藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

そうだ、九州へ行こう。3

2013年03月03日 | 旅行
( 『そうだ、九州へ行こう。2』 からの続きです)

九州旅行4日目は早朝に福岡のホテルを出発し、大分県に向かいました。

高速を乗り継いで最初にやってきたのは大分県大分市にある『道の駅 佐賀関』

だいぶ前の「秘密のケンミンSHOW」で佐賀関の『クロメたこ焼き』をやっていて
それがかなり美味しそうで、いつか行ってみたいなーと思っていたので勢いで来てみちゃいました。

カーナビに言われるままに海沿いの細い道を不安になりながら進んでいくと
想像していた道の駅よりだいぶ小さくて、地域の共同販売所といった感じの道の駅に到着。


そうそう!この「クロメ」とデカデカと書かれた建物をケンミンSHOWで見たんだよ。

到着したのが開店直後だったので
ちょうど今出来あがったばかりのクロメたこ焼きを入手できましたよ。


黒地に「め」で『クロメ』のクロメたこ焼き!

クロメ自体には味は無いんだけど
海藻のコリコリとした食感と海藻のネバネバを含んだトロっとした甘めのソースが独特で美味しい。
たこ焼きはふわふわに柔らかく、中のタコは結構大きめにカットされてて生地の方もいい感じです。
建物のすぐ横にひろがる海を見ながらベンチでのんびりと食べるたこ焼きに大満足でした。

ところで、この謎の海藻「クロメ」ってのが地元では大人気らしく
佐賀関の売店ではクロメ関連商品が大量に売られていました。
また、地元の人達も次々に売店にやってきて「クロメあるかい?」とお姉さん達に聞いて買っていきます。
話を聞いてみるとどうやら今が旬の食べ物ということなのでクロメを見に行きました。



教わった場所に行ってみると、朝に漁に出て行った船がちょうど帰ってきたところで
クロメを棒状に巻く作業が始めるところでした。
この日のクロメは海が荒れ気味で収穫量は少ないが、旬の出始めで上等な物が入ったと言ってました。



姉さん達が手作業で一本一本クルクルと巻いて40cmくらいの棒状にしていきます。
ほぅ、こんな形にした海藻の商品なんて初めてみたよ。
うちの地元では誰も見向きもしない海藻なのに、ところ変われば地域の名物にもなるんだなぁ~。

2~3時間程おしゃべりをさせてもらいながらクロメの作業風景を見学したところで
ちょうどイイ感じにお昼ご飯タイムになったのでお礼を言って次の場所へと移動。
やはり大分の佐賀関と言えばブランド魚の「関サバ・関アジ」が有名な場所なので
ブランド魚を食べようと「関あじ・関さば館」にランチを食べに行くことにしました。



到着して早速食事処に行きましたが、さすが連休だけあってすでに満席。
店の人に「またあとで来てください」と言われたので
今回の旅行で行くかどうか悩んでいた場所に急遽行ってみることにしました。

車で移動すること1時間弱。


やって来ました「臼杵(うすき)市」へ。(2013年の今も看板残ってます!)

この場所に来た理由は、ここも『水曜どうでしょう班が訪れた場所』だからです。

サイコロ1の第2の選択する時のフリップにも「謎のまち 臼杵」と完全にネタ的に書かれてて
その後のいろいろな旅の中でもミスターと大泉さんに事あるごとにボロクソに言われている場所です。



まだ人気の無い北海道ローカル時代の企画だったから
今になって聞いてみると知らない場所だからってキツメに言ってますよねw

ミスターは「来たーい」と思って来たわけじゃないと言ってますが
その一言のおかげで自分は「来たーい」と思ってわざわざ来ちゃいましたよ。
また一つ、どうでしょう班の行ったロケ地に行けて満足してますよ。



どうでしょう班のロケの時点ですでに古い感じだったので
この看板が無くなっているんじゃないかととても不安でしたよ。
でも放送当時そのままの看板が立っていてメチャクチャ嬉しいというかホッとしました。
(だって、この看板見る以外に特に用事ないんだもん。)


看板を撮影した後は少し離れたところにある「小手川商店」というお店に行きました。
以前テレビでこのお店の「味噌汁御膳」に付いてくる「黄身の味噌漬け」が絶品と紹介されてて
自称たまご好きとしては見逃せない店としてずっと気になっていたんですよ。

ほんの2時間前まで来る予定では無かったので
急いで営業日時の確認をすると、ランチ営業は3時半までやっているとの情報を確認。
さっそく安全運転をしながらダッシュで行くと、3時15分に店に到着。ギリギリセーフ。

店に入るやいなや「味噌汁御膳をください!」と店の人に言うと
「今日はもう3時で店は終了にしちゃいました」と素っ気なく言われました。
予想外の返答に軽くパニック症候群になりながら呆気にとられていると奥からもう一人出てきて
「ご飯無くなっちゃったから帰って」と。
なんやねん、その今作ったような無理やりな理由は!

完全に内心ブチ切れでしたが、ここまで来て何もなしで帰るのもイヤだったので
お土産用の黄身の味噌漬け6個入りを買って帰ってきました。


いろいろな思いで、ようやく手に入れた「黄身の味噌漬け」。

実際食べてみると、画像から想像していたトロっとした食感では無くて
ドライフルーツとか生キャラメルのような噛むと奥歯に詰まるモチャッとした固さの食感でした。
味噌漬けといっても甘めの味付けなので、噂に聞いてた程ご飯に合うかは個人的には疑問だけど
とりあえず気になってた一品を入手できて目的達成したのでヨシとしましょう。

そんな感じで、謎のまち臼杵でのやりたい事を一通り済ませたので
かなり遅くなったランチを食べに佐賀関の「関あじ関さば館」に戻りました。

ようやく関サバが食べれるとウキウキで食事処に行くと
入口の前に「本日は終了しました」の看板がポツンと立っていました。

おいおいおい、ちょっと待てや!
「あとでまた来て」と店員に言われたから臼杵まで行って軽くイヤな思いもしてきたし
閉店時間をしっかり確認てから出かけて、閉店時間よりだいぶ余裕を持って帰ってきたのに
もう終わっているってどういう事だよ!

あまりにも納得いかなかったので店の人に説明を聞くと
入口に書いてある閉店時間は前の経営者の頃の閉店時間で今は別の時間になっているとの事。
さらに、「あとから来てください」と店員に言われた時点で
すでにラストオーダーの30分前だったという事も発覚。

なんだよ!ラストオーダー直前だったならその事をちゃんと言わずに
あとからまた来いとか言うのはダメだろ。
しかも、店の営業時間の表記がウソ書いてあるなんて誰が思うんだよ!
こんな事だから一度つぶれたりするんだよ。大分まで来たのに本当にガッカリだよ。
いまだに食べログにはニセの営業時間の情報が載ってるし
そもそもネットで下調べしようにも公式HPすら無いから
観光客が旅行前に情報を集めるなんて不可能じゃないか。なんて日だ!


すっかり大分には騙されまくって食事も食べそこない、気持ちも疲れ切ってしまったので
この日はサッサとビジネスホテルにチェックインしてファミマの弁当を食ってフテ寝しました。

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いよいよ、九州旅行最終日です。

この日は大分空港から午後の飛行機に乗って帰る予定だけだったので
大分の有名な観光地「別府温泉・地獄巡り」をしてから帰ることにしました。



大分のビジネスホテルで地獄巡りについて調べていたら
地獄巡りは10時からオープンすることと、地獄には入浴が出来ない事が分かったので
せっかく別府に行くのに温泉に入らないのはもったいないと、別府温泉で入浴可能の場所を探すと
別府一番のおススメ温泉として出てきた「竹瓦温泉」が朝6時半からやっているとの事だったので
朝一でひとっ風呂浴びてから地獄巡りに行くことにしました。



到着した竹瓦温泉は歴史の香りが漂う立派な建物で、いい雰囲気ですよ。

って、この建物自体には古くからの歴史を感じるいい雰囲気があるのですが
この建物が飲み屋街・風俗街の一角に建っていてせっかくの雰囲気がブチ壊し。
というか、予想していた温泉街とかけ離れすぎててドン引きレベル。
どうりでネットで検索しても同じ構図の写真ばかり出てくるはずです。
平日の早朝でネオンが光ってなかったのがせめてもの救いかな。大分、センス無さすぎ。

ここの温泉は普通に湯船に浸かる温泉の他に「砂湯」もあるのが特徴で有名との事でしたが
砂湯は10時からということだったので今回は普通の温泉の方だけ入りました。



上の写真のように湯船の場所と階段の上にある脱衣所との間に仕切りが無かったり
お湯の出る蛇口が設置されておらず、湯船の横に座って掛け湯をする方式だったりするのは
温泉というより、ゆっくり湯に浸かって身体を癒す昔ながらの『湯治場』そのものな感じです。
お湯は熱めの温度設定だとは思いますが、子供の頃から温泉街の近くで育った自分には
ちょうどいい湯加減でとっても気持ち良かったです。


別府温泉のオリジナルタオル。

地元の方と話をしながら1時間以上たっぷりのんびりと温泉を満喫したところで
いよいよ今日のメインとなる別府地獄巡りにむかいました。

別府温泉郷には多くの地獄があるらしいですが
現在、地獄巡りの組合に加入しているのは8つの地獄となっており
その8つの地獄を巡れるお得な共通観覧券があるとの事だったので
今回は共通券で行ける8つの地獄をコンプリートをする地獄巡りをしてきました。

先が長いのでサクッと8か所の地獄巡りの報告です。
まずは「かまど地獄」から。



かまど地獄にはかまど地獄1丁目から6丁目まであり
それぞれの丁目ごとに泉質や趣向の異なった地獄を見ることができます。


トロトロの泥からポコポコと噴気が出てる、かまど地獄4丁目。

かまど地獄には丁目以外にも足湯ありましたが到着して最初の地獄だったので今回はパスしました。
次はかまど地獄のすぐ横にある山地獄に行きました。



入口からしばらくは植物園やミニ動物園のなかを歩くようになっており
ところどころで微妙な古さの遊具やイラストがちらほらと見かけられるものの
一向に地獄に辿り着く事ができず、ちょっと不安になりました。


一番奥まで歩いて行った先にあった山地獄。

ここは、お湯の池があるタイプの地獄ではなくて
岩山の隙間からものすごい量の水蒸気が噴き上げているタイプの地獄でした。

山地獄の次は徒歩5分ほど離れた場所にある「海地獄」へ行きました。



海地獄には地獄巡り名物の一つ「竹かごに入れて茹でた地獄のゆでたまご」があり
たまご好きとしては絶対外せない卵イベントの一つだったので
竹かごで卵を茹でてる最中の風景が見れて大満足ですよ。


もちろんお土産に、茹でたての地獄のゆで卵も購入しましたよ。(5個入り300円)

海地獄の次は「鬼石坊主地獄」に行きました。



他の地獄のような昭和の遺産的な感じはなく
近年になって綺麗に整備された管理庭園のような、ある意味没個性的な地獄ですね。
園内の何箇所かに設置された灰色の泥沼ではポコポコと熱せられた泥が吹き上がっており
やはりここも地獄である事は間違いないようです。



この吹きあがって弾ける瞬間の丸くドーム状になった泥の形が
坊主の頭に似ているから坊主地獄って言うそうですよ。

次は鬼山地獄です。



ここは温泉もありますが、温泉の熱を使って飼育しているワニが有名らしく
別名をワニ地獄とも言うそうです。


巨大なワニが居たり、一か所に大量の小型のワニがビッシリ飼われてたりします。

どこかで見たことある風景なんだよなぁ~と思ったら
何年か前に行った伊豆のバナナワニ園とほぼ一緒な感じですね。
単品で見たらバナナワニ園の方がちょっと勝ちかな。

次は白池地獄。



うーん、もう見慣れた温泉池って感じでさほど印象もなかったので
証拠写真だけ撮って出てきちゃった。ゴメンネ。

ここまでの6地獄は歩いて回れる距離に密集していましたが
残りの「血の池地獄」と「竜巻地獄」の2つは少し離れた場所にあるので車で移動します。


地獄巡りの中で一番有名な「血の池地獄」に到着です。

血の池というだけあって温泉が赤っぽい色をしています。
が、この日は気温が低かったので、湯気の量がハンパ無い量になっており
赤色の池の全体像が写せなくて写真では血の池感はイマイチわからんね。
でも、小学生の時に学研の科学で見てスゲーって感動していた血の池地獄を
ついに生で見ることが出来て大変感慨深いですよ。



ところで、「血の池バーガー」なんて名前のバーガーが売っているのを見ちゃったら
こんなにネタ的に面白そうなものを買わずにスルー出来るはずが無いって話ですよね。
ランチにはちょっと早いですがお店が混んでしまうまえに食べてみることにしました。


血の池バーガーと海地獄のゆで卵でお昼ごはん。

血の池バーガーは単品で700円超えの強気の料金設定だったので買うのを一瞬ためらいましたが
出てきたバーガーは結構しっかりとしたボリュームがありました。
また、ボリュームだけでなくパンや肉などそれぞれの素材もしっかりした物を使っていて
値段に納得のいくとても美味しいバーガーでした。
あえて言うならそれぞれの素材が良すぎてバーガーとして全体のまとまりが弱いのと
バーガーの具が食べてる最中に崩壊しがちなのを改善してくれたらもっと嬉しいですね。

血の池バーガーでお腹いっぱいになったところで最後の竜巻地獄に行きます。



竜巻地獄は他の地獄のような池や沼とかと異なり間欠泉タイプの地獄になっていました。
自分が到着したときは噴出が終わった直後だったので次の噴出まで20分以上待ちました。

いざ噴出が始まればそれなりに楽しめるのですが、正直なところ予想よりは迫力に欠けるかな。
間欠泉といっても噴出するお湯の周りと天井部分が石で固められちゃってて
噴き上がる迫力がまったく感じられないのが全然ダメ。
観光客の安全対策のためにこの型になっているらしいけど間欠泉の噴き上がり感を殺しまくってるよね。
客席も見下ろす形になっちゃってるからなおさらショボく見えるよ。
でもまぁ、今では天然の間欠泉が見れる事は貴重らしいし
これで8つの地獄もコンプリート出来たのでとりあえず良かったとしておこう。

とりあえず、やや微妙な気持ちになってしまう地獄もあったけど
歴史のある日本の代表的な観光名所を見る事が出来て大変良かったです。



地獄巡りを堪能した後は大分空港に行き
飛行機を待ちながら大分名物のとり天を食べて羽田へ帰ってきました。

今回の旅行は、やりたいと計画していた事はほぼ全て経験できたし
最初から最後まで大きなトラブルになることもなく全日程を予定通り終わらすこともできて
自分の中で大きな意味があった旅行になりましたよ。
やってみればなんとかなっちゃうもんなんだね。


(普通のゆで卵だけど、海地獄のゆで卵うめー!)

この歳になって今更ながら旅行好きになっちゃいました。