藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

そうだ、九州へいこう。2

2013年03月02日 | 旅行
( 『そうだ、九州へいこう。1』 からの続きです)



門司港駅周辺は大正ロマンを彷彿させるレトロ調の建物が建ち並んでて
隅々まで観光用に整備が行き届いている地域発展のお手本のような素晴らしい街でしたよ。
うちの地元もこれくらいしっかりとした方向性を持って街づくりをすれば
もう少しまともになるんだろうなぁ、と、つくづく思いました。



とはいえ、個人的にはこういう後から客寄せのために作られた
薄っぺらい見た目だけの街並みには全く興味が湧かないので
門司港の街並みの風景写真とかはカメラでは一枚も撮って無いんだよね。
唯一手元にあった写真は「バナナの叩き売り発祥の地」の碑をスマホで撮ったやつだけです。

そんなわけで門司の街並みには全くテンションが上がらなかったんだけど
門司港で見つけた「巌流島上陸ツアー」はテンション上がりまくりました。
巌流島って、ここにあったのかー!



巌流島と言えば、猪木とマサ斎藤がプロレス史に残る
無観客・ノールール・時間無制限の激闘を繰り広げた伝説の島ですよね!

・・って、そんな事を知ってるのは古参のプロレスファンだけで
やっぱり巌流島と言ったら宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いが有名ですね。



巌流島って瀬戸内海に浮かぶ孤島のような場所を想像していたけど
陸地から2~300メートルくらいしか離れてなくて
頑張ったら中学生でも泳いで渡れそうな距離にあってビックリしました。
この程度の距離しかない決闘場所に遅刻していくとか、武蔵時間にルーズ過ぎだろw
同じ事やられたら俺でもブチ切れるの分かるわ―。



巌流島のところどころには佐々木小次郎の碑や武蔵が乗ってきた伝馬舟(レプリカ)が設置されて
伝説の戦いのあった場所という演出がされていましたが
あまりにも綺麗に整備されているので
ここが伝説の死闘を繰り広げられた場所とはとても思えない
芝生と遊歩道で散歩するには丁度良い感じの普通の小綺麗な都市公園でしたね。


「小次郎破れたり!」と武蔵が小次郎を撲殺する瞬間の銅像がこの島一番の見どころですね。

島自体はとても小さくて、トイレと東屋以外は売店すら無い普通の無人島なので
20分も散策しちゃうと島の全部を見終わっちゃうくらいの場所でしたが
巌流島に行った事があるよっていうネタ話は一生話せるので一度は行っておくといいと思います。



さらば、巌流島。

再び門司港に帰ってきたところでビジネスホテルにチェックインし
今回の旅行の大きな目的の一つ「和布刈(めかり)神事」を見に行くため準備をしました。

この和布刈神事は旧暦元旦のド深夜2時くらいに
神社の神職が神社の前の海に降りてワカメを採ってくるという祭りで
やる方も極寒の海に足袋だけ履いて入らなきゃいけない大変な祭りだけど
観る方も写真の場所取りをする為に真冬の深夜に屋外で4時間近く待たなきゃいけないっていう
精神的な難易度がメッチャ高いお祭りです。

そんなわけでホテルで十分体力回復させてから夜10時に出陣。



和布刈神事の行われる神社に到着すると
すでに先客が三脚立てて場所取りしていましたが自分も無事に場所確保が出来て一安心。



あとは祭りが始まるまでの4時間近くをどう過ごすかが悩みどころでしたが
意外にも場所取りをしていたおじさん達と写真やカメラ等の話しが弾んで
祭り開始までヒマを持て余すことなく楽しくを待つことが出来たのはラッキーでした。

2時半をちょっと過ぎた頃、待ちに待った和布刈神事が始まりました。



鎌・桶・松明を持った3人の神職が神社の前の石段を下りた先にある磯でワカメを刈ります。
派手さは無い祭りですが、約1800年の間受け継がれてきた祭りだけあって
神事が粛々と行われる様子を見ているだけで、とても神聖な気持ちになってきます。

神職が磯に降りていたのは15分程度で、あっという間にワカメ刈りは終了。
刈り採ったワカメを神主に渡し、神棚に供えたところで神事が無事に終わりました。



撮影環境など全く分からない事だらけで撮りに行った和布刈神事でしたが
証拠写真程度とはいえ一応何枚か観れる写真が撮れて良かったですよ。
休暇取って飛行機に乗って九州まで行き、真冬の夜中に待ったあげく
1枚も観れる写真が撮れなかったらマジで凹んだだろうからね。

参拝客も帰り始めて、気がつけば朝の4時になってました。
事故らないように気をつけてビジネスホテルへ帰り即爆睡しました。

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そして翌朝。いつもより遅めに起きて九州3日目がスタート。

旅行3日目は山口県下関にある住吉神社に行きました。



昨晩、自分が和布刈神事を撮影していたのと同時刻に
関門海峡をはさんだ対岸でも住吉神社のワカメ刈り祭りが行われていたのですが
こちらの祭りは現在でも非公開とされており一般の参拝客が見ることは許されていません。
ですが、その時に刈られたワカメは「開運わかめ」として翌日に参拝者に配られるというので
どんな風に配られるのか見に行ってみました。



開運わかめは袋入りで売られていましたが
色々な飾りを下げた笹に袋入りワカメもぶら下げたミニ七夕みたいな豪華バージョンもありました。



開運わかめは大人気で今年一年の無病息災を願う参拝者が次々に買っていました。
自分はせっかく来たので一番豪華な笹のバージョンを買ってきましたよ。

その後は一度福岡県側に戻ってから
関門海峡の『人道トンネル』という歩いて海峡を渡れる通路を使って山口県に行ってみました。
なんで、そんな面倒なことをしたかと言えば
やはりこの「人道トンネル」も水曜どうでしょうの聖地の一つだからですよ。

原付西日本制覇の企画でミスターと大泉さんがカブを押して人道トンネルを渡ってきた直後に
ミスターvs魔神の甘い物対決をした場所が人道トンネル福岡側出入口のすぐ目の前にあります。



ここを見つけた時に自分はテンションが上がりきっちゃって
ヒャーヒャー言いながら階段をいろいろな角度から撮りまくっていたけど
どうでしょうを知らない他の観光客の人達からは
何でもない階段を一生懸命撮ってるチョット危ない人に見えてたかも。



どうでしょうと同じアングルで撮ろうとしても
うれしーは結構広角のレンズを使ってるから無理なんだよね。


人道トンネル福岡側出入口。
藤やんが大爆笑で人道トンネルを歩いてきた出演陣2人を迎えたところですね。


人道トンネル内の山口県と福岡県境。

ここは県境の線をまたいだ記念写真を撮ろうする人が順番待ちをするほどの
人道トンネル一番の撮影スポットになっていました。



大泉さんが指さしている県境のパネルは今は無くなっていて
反対側の壁に同じようなパネルが貼ってありました。
どうせ同じようなパネルを貼るなら位置も同じ位置にしてくれれば
全国のどうでしょう藩士も大喜びするのになー。もうホント残念だよ。


人道トンネルの山口県側出入口。

関門国道トンネルをカブで通れなかったミスターと大泉さんが
さんざん迷ってようやくここにたどり着いたときに



「あのヒゲ、殺していいよね」と愚痴を言っていたところです。
放送当時とほぼ変わって無い風景を見ることができてメチャ嬉しいです。



この山口県側出入口の前には公園があって
源平最後の合戦となった壇ノ浦で源義経が八艘跳びをしている銅像が建てられていました。



この銅像はNHKの2005年の大河ドラマ「義経」を記念して建てられたということで
主演のタッキーの手形も設置されてましたよ。

ここからはスマホを頼りに山道の狭い道をひたすら歩き続けて
関門自動車道の壇ノ浦パーキングエリアに向かいました。



本当に徒歩で行けるのか不安でしたが、マジで歩いてパーキングエリアに来れちゃいました。

わざわざ、この壇ノ浦パーキングエリアに来たのは
やはりここも水曜どうでしょうでは有名な「壇ノ浦レポート」の聖地だからですよ。




壇ノ浦レポートでは全員がかなりやられちゃってる事を熱く語っているけど
この時に乗っていた深夜バスってキングには乗車時間が遠く及ばない
高知から博多へ行く「はりやま号」(乗車時間9時間)なんだよね。
まだサイコロ2の頃だから、どうでしょう班の深夜バス経験値も低くて
2晩連続バスというだけで見事なやられっぷりを披露してくれてますね。



せっかく下関に来たのでお昼ごはんは
下関名物のふぐを使った「ふぐバーガー」を食べてみましたよ。

聖地も巡礼もして、お腹もいっぱいになったのでさっさと福岡県に戻ります。


和布刈神社入り口
和布刈神社の建物のすぐ裏の場所に人道トンネルの福岡県出入口があります。


ワカメ刈りが行われたのはこの石灯籠のすぐ横のところです。


渋すぎて誰がやるのか非常に勇気がいりそうな顔出しパネルもあります。

昨晩来た和布刈神社などを回りながら写真撮ったりしてましたが
ここで急激に眠気と疲労感が出てきたので早々とホテルに帰って風呂入ってグッタリしてました。

数時間休んだ後は少し体力が戻ってきてたので
門司名物(?)の太い卵焼きが入った巻き寿司を晩御飯に買ってきました。



何回かブログでも書いているけど、自分の一番好きな食べ物が『たまご』なんです。
なので、この明らかにバランス感覚がおかしい極太卵焼きの巻き寿司を初めてみたときには
「何故、今までこれに気がつかなかったのか!」と、青天の霹靂でしたよ。
それ以来、いつかは食べたい卵料理の一つとしてずっとチェックしていたのですが
ようやく長年の夢が叶ってゲットすることができました。

卵は甘めの味付けで、ふわっふわに巻かれており
かぶりついた時に口の中は卵焼きの洪水がドバッと広がり、最強に美味しいです。
こんなに美味しいのにまだメジャーになりきれていないのが不思議で仕方ありませんよ。
たぶん、ネーミングが「巻寿司」っていう味も素気も無いのが良くないと思うよ?
頑張れ「門司 千両」さん。そして、こんな素敵なものを作ってくれてありがとう!

そんな感じで、九州旅行3日目も大満足のうちに終了しました。
まだまだ九州旅行はつづきます。