藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

世界遺産とかに行ってきたよ。

2013年07月10日 | 旅行
7月5日。この日も朝から小雨。

少し早めに宿を出て最初に向かったのは金色堂で有名な世界文化遺産の平泉の中尊寺。



山の下にある第一駐車場に車を停めて参道を登って行きます。
参道の周囲はうっそうとした大杉に囲まれていたためか
程よい日陰で涼しい風が吹き抜けるので歩いていてとても心地良いです。



駐車場から本堂までの参道は結構長い距離を歩くのですが
参道の途中にも小さな御堂がいくつもあるので
軽い休憩も兼ねて寄り道で御堂を見たりをしながらゆっくり登っていくので
デブな俺でも疲れたり飽きたりする事無く登れましたよ。

途中の御堂とかにはエヴァのゼーレのようなマークの旗とかも立ってたりして
ネタ的にも結構面白いのでぜひ立ち寄った方がイイ感じ。



そんな感じに散策しながら30分ほど歩くと超有名な金色堂があります。
と言っても、この上の写真の建物は金色堂ではなくて金色堂を守る為の建物です。
本物の金色堂はこの建物の中に建っています。(建物内は写真撮影は禁止です)

金色堂は名に恥じない黄金の建物でそれだけでも見ごたえはありましたが
長い年月によって金が剥がれて見える下地の漆塗りとのコントラストや
施された蒔絵や螺鈿細工などが実に素晴らしいもので感動しました。


松尾芭蕉句碑 『五月雨の 降り残してや 光堂』と、松尾芭蕉像

平泉・中尊寺は社会科の歴史の教科書で知っていた程度だったので
被災地巡りのついでにふらりと立ち寄ってみただけでしたが
さすがは国宝であり世界遺産にも指定されるだけの事はありますね。
想像していた以上に大変素晴らしく、今回観る事が出来て本当によかったです。


平泉・中尊寺を見た後は車で20分程離れた所にある「厳美渓(げんびけい)」に向かいました。



同じような渓谷は長野の実家に行けばいくらでもあるので景色には興味は無いけど
この厳美渓は水曜どうでしょう好きにとっては有名なロケ地の1つであり
「厳美渓と言えば、かっこうだんご」と強烈にすり込まれた団子屋があるので
かっこうだんごを僕もどうしても経験したくて車を走らせましたよ。



厳美渓の看板通りに川沿いに進んでいくと当時と同じ建物で同じ看板が出てきました。


(桜前線捕獲大作戦当時)

かっこうだんご店内でもだんごを注文して食べることは出来るようですが
やはりここは大泉さん達と同じように川を渡ってくる団子に狙撃されたいので
車を市営駐車場に停めてから川の対岸まで歩いて移動。


川の奥に見える団子屋から手前までワイヤーが張られていますよ。

川のこちら側にはカゴが1つぶら下がっているだけなので
カゴの中に団子の代金400円を入れて呼び出し用の木の板を木槌でカンカンと叩くと
だんご屋の店員がひょこっと顔を出しロープを引っ張ってカゴを引き上げます。

カゴがだんご屋まで引き上げられたら店員がサッとカゴに銃弾(だんごの事)を入れて狙撃。



シュシュー!っと結構な勢いで降りてきたかと思ったら



元あった場所にピタッと戻ってきます。


1人前400円でダンゴ1箱と温かいお茶が2個もついて来ました。

カゴが結構大きいのでこの写真だと団子が小さく見えますが
実際は普通にスーパーで売ってるような串団子の1.5倍くらいの大きさがありますよ。



ロケ当時と同じ1串に5発のだんごが刺さった「餡・ゴマ・みたらし」の3種類です。



大泉さんは1個食べて『これは何ともコシの無い餅だねぇ~』と大笑いしてましたが
本当に団子としては珍しいくらいに柔らかい餅でしたよ。
でもこの柔らかいけどモッチリとしているのがまたイイ感じで
ゴマは黒ゴマの濃厚な風味が口の中で爆発するくらい豊かですし
餡子は甘味はあるけどしつこくなくてサッパリしているので食べやすいです。
みたらしは醤油の香りがフワッと広がり他の2本より塩味で味の変化が出来て良かったですよ。


望遠でお店を見てみると、「東北2泊3日生き地獄体験ツアー」の時に映ってた人形も見れました。

かっこう団子を食べて厳美渓を出た車内でのミスターはご立腹でしたが
僕はとても美味しい団子が食べれてご満悦でした。


厳美渓を満喫した後は一気に2時間ほど車で南下したところにある
石巻市の石ノ森萬画館に行ってみました。



名前からも分かるように有名な漫画家の石ノ森章太郎作品を展示したミュージアムです。

震災時にはここも津波の被害を受けましたが過去の津波の教訓があったために
館内のメイン部分の貴重な資料などはほとんど流出する事がなかったみたいです。
ただ、1階部分の修繕や周辺のインフラ整備やガレキ撤去などで長期休館を余儀なくされ
今年の3月にようやくリニューアルオープンしたばかりです。

さて、そんな石ノ森萬画館ですが
石ノ森章太郎はすでに故人ですし原作自体は昭和40~50年代の作品だったりするので
若い人やマンガに興味が無い人だと
「石ノ森って聞いたことあるけど、どんな作品があるのかまでは知らないなぁ」
っていう人も多いかもしれないですが
作品名を聞いたら「あ、あれも石ノ森作品なの!」と驚くくらいメジャーな作品ばかりです。

石ノ森作品で一番有名なのは現在も放送されている『仮面ライダーシリーズ』ですよね。


スカした感じでベンチに座っている仮面ライダー1号

僕のような初老のオッサン世代から平成のいまの子供達まで
日本人なら誰でも知ってる歴代スーパーヒーローの生みの親が石ノ森章太郎ですよ。

仮面ライダー以外にも著名な石ノ森作品は数多く生み出されており



『サイボーグ009』や『人造人間キカイダー』などのカッコいいヒーローものや



『がんばれ!!ロボコン』や『ロボット8ちゃん』なども石ノ森作品ですよ。

さらには、アラフォー世代だったら懐かしすぎて涙が出ちゃう
『秘密戦隊ゴレンジャー』 『ジャッカー電撃隊』
『大鉄人17』 『宇宙鉄人キョーダイン』 『アクマイザー3』
『怪傑ズバット』 『ペットントン』 『おもいっきり探偵団覇悪怒組』
など、当時の名だたる特撮作品の原作が石ノ森章太郎ですし
学研の科学や学習に掲載されていた『チックン・タックン』も
石ノ森作品だと今回初めて知ってものすごい衝撃的でしたよ。


萬画館の内部は3階建てになっていて
1階はエントランスおよびショップ・2階が展示室・3階は資料室やレストランとなっています。



メインとなる2階の展示ブースは撮影が禁止なので写真は一枚も無いですが
009、仮面ライダー、キカイダーなど各ブースに分かれており趣向を凝らした展示がされてます。
個人的には歴代仮面ライダーの劇中マスクが勢ぞろいしている部屋は圧巻で
平成ライダーなどは初めてみるものも多かったですがどれもカッコ良かったですよ!

一通り見て回ったところで3階のレストランでお昼ごはんを食べることにしました。

というか、どんなメニューがあるのかチラッと見てみたら


キレンジャーのカレー

こんなメニューが出されたら俺ら世代は食べるしか選択肢しかないじゃないですか!
俺ら世代にとって「カレー=キレンジャー」はある種の集団催眠的のようなもので
脳内に強く刷り込まれている真実ですから、反射的に券売機のボタンを押しちゃいますって。



出てきたカレーはごく普通のカレーですが
俺ら世代にとっては「キレンジャーのカレー」こそが本物なので
カレーが普通だとかそんな小さなことはどうでもいい話。

ブラウン管の中で飲み込む様な勢いでカレーを食べていたキレンジャーと同じように
僕も口の中にかき込む勢いで一気に食べてさせてもらいましたよ。

子供の頃の懐かしい思い出とともに美味しいカレーでした。
(ただ、本当はアオレンジャーが1番大好きです♪)

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東北の旅はまだまだダラダラと続きます。