しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

山内一豊の妻(高知城)

2021年03月13日 | 銅像の人
場所・高知県高知市丸ノ内


維新の英雄が出た高知には、まだ銅像も多い。
桂浜の坂本龍馬、室戸岬の中岡慎太郎をはじめ、
山内容堂、岩崎弥太郎、ジョン万次郎・・近代の吉田茂まで、西日本一と思える銅像の宝庫。
高知城に行けば、もちろん”内助の功””良妻の鏡””良妻賢母”の
『功名が辻』のお人の像もたつ。









「戦国武将100話」 桑田忠親監修 立風書房 1978年発行

山内一豊といえば、その夫人の内助の功のエピソードであまねく名を知られている。
一豊が織田信長に仕える軽輩だったころの話である。

安土の城下で東国一というふれこみで、すばらしい馬が売りに出た。
織田家中の侍たちのいずれもがその見事さに驚嘆したが、さりとて値が高く、誰も手が出ない。
一豊とて例外ではなかった。それどころか、生活さえかろうじて成りたつ貧乏暮らしだった。
妻の千代は「このお金をお使いください」といって鏡箱の底から黄金10枚をとりだして一豊の前にさしだしたのである。
一豊は驚喜し、すぐにかの馬を買いにいった。

やがて京において馬揃えが盛大に行われたが、一豊の乗馬は断然人々の目をひき、
信長も驚きの声をあげ、これをきっかけに一豊は出世の道を歩みはじめた。












撮影日・2018年3月24日




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