マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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藤井の正月行事

2011年02月13日 07時33分25秒 | 天理市へ
宮本六人衆の一人であるNさんの庭で見られたカラスノモチ。

年末の12月30日には家のモチを搗く。

その残りモチを小さくちぎって木の枝の先に挿す。

モチは12個。それを四角い升に入れて庭に出る。

そして「カラコ カラコ モチやるわ ザクロ三つと替えことしょ」と言って枝に挿す。

どういう意味があるのか、おまじないなのか判らないという。

うるう年の場合は13個にするから一年の月数には違いない。

山の鳥獣らに施しをするモチだ。

主にカラスが食べに来るそうだ。

こういう家の風習は各家でまちまち。

28日にする家もあれば服忌の日だと言って29日は避ける。

これを逆に「福」の日だという人もあるらしい。

N家では31日に元の家の地に竹を持っていく。

山の上のほうだという。

そこはある垣内で複数の家人が集まってくる。

長い竹を組んで夕方を待つ。

その竹は2本ずつ。

家の男の数も加えるそうだ。

火を焚いて燃やす。

竹がポンポンと音を鳴らして破裂する。

そして箒を家の門口の方に向けて掃く。

その際に「フクコイ フクコイ」と囃す。

年神さんだと思われるフクを家に迎える作法であろう。

その火は提灯にして家に持ち帰る。

フクを家に持ち帰って火種にする。

その火種でアジゴハンを作る。

イロゴハンとも呼ばれたアジゴハンはアゲサンを必ず入れた。

結婚してからそうとう経った年。主人がそれにはコンニャクも入れたと言ったときにはたいへん驚いたと奥さんは「もっと早く言ってほしかった」と笑って話した。

除夜の鐘が鳴ったら男の人はマメを落とした。

正月のお祝いをしに宮さんへ参りに行った。

竈に火をくべてやっと寝たそうだ。

藤井ではかつてイノコもあったそうだ。

男の子が村中を歩いて「いのこのばんに モチつかんいえは・・・しんまいワラでいおぅたれ ぺったんこ ぺったんこ」の囃子言葉があったことを六人衆が思い出された。

家の門口をワラ棒で叩いたあとは菓子をもらったそうだ。

(H23. 1. 6 EOS40D撮影)
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