べ損なっているので、今年はなんとしても食べたいです!! 今ではヘヴンに「さくらぐみ」があるのは当たり前のように思われているかもしれませんが、初めて出店されたときは、こんな山中で次々にピザを焼き上げそれをホールで売る、っていうスタイルにかなり衝撃を受けたものでした。だからこそ美味しさも倍増なのです。他にもヘヴンには、天然酵母パンのルヴァンとか、タイカレーのナムチャイとか、揚げパンのSWNKA SHANKAとか、美味しい店が犇めいているので、あれやこれや色々食べたいですね!





さあ、フジロックまであと少し。やりたいことはまだまだ沢山ありますが、結局のところ、行ってみないと何が起こるか分からないのがフジロック。今年も体力と相談しながら、貪欲に歩き回りたいと思っております!!!



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

FUJI ROCK DAYS 新宿

2018-07-08 22:09:24 | フジロック
7月8日、フジロックデイズ新宿に行って参りました。おそらくこれが今年最後のフジロック・プレ・イベントでしょうね。

今回は新宿タワーレコード店内ではなく、西武新宿ぺぺ広場という、デイズとしては初めての場所でした。なので広場にポツンと立ったテントには、なんとなくアウェーな雰囲気が感じられたり…。

かく言う私のお目当ても、フジロックデイズより「ボブ・ディラン 特別上映会」だったりしたんですけどね。


さてその上映会。定刻3時から、ぺぺ広場の向い、3連大型ヴィジョンからなるユニカビジョンにて、およそ40分間、ボブ・ディランのライヴ映像が映し出され、まるで辺りをディラン色に染め上げるかのようでした。

ニューポート・フォーク・フェス、アンプラグド、30周年コンサート等から、代表曲を抜粋。新宿のど真ん中という雑踏の中で、巨大ビジョンに映されるディランの姿とその歌声には、街の空気を澱ませるような存在感があり、否が応でもフジロックへの期待感を掻き立てられました。

あと、30周年コンサートの映像では、ニール・ヤングの存在感が凄いんですよ。そう言えば、ニール・ヤングもフジロックに来たな~って、感慨深くなりましたね。あのライヴは凄かった! そして今年はボブ・ディランですよ!やっぱり半端ないね、フジロック!!


ちなみにフジロック・デイズ恒例の抽選会にも参加しましたよ。カーラ・トーマスとカリ・ウチスのCDを買って。結果は2回ともステッカーでしたけどね…。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

フジロック タイムテーブル発表!!

2018-07-07 00:02:58 | フジロック
いよいよフジロックのタイムテーブルが発表されました。今年はじらされましたね。てっきり7月1日前後に発表されるものだと思ってましたから。ですがじらされた甲斐がありました。なんと、ボブ・ディランとグリーンスカイ・ブルーグラスが被ってないんです!!これはミラクルですよ!そのからくりは、ヘッドライナーのボブイ・ディランがトリではなかったっていう。よくよく考えればありそうなことではありましたが、いやはや、まさかそう来たかっていう。

という訳で、恒例の個人的シュミレーションです。



まずは初日。正直、序盤は特に観たい!ってアーティストはいません。木道亭のRANCHO APARTEは気になりますけど。午後はホワイトでPARQUET COURTS〜ALBERT HAMMOND JRっていう、ロックな流れが魅力的ですが、その隙間にアヴァロンのMr.MOMIJI BANDも観たい!!ヴォーカルの大久保紅葉さんは大久保初夏さんの妹さんで、ブルース好きには知られた存在。サックスに前田サラさんというのも魅力的。ですがこの日のメインは、ヘヴンでTHE TESKEY BROTHERS〜MARC RIBOT'S CERAMIC DOGですよ!この2組は楽しみ。その後は、夜のボードウォークを散策したり、アンフェアグランドに潜入したりと、ヘッドライナーを観ずに奥地をぶらぶら。そういうフジロックも良いんじゃない? そして深夜のパレスでNATHANIEL RATELIFF & THE NIGHT SWEATS で締め。苗場食堂のINTERACTIVOやHOTHOUSE FLOWERSにもそそられますが、ちょっと厳しいか?

そして土曜日。朝からレッドでLEWIS CAPALDI 、そしてホワイトのESNE BELTZA、さらにカフェ・ド・パリのROBERTO CARCASSES TRIOと忙しい。STARCRAWLERも観たいけどどうしましょ? 夕方はホワイトでASHを堪能。そして夜はいよいよCARLA THOMAS & HI RHYTHM、さらにKENDRICK LAMARですよ!ハイ・リズムを従えたメンフィス・ソウルの女王カーラ・トーマスに、現行ブラック・ミュージックの最重要アーティスト、ケンドリック・ラマーですからね!このダイナミズム、最高ですよね。だいたい今、フェスでケンドリック・ラマーが観れるという事実だけでも奇跡ですからね。見逃し厳禁です。そしてその後は、レッドでPRINCESS NOKIAかな? ただ、ラップはもうお腹いっぱい、って感じなら、思い切って「どん吉パーク」に行くという手もあります。WESTERN CARAVANのアコースティックライヴとか、そそられますよね〜。ピラミッド・ガーデンではWONKもありますし。

さて、泣いても笑っても最終日。まず、ANDERSON .PAAK & THE FREE NATIONALSと、KACEY MUSGRAVESが被るという悲劇。さらにBEN HOWARDとKALI UCHISも被ってる。このあたりは当日まで迷いそう。途中からJACK JOHNSONを観て、いそいでレッドのserpentwithfeetに移動する。ここでボブ・ディランがトリじゃないっていうまさかの誤算ですよ。やっぱりジャック・ジョンソンを観た後、そのままグリーンに残り、ワクワク、ドキドキしながらディランを待つ、というのが正解ですかね?サーペントウィズフィートは諦めますか〜。しかしボブ・ディランがトリじゃないおかげで、完全に諦めていたヘヴンの大トリ、GREENSKY BLUEGRASSががっつり観れるという。これは嬉しい!まさか最後にこんなサプライズが待ってるなんて。今年は自分のヘヴン率が低いというか、ヘヴンのトリを一組も観ないで帰るであろう覚悟をしていましたが、タイムテーブル発表でグリーンスカイ・ブルーグラスが浮上するなんて!しかもその後ホワイトでCHVRCHESもまるまる観れるという、いやもう最高ですよ!!!!!



いやはや、なんか早くもボブ・ディランに振り回されている感じ。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

高田漣 at 代々木公園

2018-06-17 21:43:58 | フェス、イベント
今日6月17日、代々木公園で開催された「鹿児島焼酎&ミュージックフェス」にて、高田漣さんのライヴを観てまいりました。ラグタイム風味な軽快なギターが心地よい弾き語り「ヴァーボン・ストリート・ブルース」に始まったステージ。サポートに鍵盤奏者さんを呼んで「ハニートラップ」「ナイトライダー」「文違い」など、新作「ナイトライダーズ・ブルース」からの曲達も。特にボトルネック炸裂の「文違い」は格好良かったですね。そして亡き父上様である高田渡さんの「自転車にのって」も印象的でした。お父さん独特の味わいとはまた違う、モダンなフィーリングが気持ち良かった。ライヴの最後を締めたのもお父さんの「系図」。これは滲みましたね〜。

焼酎というお酒のイベントでの野外ライヴという、ちょっと不思議な空間でしたが、ブルージー&グッド・タイムなご機嫌な演奏でした!! MCでも7月27日にフジロックのカフェ・ド・パリで演奏するのでぜひ!とおっしゃってましたが、これは観たくなりましたね〜!!!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

フジロック第9弾!!

2018-06-16 01:23:02 | フジロック
ASH / TWILIGHT OF THE INNOCENTS

フジロックの出演アーティスト第9弾が発表になりました!今回は9組。

ASH
GLIM SPANKY
KALI UCHIS
OLEDICKFOGGY
Chip Tanaka
おおはた雄一トリオfeat.細海魚
DJ/ZAMIANG
DJ/濱田 大介
熊谷和徳


ここへ来てアッシュですか!?お馴染みですけど、嬉しいですね〜。今年は洋楽の男性ロックバンドが少ないな〜と思っていたので、アッシュでスカッとしたいです。あと注目はカリ・ウチスですね。ゴリラズの「She's My Collar」で歌っている女性シンガーですよね?今年リリースされたばかりの新作「isolation」も話題ですし。これは楽しみ。ですがケイシー・マスグレイヴスの後に入ってくるとは思いませんでした。最終日ホワイトの追加はケイシー・マスグレイヴスの前に2アーティストだと思っていたので。このままではケイシー・マスグレイヴスもしくはカリ・ウチスがグリーンのアンダーソン・パークと被りそうで怖いです。移動時間もありますしね。ここ上手く3者が被らないようになんとかならないもんですかね?まだ枠があるので、タイムテーブルが出るまでドキドキです。

ピラミッドガーデンで熊谷和徳さんのタップダンスも良さそうですね〜。



Kali Uchis and Jorja Smith - Tyrant - Later 25 live at the Royal Albert Hall

カリ・ウチスのライヴ映像。2分あたりから今年のサマソニに出るジョルジャ・スミスが入ってきます。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

65年のボブ・ディラン 〜ロックの誕生〜

2018-06-14 19:04:20 | フジロック


BOB DYLAN / BRINGING IT ALL BACK HOME
BOB DYLAN / HIGHWAY '61 REVISITED

60年代のボブ・ディラン特集、第2回。今回は65年です。ディランが「BRINGING IT ALL BACK HOME」で電化し、ビートルズが「RUBBER SOUL」で大人になった、まさにロック誕生の年です。


1963年、「風に吹かれて」からプロテスト・フォークの旗手へと一気に駆け上ったボブ・ディランでしたが、そのようなレッテルに違和感を覚え、翌64年、早くもその旗を降ろしてしまいます。4th作「ANOTHAER SIDE OF BOB DYLAN」では”愛”について歌うようになり、プロテスト・ソングは1曲も納められませんでした。それはフォーク・ファンにとって商業主義であり、裏切りに映りました。しかしディランの裏切りはまだまだ序の口でした。

64年と言えば、ビートルズが初渡米し、全米中に旋風を巻き起こした年です。ボブ・ディランはそれを苦々しく思ったでしょうか?いえいえ、ディランはそこに音楽の未来を確信したようです。時来たれりとばかりに自らも電化へと舵を切ります。

そしていよいよ65年。この年3月にリリースしたのが「BRINGING IT ALL BACK HOME」です。A面1曲目「Subterranean Homesick Blues」は、チャック・ベリーの「Too Much Monkey Business」を下敷きにしてはいるものの、若きディランの感性が爆発した、まさに新しき時代の幕開けを告げる名曲です。疾走するスピード感と溢れ出すような言葉の連射は、まるでパンクのようであり、ラップの元祖とも言えるでしょう。また、投げやりに吐き出されるようでいて卓抜したリズム感に支えられたディランの歌声は、バンドというリズムを得たことでそれまでとは別次元の魅力を放っています。これは当時、その革新性こそ理解されなかったかもしれませんが、それ故に相当に衝撃的だったはず。レコードに針を落とした瞬間にこのインパクトですからね。そしてA面は「Maggie's Farm」、「Outlaw Blues」、「Bob Dylan's 115th Dream」など強力な電化バンド・サウンドが続きます。ただこのアルバムは、A面でエレクトリックに化けながらも、B面は従来のアコギ弾き語り曲が並ぶという、折衷的な作品でした。さすがのディランもあまりに急激な変化は避けたのでしょうか?

で、結局どっちなの?という疑問に答えを突きつけたのが、同年夏に出演したニューポート・フォーク・フェスティヴァルでした。これが電化ディランの初ライヴ。ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの面々を従え大音量で咬ました有名なステージですね。エレキギターを持ったディランの”裏切り”に対し、野次やブーイングの嵐だったというのが定説でしたが、それはバンドの音が大き過ぎてディランの歌が聴こえなかったこと、演奏時間が予定より短かったことなど、必ずしも電化に対して否定的なものではなかったという説もあります。


そしていよいよ同年8月、完全電化アルバム「HIGHWAY '61 REVISITED」をリリース。9月にはシングル「Like a Rolling Stone」がキャッシュボックスの1位にランクされます。これがディランにとって初の全米1位でした。この時期のボブ・ディランのサウンドは”フォーク・ロック”と呼ばれています。フォーク・ロックと言えば、同時期にザ・バーズがボブ・ディランのアコースティック曲「Mr. Tambourine Man」をロック化して大ヒットさせます。しかし面白いことに、同じフォーク・ロックでも、ザ・バーズによるディランの電化と、ディラン自身の電化、両者のサウンドはまるで違います。ザ・バーズの12弦ギターをフィーチャーしたソフトなエレクトリック・サウンドは、フォーク・ロックのイメージそのものですが、ボブ・ディラン自身の電化はもっとブルースに近い。そしてカントリーからの影響も強い。特に「Like a Rolling Stone」などに顕著な、”エッジー”なのに”ルーズ”なノリは、ザ・ローリング・ストーンズが70年代初頭に完成させる、「Brown Sugar」や「Tumbling Dice」などに代表される″ストーンズ流ロックン・ロール″の先取りと言えなくもないでしょうか?ストーンズはそれまでに培った黒人グルーヴ解釈に、グラム・パーソンズ達を介してカントリー・フィーリングを注入することでストーンズ流の新たなロックン・ロールを生み出しました。一方、ボブ・ディランはデビュー時から、白人のフォーク/カントリーと黒人のブルースをリズム面も含めてミックスした演奏スタイルを模索していたはずで、電化にあたってその発展系を志したであろうことは言うに及ばずでしょう。そう考えれば、初めての電化ライブに白人ブルースバンドであるポール・バターフィールド・ブルース・バンドを指名したのも頷けるのです。とにかく、65年当時、「Like a Rolling Stone」の持つ電化ディランのグルーヴ感は、そうとう新しく、得体の知れないものだったのではないでしょうか? 案外、ストーンズは自分達のロックンロールを追求するにあたり、この頃のディランを参考にしていたかもしれない、なんて想像してみたり。数十年後に彼らが「Like a Rolling Stone」をカヴァーするのも、ただ単に曲名にバンド名が入っているからではないと思いますし。


さて、ボブ・ディランはこの年、8月の終わりからザ・ホークス(後のザ・バンド)を従えたツアーに出ます。前半はアコースティック・ギター弾き語り、後半はエレクトリック・バンド・セットという2部構成でした。これはまだディランがフォークを捨てきれていなかったのか?それともフォーク・ファンに対する配慮なのか? 理由は色々あるかもしれません。でもフォークとエレクトリックの対比が、結果として良くも悪くも電化ディランを際立たせたことは間違いないでしょう。案外、ボブ・ディランはそこも意識的だったのかもしれません。電化ディランのお披露目に、敢えてフォーク・フェスティヴァルを選んだのも、いかにもって感じがしますしね。この時、ロックの大音量時代はまだ訪れていません。クリームもジミ・ヘンドリクスもデビューしてませんからね。そもそもロックそのものが生まれたばかり。しかしディランは「ロック=大音量がもたらすカタルシス」という側面に気付いていたのかもしれません。翌年まで続いたこのツアーで有名な「ユダ!」という野次を受ける事件が起ります。それに対しバンド・メンバーへ「プレイ・イット・ファッキン・ラウド!」と言って「Like a Rolling Stone」を始めるディランはロックそのものです。また、ディランのふてぶてしく己を貫く姿は、反抗の音楽であるロックの道に、巨大なインパクトを与えたことでしょう。



最後に、この時代のボブ・ディランが如何に偉大だったかを探るため、同時代の名作群をいくつか紹介します。(最後にとか言っといて、ここからがさらに長いんですけど…。すいません。)



THE BEATLES / HELP!
THE BEATLES / RUBBER SOUL
ボブ・ディランの「HIGHWAY '61 REVISITED」と同じ8月にリリースされたビートルズの5作目「HELP!」。この時ビートルズはまだまだアイドル・グループであり、音楽的にもビート・バンド、ビート・ポップスの域を出ていない印象。一説では、64年初めのパリ公演の際にポールがDJからディランの「THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN」を手に入れたとか。とにかくディランを知ったポールとジョンは、作詞面で大いに刺激され、徐々に内省的でアーティスティックな作詞を志すようになります。特にジョンはディランに入れ込むようになり、このアルバム「HELP!」辺りからその影響が見え隠れしてきます。軽快な曲調と裏腹な心の叫びを匠な言葉でリズムに乗せる表題曲「Help!」や、彼流のフォーク・ロックと言える「You've Got to Hide Your Love Away」あたりに、ディランからの影響が特に顕著。ちなみにキャッシュボックスでは、シングル「Help!」が8月終わりから9月11日の週まで1位を独走し、その翌週にディランの「Like a Rolling Stone」が1位を記録しています。

そして同年12月にリリースされた「RUBBER SOUL」。いよいよビートルズがアイドルから大人のグループへ脱皮します。明らかにこれまでのヒット曲量産指向から、アーティストとしての表現、創造にシフトしています。その変化のきっかけとして作詞面でのディランからの影響は先に述べましたが、それは作詞だけではなく、アーティストとしての意識の変化を促したのではないでしょうか。全体を貫く内省的でどこか屈折したトーンは、それまでのポップスを、アートなロックへと進化させています。そしてもう一つ、ディランはビートルズに魔力をもたらしています。それはおそらく64年のビートルズによる米ツアーの時。ディランはビートルズの泊まるホテルを訪れ、共にひと時を過ごしたそう。その時、ビートルズはディランからマリファナを教わったとか。ドラッグの影響が楽曲に現れるのは次作「REVOLVER」からですが、この「RUBBER SOUL」でのシタールをはじめとした多彩な楽器使いや、テープ速度の変更、エフェクト使用などにサイケデリックの萌芽を感じたり。



THE ROLLING STONES / THE ROLLING STONES NO.2
THE ROLLING STONES / OUT OF OUR HEADS
65年1月に2nd作「THE ROLLING STONES NO.2」をリリースしたローリング・ストーンズは、まだ黒人ブルースやR&Bを如何に自分流に料理するかに邁進しつつ、ビートルズを追いかけている、そんな印象。そして7月に「(I Can't Get No) Satisfaction」が全米1位となる大ヒット。アメリカでも一躍トップ・バンドとなり、名実共にビートルズのライヴァルへと登り詰めます。しかしこの「(I Can't Get No) Satisfaction」の直後にリリースされた3rd作「OUT OF OUR HEADS」もほとんどカヴァー曲で構成され、未だブリティッシュ・ビート・バンドな佇まい。彼らが全曲オリジナル曲によるアルバムを作るのは翌66年の「AFTERMATH」から。もちろん、まだまだストーンズ流ロックン・ロールに目覚める前の時代です。



THE WHO / MY GENERATION
英国3大バンドの一角、ザ・フーですが、65年12月にようやくデビュー作をリリースしています。シングル「My Generation」は、ストーンズの 「(I Can't Get No) Satisfaction」と並び、新しき時代の到来を告げるロック・アンセムですね。またザ・フーで特筆すべきは、この65年頃、早くもピート・タウンゼントがマーシャル社に大型アンプ、大型キャビネットの製作を依頼していること。後にライヴ・バンドとして一時代を築く、まるで大音量の申し子のようなザ・フーですが、デビューの頃から、既にそれを意識していたことには驚きます。



THE BYRDS / MR. TAMBOURINE MAN
そもそも50年代のロックンロール・ブーム以降、ブリティッシュ・インヴェイジョンまでアメリカにはロック系のムーヴメントは存在していませんでした。つまり、この65年に生まれたフォーク・ロックこそ、初めてのアメリカ産ロック・ムーヴメントになる訳です。しかもそれはボブ・ディランの電化に右へ習えのように湧き起こった訳ですから、ディランの影響力恐るべしです。そしてディランと共にフォーク・ロック誕生に貢献したのがザ・バーズです。中心人物のロジャー・マッギンやデヴィッド・クロスビーは、もともとフォーク・シーンで活動しいたものの、ビートルズに影響されてロック・バンドを組んだそうです。そしてデビュー曲はボブ・ディランのカヴァー「Mr. Tambourine Man」でした。65年4月にリリースされたこのシングルが全米1位の大ヒットとなります。続いてソニー&シェール、バリー・マクガイア、サイモン&ガーファンクル、タートルズ、ラヴィン・スプーンフル、ママス&パパスなど、フォーク・ロック系のヒットが続々と誕生します。チャート的にはザ・バーズによる「Mr. Tambourine Man」が口火を切ったフォーク・ロック。それがボブ・ディランのカヴァーであるという点も象徴的。ちなみに、「Mr. Tambourine Man」を収録したザ・バーズの1st作「MR. TAMBOURINE MAN」は、全11曲中4曲がディランのカヴァーでした。


そして65年は、グレイトフル・デッド、ドアーズ、ジェファーソン・エアプレインが結成され、ビル・グレアムがフィルモア・ボールルーム(後のフィルモア・オーディトリアム)で初めてコンサートを開いた年であり、まさに西海岸のロック・シーンが産声を上げた年でもあります。そして翌年以降、本格的にアメリカ産・ロックが台頭してきます。


また、黒人音楽はと言いますと、まさにモータウン全盛で、スプリームス「Stop! In the Name of Love」、フォートップス「I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)」、テンプテイションズ「My Girl」など、ヒットを連発していました。一方、それに対抗するようにスタックスからオーティス・レディングがアルバム「OTIS BLUE」でサザン・ソウルの咆哮を上げ、ジェイムズ・ブラウンが「Papa's Got A Brand New Bag」でファンクの誕生を告げています。


次回、第3回は「66年のボブ・ディラン」。いつ書くかはわかりません…。



第1回はこちら↓
63年のボブ・ディラン 〜ニュー・ヒーロー〜
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

フジロックまで49日!

2018-06-09 10:30:55 | フジロック
なんと!今日でフジロックまで49日だそうです。いよいよ50日を切ってきましたね~。ついこないだまでまだまだ先だと思ってましたが、もうすぐそこです。

オフィシャル・サイトの方も、特番の告知や、電子マネーのこと、オフィシャル・グッズ、コラボ・グッズなど賑やかになってきました。ゴンチャンのポンチョ良いな~とか、ビームスのベアT可愛いな~とか色々ありますけど、やっぱり気になるのはアーティスト。早くタイムテーブルが見たいですよね~。でもこればっかりは待つより仕方ありません。

とりあえず、今日のところは50日を切ったということで、あらためて各日見たいアーティストをまとめておこうと思います。

赤字は今年の個人的メイン。大きい字はそれに次いで超見たいアーティスト。太字は見る予定のアーティスト。


まずは金曜日

ザ・テスキー・ブラザーズ(ヘヴン)
マーク・リーボウのセラミック・ドッグ(ヘヴン)

ナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツ(パレス)

パーケイ・コーツ(ホワイト)
アルバート・ハモンドJr.(ホワイト)
マック・デマルコ(レッド)
インタラクティーヴォ(苗場食堂)
ホットハウス・フラワーズ(苗場食堂)
レイ・バービー(ピラミッドガーデン)


初日は、ヘヴンのザ・テスキー・ブラザーズとマーク・リーボウが楽しみ!レッドのマック・デマルコも見たいけどちょっと厳しいか?ヘッドライナーの時間帯は、その時間もアンフェアグランドがやっているのなら、それを楽しむのもありかも。そう言えばオールナイトフジってないんですかね?でも深夜はパレスでナサニエル・レイトリフで決まり。苗場食堂やピラミッドガーデンはタイムテーブルが出るまで何とも言えません~。



そして土曜日。

ケンドリック・ラマー(グリーン)
カーラ・トーマス(ヘヴン)
ナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツ(ヘヴン)

ルイス・キャパルディ(レッド)
エスネ・ベルーサ(ホワイト)
ジェイムス・ベイ(グリーン)
スタークローラー(ホワイト)
ロベルト・カルカセース・トリオ(カフェ・ド・パリ)
スクリレックス(グリーン)
キュバーナ・フィエスタ(アヴァロン)
プリンセス・ノキア(レッド)

土曜は何と言ってもケンドリック・ラマーです。これを見ずして今年の夏フェスは語れません。ヘヴンのナサニエル・レイトリフと被ってるのは痛恨ですが、そっちは金曜パレスで見るから良しとしましょう。カーラ・トーマスも楽しみ。数年前にホワイトで観たスクリレックス、最高でしたけど今年は諦めます。キューバ系もいろいろ見たいんですけど、犇めいていて難しそう。ルイス・キャパルディとエスネ・ベルーサとか、ジャイムス・ベイとスタークローラー辺りも被るかもしれませんし…。う~ん、悩ましい。



泣いても笑っても最終日。

ボブ・ディラン(グリーン)
グリーンスカイ・ブルーグラス(ヘヴン)
アンダーソン・パック & ザ・フリー・ナショナルズ(グリーン)
ケイシー・マスグレイヴス(ホワイト)

HINDS(レッド)
ジャックジョンソン(グリーン)
ベン・ハワード(ヘヴン)
サーペントウィズフィート(レッド)
ヴァンパイア・ウィークエンド(グリーン)
ダーティー・プロジェクターズ(レッド)
チャーチズ(ホワイト)
ウェスタン・キャラヴァン(苗場食堂)
バハナ(レッド)
フレンテ・クンビエーロ(パレス)

最終日に見たいアーティストが固まってます。グリーンスカイ・ブルーグラス、ジャックジョンソン、ダーティー・プロジェクターズは諦めます。アンダーソン・パック & ザ・フリー・ナショナルズとケイシー・マスグレイヴスも被る可能性があって怖いですし、ベン・ハワードとサーペントウィズフィートも厳しいか?移動がありますからね。という訳でこの日は被りまくりですが、最後はヴァンパイア・ウィークエンド~ボブ・ディランをゆっくり堪能いたします。ディランの後、チャーチズの後半だけでも見れれば嬉しいですけど、それもタイムテーブル次第。また入場規制もあるかもしれないですしね~。そして最後はパレスのフレンテ・クンビエーロまで起きていられるか?


こんな感じですが、これでも随分絞ったんですけどね。キューバやクンビア系は複数ステージに出るので、どこか観れるところで見れればと思いますし、まだ岩盤のミニライヴやサイン会もありますしね。パレスのサーカスだって見たいし、ドラゴンドラにも乗りたい。まあ、結局のところ、タイムテーブルが発表されるまでいかんともしがたいわけなんですよ。

でも、それが楽しいんですけどね!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ソニックマニア 最終ラインナップ!!

2018-06-06 20:12:06 | フェス、イベント
JAMESZOO / FOOL

ソニックマニアの追加アーティストが発表になりました。これをもって最終ラインナップとなるそうです。そのラインナップ詳細はオフィシャルサイトを確認して頂くといたしまして、今回追加になったのは以下の4組。

中田ヤスタカ
DORIAN CONCEPT
ROSS FROM FRIENDS
JAMESZOO


下3組は注目のブレインフィーダー・ステージへの追加。特にジェームスズーは嬉しいですね。2016年にブレインフィーダーがカマシ・ワシントンに続いて送り出した新しきジャズとしてジェイムスズーの「FOOL』はたいそう話題になりましたからね。サンダーキャット、リチャード・スペイヴン、スティーヴ・キューン、アルトゥール・ヴェロイカなども参加した、エレクトロニクスと生楽器が交差する前衛的且つフリーキーなフューチャー・ジャズ。初めて聴いた時は正直、ジャズには聴こえませんでしたが、聴けば聴く程、ジャズ的なインプロヴィゼーションにハマっていく怪盤。これはぜひバンド・セットで観てみたいですね〜。しかしDJの可能性もある訳で、どうなんでしょう?

どちらにせよ、ソニックマニア当日はほとんどブレインフィーダー・ステージに居ることになるわけですから、始めからそのつもりですし、被りの心配もありませんから良いですね〜。もちろん、NINE INCH NAILSや、MY BLOODY VALENTINE も見たいですけどね。あまり欲張っても、体力的に心配ですし。それにしても、フライング・ロータス、サンダーキャット、ジェイムスズー、ドリアン・コンセプト、さらにジョージ・クリントンですから! 楽しみですよね〜。オールナイトで見も心もドロドロになりそう。

しかもそのドロドロの裏っていうか表?では、中田ヤスタカとか、マシュメロとか、電気グルーヴとか、クリーンバンディットなんかがフロアを踊らせ、NINやマイブラが凄まじいライヴを繰り広げる訳ですから、いやこれは凄いイベントですね。


Jameszoo - 'Flake (Reprise)' [Live at Maida Vale]
コメント
この記事をはてなブックマークに追加