しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

木挽き唄

2023年02月16日 | 民謡

 

(鳥取県智頭町 2007.4.14)

 

 

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「岡山県史民俗Ⅱ」 岡山県 昭和58年発行

 

木挽き唄

 

切り倒された木を大鋸で挽いて、板や用材にするのが木挽き職である。

重労働で、「木挽き米の飯一升食うて、鋸の屑ほど糞たれた」と歌われるが、

それほど食べないと力は出なかった。

 

久米南町

何が因果で木挽きをヨー習うた

花の盛りを山小屋で

花の盛りを山小屋に住めど

ヤレ小判並べて女郎を買う

 

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「矢掛町史民俗編」  矢掛町 ぎょうせい 昭和55年発行

木びき唄

木びきや木びきや
山中の山小屋ににすめど
小判並べて姫をかう
ゴシコン ゴシコン

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「広島県の民謡」 中国放送  第一法規出版 昭和46年発行


木挽き歌

広島県は中央部以北は大部分が山地である。
中でも、比婆・双三・世羅・山県・佐伯の各郡は奥深く樹木の鬱蒼と茂った山々が連なっている。
かような山地の生活は、農業よりはむしろ林業関係が多く、
木を切り、炭を焼く仕事が主であった。
したがって生活の歌として最も多いのが木挽き歌である。

 

高田郡


ヤーレ 朝まとうからヨー奥山小屋で
とっつぁん譲りの木挽き歌

 

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伐採に際して、十数名の杣師(そまし)や木挽が山に入り、
杣師は角材にかかかり
木挽は板にする。
彼らは所定の仕事が終わるまで、木小屋を建てて何日も合宿する。
・・・・・

 

御調郡・賀茂郡

木挽は木を挽く 杣師は削る 山の元締やけんを打つ


全県

何の因果で木挽を習た
花の盛りを山小屋に

 

・・・

 

(鳥取県智頭町 2007.4.14)

 

 

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