マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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平尾のオンダ

2010年02月19日 07時30分09秒 | 宇陀市(旧大宇陀町)へ
甘酒の振る舞い接待がされている平尾水分神社のオンダ祭の夜。

三社大明神の神前で神事が行われる。

その後は社務所で宵の直会。

お酒を注いでいくのはトーヤの役目。

これも神事のひとつだという。

オンダ祭の主役は大当、小当と呼ばれる一年交代の神主と初乙女(ショトメ)と呼ばれる早乙女の子供たち。

男児と決まっていたが、存続することが不可能になり今年から女児(二人)も参加できるようにされた。

この対応は300年ぶりのことだといい、複雑な思いはあるが伝統を続けていくためであって、しばらくは安泰であろうと代表者は仰った。

宵の直会を終えて初乙女が登場する。

大当は三社大明神を讃え、目出たい言葉が連なる祝い詞の「鍬初め」を高らかに詠みあげる。

鍬を振り上げ「掛初」「苗代角打」の儀。



柄を扇子で三回叩いて「吉事はこの当所へ しっとしっとしっと 悪い事は西の海へずう」。

拍子をとって「苗代しめ」。

「まこよまこよ 福の種をまこよ」で、籾種をぱーっと蒔く。

「福の種」の儀だ。

その瞬間、ストロボの嵐が発生した。



台詞、拍子など、オンダの所作は江戸時代頃の古い言葉を伝えている。

種蒔きが終われば農作業も一旦休息で間食(けんずい)の時間になる。

特設会場に黒い翁面の若宮さんが登場した。

患部に充てれば病いが平癒するというまじないのコヨリを求める人の列。

わしは腰や、私は頭やと嬉しそうにもらって帰る。

そのあと再びオンダが始まった。

「芋つむぎ」「春田打」「鳥追い」を謡い、お田植え祭はいよいよ佳境を向かえる。

「若い初乙女を しともみ もんだれば」と謡う苗取りに続いて田主を先頭に初乙女は苗(萱の茎に榊を挟んだもの)と笠を持って舞台を一周。

苗と笠を持ち換えて、「若い初乙女を しともみもんだれば」と謡いながら今度は逆方向に一周しながら「御田植」「追苗取」で幕を閉じる。

(H22. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
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