ルーツな日記

フジロックブログが終わり、
サマソニブログと相成りますがどうぞ宜しく。
サマソニの雰囲気を現地よりお届けいたします!

ミシカ

2006-05-27 18:26:02 | フェス、イベント
MISHKA / MISHKA

5月27、28日開催のサーフ系ミュージックの祭典、グリーンルーム・フェスティヴァル。
それに先駆け26日、新宿タワーレコードの屋上でプレ・グリーンルーム・フェス的
イベントが行われたので行って来ました。

本フェスに出演するMISHKA、KEISON、BEAU YOUNG、MIKE McCARTHY、PICO
という5組のアーティストが数曲ずつアコースティック・ライブを行うフリー・イベントです。

トリで登場したミシカが、声の力、表現力、存在感など、圧倒的に素晴らしかったです。
特にアンコール的に最後にやった「ギヴ・ユー・オール・ザ・ラヴ」。大好きですこの曲。

ミシカが1stアルバム「ミシカ」を引っさげてフジロックに登場したのが99年。
その1stアルバムの1曲目に収録されたこの曲、フジ前に良く聴きました。

バミューダ諸島出身で15才までヨット生活をしていたという話ですが、
ヴォーカル・スタイルはレゲエ的で、スピリチュアルな高揚感があり、
ゆったりしたリズムに揺られるような歌声とメロディーは
波とか風とかを思わせる開放感を感じると同時に、ノスタルジックでもあり、
さらに祈りの歌のようにも聴こえます。

とは言え実は私、99年のフジロックでのライブは何かと被っていたため見れなかったんです。
なのでこの日、ようやくこの曲への思いが完結した気持ちです。やっぱ良い曲です!

ミシカ以外で良かったのは、ドブロ的なギターをビヤビヤ言わせていたマイク・マカーシー。
スライド・バーを使った泥臭い演奏がカッコ良かったです。

それにしても新宿タワーレコードの屋上へは初めて上がりましたが、
あまりにも殺風景で驚きました。
お客さんの入りも、フリー・ライブにしてはちょっと寂しい感じで…。

でも私は充分楽しめましたけどね。こういう企画は大歓迎です!
欲を言えばBLUE KING BROWNも観たかったです。
あ~、グリーンルーム・フェスティバルにも行きたかったな~。

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アラン・トゥーサン来日!

2006-05-20 23:10:58 | ソウル、ファンク
ALLEN TOUSSAINT / LIFE, LOVE AND FAITH

アラン・トゥーサンが5月27日発売のエルヴィス・コステロとのデュエットアルバム
「ザ・リヴァー・イン・リヴァース」のプロモーションのために来日するそうです。

先日のニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルでも、おそらく最高のライブを
披露したであろうコステロとトゥーサン。はたしてどんなアルバムに仕上がったのでしょう。

それにしてもアラン・トゥーサンまで来日するとは、ちょっと意外でしたが、
二人の共演アルバムを楽しみにしていた矢先の嬉しい知らせに歓喜の涙です。
とは言えプロモ来日なので日程も慌ただしいようですが…。

とりあえず5月31日に渋谷タワーレコードで、トゥーサンとコステロ揃っての
サイン会が有るようです。そして6月1日にはアラン・トゥーサンのソロ・ライブが
原宿のBlue Jay Wayというライブハウスで行われることが決まったようです。

コステロは既に6月2日に国際ホーラムでのコンサートが決まっていますので、
はたして日本で二人の共演が有るのか?気になるところです。
でも仮にコステロのライブにトゥーサンがゲストで出て来たとして、盛り上がるんですかね?

ちなみに私は6月1日行って来ます。アラン・トゥーサンは初めて見るので超期待してます!
最近話題になったコンピレ-ション・アルバム「OUR NEW ORLEANS 2005」や、
「I BELIEVE TO MY SOUL」でも大活躍だったアラン・トゥーサンですから、
どんなライブになるか楽しみです。 

でもプロモーション来日ですから、まさかバンドを従えて来てるとは思えないので…、
となるとピアノ弾き語りですかね~。ま、どちらにしても楽しみです。

*写真は72年のアラン・トゥーサンのソロアルバム。
バックにミーターズが参加し、アラン・トゥーサン独特の柔らかさとファンキーさが
見事に合わさった傑作です。



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フェスティボー!

2006-05-16 22:21:04 | フジロック
FREDDIE McGREGOR / JAMAICAN CLASSICS

本当なら「フジロック第6弾!」ってブログに書きたかったんですけど、
今回の発表は、私の趣味では残念な結果であり、あまり書くことも無いので、
サラッと流します。もちろんロック・ファンとしては、DIRTY PRETTY THINGS、
THE RACONTEURS、そしてMADNESSあたりは気になりますけどね。

フジ以外でも、サマソニ、ウドーなど続々と豪華アーティストが決まっていますが、
特にウドーのサンタナ、ジェフ・ベック、ドゥ-ビー・ブラザーズ、プリテンダーズ。
これは色々な意味で凄いですね。それにベン・フォールズにベン・リーも。
(あと一人そろえばザ・ベンズですね。)さらにはリチャード・ジュリアンまで。
これ結構楽しそうですね。

そして8月18日に横浜で開催される「Reggae Sunsplash in Japan 2006」。
現在決定しているアーティストは、
FREDDIE McGREGOR/JIMMY CLIFF/KIPRICH/LUCIANO
RAYVON/SHAGGY/他
これはかなり豪華ですね~。これ誰がトリなんですか?
私はフジロックにかぶれる前、夏と言えばジャパスプでした。
そのジャパスプを思い出すようなメンツですね。特にフレディ・マクレガ-が大好きでした。
私にとって最もレゲエ的で、最も歌心の有るレゲエ・シンガーです。

そしていよいよ目前に迫って来た、横浜で開催されるサーフ系アーティストの祭典
「THE GREENROOM FESTIVAL」。
なんとこのフェスの前日5月26日、新宿タワーレコードでフリーライブが有るようです。
出演者は、BEAU YOUNG/KEISON/MIKE McCARTHY/MISHKA/PICOだそうです。
アコースティック・ミニ・ライブだそうですが、随分豪華なメンツ。これ本当ですかね?

ちなみに、同じ新宿タワーレコードで5月19日、サーフ系シンガーソングライターの
ウィル・コナーがアコースティック・ライブをやるそうです。

最後に、ようやく詳細が発表された「Japan Blues & Soul Carnival」。
今年から名前に「Soul」が増え、開催月も5月から7月に変わりました。
出演は、オーティス・クレイ/エディ・クリアウォーター/ヴァン・ハント。
思いのほかソウル勢強しなメンツですが、オーティス・クレイは見たいですね~。

それにしても魅力的なライブが多すぎて困りますね。


*写真はフレディ・マクレガーの91年の作品「ジャマイカン・クラシックス」。
60年代を中心にのデニス・ブラウン、ウェイラーズ、アルトン・エリス等のカヴァーが
収められています。フレディの暖かい歌声が素晴らしいです。

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ソウル・サヴァイヴァ-ズ

2006-05-11 23:55:14 | ソウル、ファンク
5月11日、ブルーノート東京へソウル・サヴァイヴァ-ズの1stステージを見に行ってきました。
もう何度も来日しているバンドですが、私は今回初めてライブを見ることが出来ました。

バンド・メンバーは、中心人物であるコーネル・デュプリー(g)以外は、
その都度、微妙に変わったりしているようです。

今回の来日メンバーはコーネル・デュプリー(g)、レス・マッキャン(key,vo)、
ロニー・キューバー(sax)、ジェリー・ジェモット(b)、バディ・ウィリアムス(ds)。

すごい人達です。ある者はソウル界屈指のセッション・ギタリスト、
ある者はニュー・ソウルの父、ある者はファンク・ベースの大家、
またそれぞれがジャズ、ソウル、フュージョン界を股に掛けたクロスオーヴァーな
活動をしてきた歴戦のつわもの達です。

そんなつわもの達が奏でるソウル・サヴァイヴァーズの音は、まるで彼等の
安住の地でもあるかのような、好き者の心を癒す、心地よいソウルでした。
またジャズにも聴こえ、ブルースにも聴こえる、技と経験の饗宴でもありました。

特に「MERCY MERCY MERCY」、「SOMETHING」、「SUNNY」といったムーディーな
曲での滲み出るようなソウルネスとブルース・フィーリングは格別で、
終わった瞬間に笑顔とため息が同時に出るような、至福の時を味わいました。

特に終盤に演った「SUNNY」。コーネル・デュプリーによる静かなメロディーから
ギター・ソロに転じ、ジャジーでありながら「いぶし銀テキサス・スタイル」な
ブルース・ギターに酔いしれてると、曲調は微妙にファンク度を増していきます。
その仕掛け人はどう考えてもジェリー・ジェモット!
もはや空間芸術と呼びたいグルーヴィーに踊るベース・ラインに耳を奪われます。
この時は左耳でコーネル・デュプリーを、右耳でジェリー・ジェモットを聴く感じで、
あれは濃かったです。

そして続くは待ってましたのレス・マッキャンの代表曲「COMPARED TO WHAT」。
ソウル・ジャズなファンキー・ナンバーですが、レスの円熟の歌声も味わい深く、
まさにホットな演奏。最高でした。


終わってしまうのが惜しいほど、あっという間のライブでした。
惜しむらくは気分がノッてきたところで終わってしまったこと。
出来れば2ndステージも見たかったです。

そして、お茶目なレス・マッキャンとクールなコーネル・デュプリーの
対比もなかなか絵になっていました。








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ジェリー・ジェモット 3

2006-05-09 16:31:56 | ブルース
FREDDIE KING / MY FEELING FOR THE BLUES

今月10日、11日で、ブルーノート東京でコーネル・デュプリー等の
ソウル・サヴァイヴァーズの一員として初来日するジェリー・ジェモット。

彼はB.B.キングのファンク・ブルース・アルバム「コンプリートリー・ウェル」に
参加したのと同時期に、もう一人のキング、フレディ・キングのファンク・ブルースにも
貢献しました。それはフレディの「フレディ・キング・イズ・ア・ブルース・マスター」
として有名ですが、本アルバムはその次に出された、69年録音のブルース名曲集。

キング・カーティスがプロデュース、もちろんジェリー・ジェモットも参加、
コーネル・デュプリーも参加、さらにアレンジャーとしてダニー・ハサウェイも参加と、
なかなか豪華な布陣。注目は何といっても前作同様フレディVSカーティス一派ですが、
本作は意外にも、敢えてブルース名曲集というのが、面白いところ。
これが意外とカチッとまとまっていて、流石はキング・カーティスといった感じです。

T・ボーン・ウォ-カー、B.B.キング、ジミ-・リード、ギター・スリム等の、
有名曲を取り上げたある意味まっとうなブルース・アルバムでありながら、
微妙にソウルっぽく聴こえるのは、スモーキーなフレディ・キングのヴォーカルが
意外とソウルフルだから、とうい理由だけではないと思います。

正直私にはダニー・ハサウェイのアレンジがどれだけ効いてるのかは良くわかりませんが、
耳に絡み付くようなジェリー・ジェモットのベースは存在感が有り、
まるで空間を埋めるような旋律は歌いながらもグルーヴィ-。
そしてコーネル・デュプリーも職人的なサポートで貢献しています。

フレディ・キングのギターはもちろん強力にブルースです。
一音一音に存在感が有り、そのアタックが効いた音は紛れもないブルース魂。
その魂をさらに濃縮したようなチョーキングを聴くと、
思わずフレディのあの顔が目に浮んで来ます。

ニューヨーク勢とダニー・ハサウェイがサポートした巨大なブルース・フィーリング。
なかなか良いアルバムです。

ちなみにジェリー・ジェモットは、オーティス・ラッシュのアルバムにも参加しています。
意外とブルースがお好き? と言うより、ブルース・ギタリストがジェリー・ジェモットを
好きなのか?



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 06. 3.24 ジェリー・ジェモット 
 06. 4.21 ジェリー・ジェモット 2 
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マーヴィン・ゲイ 3

2006-05-08 01:35:50 | ソウル、ファンク
数回連続でマーヴィン・ゲイのDVD「THE REAL THING IN PERFORMACE1964-1981」
について微妙に引っぱりながら書いてきましたが、今日で最終回です。
今回はボーナス映像とボーナスCDについて。

ま、内容とお値段(国内盤で5,460円)を考えれば、ボーナスではなく、
これら全部が本編という感じですね。

その内容についてですが、映像は81年ベルギーでのライブ。
CDは76年アムステルダムでのライブと、なかなか興味深いもの。

まず映像の方ですが、81年7月にベルギーはオスモンドで行われたライブの模様。
その頃のマーヴィンは自身が抱えた諸問題に疲弊し、同年2月にオスモンドに移り住み
完全復活に向けて充電していたようです。同年4月にCBSへの移籍が決まり、
モータウンとの確執から解放されたせいか、とても軽やかな雰囲気のライブが楽しめます。

数年前に80年のモントルー・ジャズ・フェスティバルのDVDが出ましたが、
その時の熱く黒い雰囲気に比べると、かなりアダルトな雰囲気です。

例えばタミー・テレルを偲び、彼女とのデュエット・ナンバー・メドレーを
一人で歌う場面。同じ趣向ながら、モントルーのライブではソウルフルに聴こえる
「エイント・ナッシング・ライク・ザ・リアル・シング」が、ベルギーでは
ジャジーにすら感じます。もちろんどちらも好きですが。

タワーレコードのbounce誌によると、この日のライブの音は、既にCD化されてるそうです。
でも私はそのCDを持ってませんので、新鮮な気持ちで見れました。

そしてCDですが、この日のライブは映像としてDVD化されています。
「GREATEST HITS LIVE IN '76」というソフトがそれです。
この日のライブの評価についてはあまり芳しくない意見も聞きますが、
私はこの映像大好きです。「Distant lover」とかかなり感動しました。
かりに不調であったとしても、一旦ステージに上がれば見も心も集中し、
そのパッションを聴く側に伝えることが出来る、マーヴィン・ゲイは
そんなシンガーだと私は信じています。
今回CDで音だけを聴いてもその印象は変わりませんでした。
(ちなみに今回のCD化で曲数が2曲増えているようです。)

そしてDVDのボーナスがもう一つ。「マーヴィン・イン・ザ・モータウン・
スタジオズ」と題された、いくつかの代表曲のオリジナル・ヴァージョンから
歌だけを抜き取った、いわゆるアカペラ・ヴァージョンのようなもので、
微妙な声の変化など、意外と新鮮な響きを楽しむことが出来て、
特にタミー・テレルとのデュエットは思わず正座して聴きたくなりました。

それにしても盛り沢山、充分元が取れるセットだと思います。



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 06. 5. 4 マーヴィン・ゲイ 
 06. 5. 6 マーヴィン・ゲイ 2
 06. 5. 5 タミー・テレル 


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マーヴィン・ゲイ 2

2006-05-06 10:14:49 | ソウル、ファンク
MARVIN GAYE / THE REAL THING IN PERFORMANCE 1964-1981 (DVD)

マーヴィン・ゲイのDVDの続きです。

先日、本編の前半、特にタミー・テレルとのデュエット映像(口パク)について
熱く語りましたが、今回はその続きですが、この続きがまた凄いのです。

まずは69年のピアノを弾きながら歌う「悲しいうわさ」。これは生歌です!
おそらくこのDVDの中でも一番の目玉と思われるこの映像は、
テレビ番組でのパフォーマンスのようですが、これが良いのです。
生歌ならではのアレンジで、ソウルを絞り出すように歌うマーヴィンが熱く素晴らしいです。
それに比べて怖い程静まり返った客席がかなり不気味で面白いです。

そして72年シカゴで行われた、「セイヴ・ザ・チルドレン」として有名な、
豪華黒人アーティストが多数参加したコンサートからの「ホワッツ・ゴーイン・オン」と
「ホワッツ・ハプニング・ブラザー」。この時の模様は「SOUL LIVE IN CONCERT」として
ビデオソフト化されてましたが、「ホワッツ・ゴーイン・オン」のフル・ヴァージョンは
始めて見ました。

この映像でもピアノを弾きながら歌うマーヴィンのパフォーマンスは素晴らしいですが、
その横でベースを弾くジェームス・ジェマーソン、前方にはエディ・ボンゴ・ブラウン、
奥にはアール・ヴァン・ダイクと、今は亡きファンク・ブラザーズの主役達による
生演奏映像に目は釘付けです。

そして81年のベルギーでのライヴから2曲。こちらはボーナス映像でたっぷり観れます。

この後は、テレビ番組での口パク映像とプロモクリップです。
しかし後期のマーヴィンの曲の口パクは難しいというか、あまり向いてないようですね。
濃密なライヴ映像を見た後だからかもしれませんが、妙な雰囲気が逆の意味で新鮮です。
とにかく貴重な映像ですね。

それにしても若さ溢れるマーヴィンから、幸福感いっぱいのデュエット、ニュー・ソウル、
そして微妙に迷走気味に感じる後期映像と貴重なインタヴューまで、
マーヴィン・ゲイの歌と姿と歴史が詰まった充実のDVDです。
でもやっぱり欲を言えば、初期のライヴ映像を見たかったです…。

ボーナス映像とボーナスCDについても書きたかったのですが、長くなったのでまた後日。


ちなみに「SOUL LIVE IN CONCERT」というビデオソフトですが、私が知る限り、
こちらはおそらく現在廃盤のもので、このコンサートに参加したマーヴィンを始め、
ジャクソン・5、オージェイズ、テンプテーションズ、アイザック・ヘイズ、
ステイプル・シンガーズ、カーティス・メイフィールドなどなど、
豪華アーティストのライブ・シーンが次から次に見られる激濃ゆな映像集なのです。
特にグラディス・ナイト&ザ・ピップスの「悲しいうわさ」のスピード感と
ライヴならではの展開が超カッコイイです! が、これだけのアーティストが
登場するにも関わらず、トータル50分足らずという編集が残念無念なのです。

でも、今回のマーヴィンのDVDでのこのコンサートの映像を見ると、
「SOUL LIVE IN CONCERT」も画質、音質をアップして、曲目を増やしての
再リリースもあり得るかも? と妙な期待感が膨らみました。お願いします~。



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 06. 5. 4 マーヴィン・ゲイ 



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タミー・テレル

2006-05-05 17:26:31 | ソウル、ファンク
TAMMI TERRELL / THE ESSENTIAL COLLECTION

「Ain't Mo Mountain High Enough」他、マーヴィン・ゲイとの朱玉のデュエットで
知られるタミー・テレルです。

先日、マーヴィン・ゲイのDVDと一緒に購入した、そのタミー・テレルの編集盤。
モータウンから69年にリリースされたタミー・テレルのアルバム「IRRESISTIBLE」に
シングルB面曲等レアリティーズを追加したもののようです。

私は「IRRESISTIBLE」を聴いたことがなかったので、これは嬉しいアルバムです。
しかも1,200円という破格のお値段。いよ!太っ腹!
といっても曲目以外何のクレジットも無いのはどうかと思いますが…。

さて、タミー・テレルがモータウンと契約したのは65年。その時19歳だったそうです。
確かなことは分かりませんが、「IRRESISTIBLE」は、67年にタミーとマーヴィンの
デュエットが成功したために、しばらくお蔵入りになってしまってたらしいので、
このアルバムのほとんどの曲は、デュエットが成功する前に録音されたものなのでしょうか?


さて、タミー・テレルという歌手は、ちょっと鼻にかかった清涼感溢れる美声の持ち主で、
わりとソフト・タッチに歌いながらも、微妙にパンチを効かせ、意外とソウルフルでもあり、
感情の起伏を自然に歌に込めることが出来る、そんな素晴らしいシンガーだと思います。
もちろんこのアルバムでもそんなタミー・テレルの歌を楽しむことが出来ます。

マーヴィンとのデュエットではその性質上、スローとミドルテンポの曲が目立ちますが、
ここでは「This Old Heart Of Mine」、「Can't Stop Now(Love Is Calling)」で
いかにもモータウンなノーザン・ビートのアップ・ナンバーも聴くことが出来ます。

タミーの声は軽やかでスピード感が有り、気持ちよいノリに思わず心が踊ります
とくに前者はアイズリー・ブラザーズがヒットさせた、H=D=H作の名曲ですが、
元々はスプリームスのために作られたといわれる曲だけ有り、
ダイアナ・ロスに若干声質が似ているタミーとの相性もバッチリです。

そして異色中の異色、異色すぎて不自然にすら感じる「What A Good Man He Is」。
キーボードによるシンプルなリフ、ゴツゴツしたベース・ライン、女性コーラス、
全体にスカスカでザラついた音質、まるでJBファンクをすら思い浮かべてしまう
ファンキーなナンバーです。そしてタミーもここぞとばかりに強力に泥臭く
パンチの効いた歌を聴かせます。いや~、カッコイイですよ!

実はタミー・テレルはモータウンと契約する前、ジェイムス・ブラウン一座に居たそうで、
タミー・モンゴメリーの名でレヴューの一員として活躍していたそうです。
そんな意外なタミーの一面を感じさせるナンバーです。

もちろんその他の曲でもタミーのチャーミングな歌を存分に味わえますが、
シンフォニーやエコーによるゴージャスなサウンドは好き嫌いが別れるかも知れません。
それしにてもタミー・テレル、若くして亡くなられたのがホントに残念です。

マーヴィン・ゲイとのデュエットはもちろん素晴らしく、タミー・テレルと言えば
もちろんマーヴィンとのデュエット!となりますが、ソロもなかなか良いですよ。






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マーヴィン・ゲイ

2006-05-04 16:50:43 | ソウル、ファンク
MARVIN GAYE / THE REAL THING IN PERFORMANCE 1964-1981 (DVD)

楽しみにしていたマーヴィン・ゲイのパフォーマンス映像を集めたDVDです。
ボーナス映像やボーナスCDも魅力的ですが、なんといっても初期から年代順に
並んだ名曲の数々を映像で見れる本編が魅力的です。

ところが残念ながらほとんどが口パク映像でした…。ま、仕方が無いですね。
とは言えインタビューを挟みながら、全ての曲がほぼフル・ヴァージョンで
見れることは嬉しいです。編集者の自己満足にしか思えない意味不明な編集等は
ほとんど無いと思います。さらに詳細な解説も付いててありがたいかぎりです。

さて、前半は若々しく溌溂としたマーヴィンの動く姿が眩しいです。
口パクとはいえ、見たことのない映像の連続に参りました。
中でも私にとってのハイライトは、タミー・テレルとのデュエット・ナンバー
「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」(口パク)です!

この映像は「マーヴィン・ゲイ/モータウン・ヒストリー」というソフトで
知っていたのですが、画質音質が大幅にアップし、そのおかげで、
タミー・テレルの発するフェロモンも倍の倍な感じで、もうクラクラなのです。

タミー・テレルというと私の勝手なイメージではワンピースのドレスって感じなんですが、
ここでは水色のチェックのコートに、水色のベレー帽のような帽子を被っています。
このレトロ・ポップな衣装から目が釘付けです。しかも場所はエキスポ会場という野外。

とにかく二人の幸せそうな表情が堪りません。

ときにタミーは、マーヴィンの顎にチョンと指を乗せてみたり、
チョコっと舌を出してみたり、歌ってるマーヴィンに息を吹き掛けるような表情で
何かを囁いてみたり、一方のマーヴィンはそんなタミーを優しい表情で見守るように歌います。

この映像が収録されたのは67年のようですが、同年6月、タミー・テレルは
ショーの途中、脳腫瘍が原因でマーヴィンの腕の中に倒れてしまいます。
その3年後、彼女は短い生涯を終えることになります。

そんなタミーの儚さがあいまって、彼女のしぐさの一つ一つが胸を締め付けられる程
可愛らしく見えるのです。二人の間に恋愛感情は無かったと伝えられていますが、
この映像の中の二人はまさにベスト・カップルですよ!


この曲が終わった後、しばらく方針状態で、後に続く貴重映像にも身が入らず、
結局この曲に戻り、このデュエットを何度も繰り替えし見てしまいました。

長くなってしまったので、続きはまた後日。


ちなみに「マーヴィン・ゲイ/モータウン・ヒストリー」とは、
おそらく現在廃盤のビデオソフトで、マーヴィンの人生を追ったドキュメンタリーです。
とは言え、83年のNBAオールスター・ゲームでの素晴らしい国歌斉唱や、
グラミー受賞時の「セクシャル・ヒ-リング」のパフォーマンスとスピーチ、
最後のステージになったモータウン25での「ホワッツ・ゴーイン・オン」を
ほぼフル・バージョンで見れる等、かなり貴重な映像集です。
さらにブツ切れ映像ながら65年のティナ・ターナーとのデュエットや、
83年のグラディス・ナイト&ザ・ピップスとの共演による「悲しいうわさ」など
興味深い映像が目白押しです。早くDVD化してくださ~い!
その時は全曲フル・バージョンにグレード・アップしてほしいです。贅沢ですか?

って言うか今回のDVDにもその辺の映像をサラっと入れて欲しかったな~。















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ニューオーリンズ・ソシアル・クラブ

2006-05-02 18:31:11 | ソウル、ファンク
THE NEW ORLEANS SOCIAL CLUB / SING ME BACK HOME

1.This Is My Country / CYRIL NEVILLE
2.Fortunate Son / IVAN NEVILLE
3.Look Up / IRMA THOMAS & MARCIA BALL
4.Walking To New Orleans / DR. JOHN
5.Hey Troy, Your Mama's Calling You / TROY(TROMBONE SHORTY) ANDREWS
6.Loving You Is On My Mind / THE NEW ORLEANS SOCIAL CLUB
7.Somewhere / HENRY BUTLER
8.99 1/2 Won't Do / MIGHTY CHARIOTS OF FIRE
9.Make A Better World / THE SUBDUDES
10.First Taste Of Hurt / WILLIE TEE
11.Where Y'At? Medley (Jesus On The Main Line/I'm Walking/The Saints) /
THE SIXTH WARD ALL-STAR BRASS BAND REVUE FEATURING BROTHER CHARLES NEVILLE
12.Chase / BIG CHIEF MONK BOUDREAUX
13.Why / JOHN BOUTTE

ニューオーリンズの復興を願い、当地のミュージシャンが集まって製作されたアルバム。
全曲カトリーナ被災後に録音された新録物です。

とにかく参加ミュージシャンが豪華。
昨年リリースされ話題になった「OUR NEW ORLEANS」に匹敵する内容です。

「OUR NEW ORLEANS」は、一度聞いただけでその多様な音楽スタイルにより、
綿々と受け継がれてきた歴史と、ソウルフルな南部フィーリングが胸を直撃するような
作品だったのに対し、こちらは今のニューオーリンズを感じさせながら、
統一感も有る一方で、聞けば聞く程ジワジワとニューオリンズ音楽の幅広さと奥深さ
そして味が染みてくるような作品、そんな印象です。

その原因はおそらくTHE NEW ORLEANS SOCIAL CLUBと名乗る、
まるで多種多様なニューオリンズ音楽の、現在での到達点の一つのように感じる
強力なバンドが、ほとんどの曲で堅実にバックを務めているからだと思います。
もちろんこのアルバムのために作られたバンドだと思いますが。

ちなみにそのメンバーとは、ギターにミーターズのレオ・ノッセンテリ、
ベースに同じくミーターズのジョージ・ポーター・ジュニア、
ドラムはワイルド・マグノリアス等で知られる売れっ子ドラマーのレイモンド・ウェバー。
オルガンでアーロン・ネヴィルの息子アイヴァン・ネヴィル、
さらにピアノにヘンリー・バトラー! 
もうこの5人だけでも充分名作が作れますよ!ってぐらいの最高のバンドです。

ミーターズ~ネヴィル・ブラザーズを中心に、あらゆる音楽を吸収融合させながら、
微妙に変化してきたニューオーリンズ・サウンド。
それは角の取れた暖かいファンクであり、渋みを帯びた人肌のソウルでもあり、
派手さこそ感じないものの、その奥に歴史がギュッと濃縮されていて、
それが聞けば聞く程染みてくるのです。

アーマ・トーマスとマーシャ・ボールの二人の歌姫はアラン・トゥーサンを、
ドクター・ジョンがファッツ・ドミノ、サブデューズがアール・キングを
取り上げる中、シリル・ネヴィルはカーティス・メイフィールドの
インプレッションズ時代の大名曲、アイヴァン・ネヴィルはCCR、
ジョン・ブッテが元ユーリズミックスのアニー・レノックスのソロ時代の名曲をと、
こんな意外な選曲が、このアルバムの持つパワーを物語っています。

特にジョン・ブッテが素晴らしいです! 
力強いのに優しい、名唱とはこういうのを言うんだなと、しみじみ聞き入ってしまいます。

もちろん他のゲスト陣もどれも最高です!
素晴らしいアルバムに出会えた瞬間はホント幸せです。

ですが、まだ復興途中のニューオーリンズのことを考えると複雑な気持ちになります。
今は丁度ジャズ・フェスの季節。当地の復興を願うと同時にジャズ・フェスに
思いを馳せながらこのCDを聞いてます。がんばれ!ニューオーリンズ!





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