マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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石見おうてくれ地蔵法要

2008年08月19日 09時00分19秒 | 三宅町へ
三宅町石見新池東堰に祀られているお地蔵さんは地元の有志主催で地蔵尊祭法要を営んでいる。

一昨年までは8月であったが、ご住職が替わられた機会に7月に変更された。

このお地蔵さんは新池ができる昭和60年8月まではもっと南側にあったという。

鬱蒼とした場所であったが通る人は「お徳」があると拝んでいた。

夜遅く用事を終えて通りすがりの人は、どこからともなく「おうて(おんぶして)くれや」とか聞こえてきたという。

また、悪事をおうて(おっぱらって)くれやと願ったことから「おうてけ地蔵」という呼び名が付けられたお地蔵さんは「お徳い地蔵」から訛ったものだとも言われている。

新池が造られることを機会に、明るくして悪いもんがやって来んようにと地蔵堂に祀った。

お花いっぱいに囲まれたお地蔵さんの前には椀に盛られた五品御膳が並べられ、大淀町の正覚寺から住職を迎えて法要が始まった。

魚、お肉、野菜。お米など食べ物には命がある。

手を合わせていただく命の大切さ。

私たちはその命をもらって生かせてもらってるんじゃな。

人のために尽くすお地蔵さんの教えをいただきますと住職のお話しを神妙な表情で聞く子どもたち。

法要を終えるとお地蔵さんのありがたい智恵の水を授かり、お菓子のお下がりをいただいて帰途につきます。

今日はラッキーやったなと嬉しそうな笑顔の男児たちは自転車に跨いで帰っていった。

(H20. 7.23 Kiss Digtal N撮影)


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