小質量星と大質量星の生まれ方

これまで星形成のメカニズムは、小質量と大質量とでは違いがあると考えられてきました。

小質量の星では分子雲が回転しながら重力により収縮、密度が上昇して形成されることが分かっています。

しかし、質量が太陽の8倍以上ある重い星では、星形成のメカニズムは分かっていませんでした。

大質量星は大量の電磁波を放射するので降着する物質を押し返すと考えられていたからなんですねー
このため大質量星の形成がうまく説明できませんでした。



でも、近年の研究では円盤の双極方向にできた空洞状状の領域から、大質量星が放射する電磁波のほとんどが抜け出すことが分かってきています。

このことがハワイにあるジェミニ北望遠鏡を用いた大質量原始星W33Aの観測でも分かりました。
大質量星への物質の降着は妨げられないようです。

大質量星も小質量星の形成と同じようなメカニズムで形成されるということですよ。