しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

「進水式」のこと

2022年06月10日 | 昭和31年~35年

小学校の2年生の時だったと思うが、親戚に海運業の人がいて、進水式に招待された。
茂平の漁船(1~2トン)しか知らないので、とてつもない巨大船に驚いた。
茂平の船には飛び乗るが、この新造船にはハシゴを登って船に乗った。
その時は、船から餅投げをした。気持ちがよかった。
後にも先にも、船からの餅投げは、この時以来見たことすらない。

造船所は「引野」にあり、その当時福山市引野町だったのか、深安郡引野村だったかわからない。
「引野」は昔も今も、みんな「ひきの」としか呼ばない(町を付けないで呼ぶ)。
造船所やアサリで有名だったが、今では、その場所を推測するのが不可能なほど変貌している。

 

・・・・・

 

撮影日・2017年12月18日

場所・広島県尾道市瀬戸田町沢   内海造船(株)瀬戸田工場    
名称・  8.600総トン型旅客船兼自動車航送船「シルバーティアラ」進水式  

 

進水式のイロハ

「行って、見て、聞く」 江上剛  ウェッジ  2010年発行

船台で組み立てられた船体がほぼ完成し、「水に浮かべても大丈夫」というときに、
船体を水に浮かべる作業が進水で、その儀式が進水式と言う。
新しい船の誕生を祝う進水式は、最重要儀式として位置付けられている。

 

 

進水式のハイライトは、命名と支綱切断。
支綱切断ではハンマーや小刀や斧を使う。
切断と共にお酒も割られる。シャンパンや日本酒。

 

 

支綱が切断されると同時に、船は海に向かって滑り出すが、船は必ず後ろ向きで進む。
船の重心は船尾側に片寄っているので、進水する速度を回避する。

 

 

 

 

 

 

 

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