しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

レンコン

2024年02月29日 | (冷蔵庫が家になかった時の)食べ物

家の食事に使う材料で、野菜の場合、それは全て自家用で作ったもの。
または近所の農家とトリカエで交換したもの。
お金を使っての野菜の食材はなかった。
それは、ほとんどすべての日本の農家にいえること。


ウチに蓮やレンコンはなかった。
どこかの農家からもらったのだろう、レンコンは比較的よく食卓にあがった。
食べるのは酢レンコンで、揚げたりはなかった。
だから、レンコンと言えば酸っぱいものという思いが強い。

 

 

(父の話)

レンコン

レンコンは植えたことがあるが、ええ白いのが成らんのじゃ。

「おきのた」や「ししゅうだ」に植えてみたけど、ドロの質が悪いんじゃ。
じゃけいできたやつが茶色なんじゃ。
茶色じゃ町の人は嫌うし、売れん。

真っ白ぅなりゃあええんじゃが。茂平にゃ土地が悪い。
茂平でも「大東田」の真ん中へんでは白いのができる。

この辺じゃ、引野に多かった。

2002年8月5日

「岡山の食風俗」 鶴藤鹿忠 岡山文庫   昭和52年発行

蓮根
蓮根はハスの地下茎で、古く大陸から渡来した。
池、沼などに植えられ、水田の端で作ることもある。

「野菜まるごと辞典」 成美堂出版 2012年発行

レンコン(蓮根)
沼や田んぼの水の中で栽培され、
サラダ、酢漬け、煮る、焼く、蒸すなど料理次第でさまざまな食感が楽しめる。

 

 

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