マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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四条北垣内春日神社の綱組み

2010年02月10日 09時13分06秒 | 橿原市へ
とんどで暖をとっている橿原市四条町の春日神社の氏子たち。

阪和道路ができる前は大きなとんどだった。

西方の畑で行っていたが場所がなくなり境内となった。

お正月飾りなど家で祀っていたサカキやお守りも燃やす。

灯明受けに火をもらって行く人もいる。

当時はいただいた火を持って帰ってぜんざいを炊いた。

字が巧くなるようにと習字も燃やしていたという。

集まった氏子や宮座講の人たちは綱作りの作業に入った。

鳥居の傍らにクラを立てて綱を張った。

細い藁ロープを束にする。

それを三本に撚っていく。

囃子方の長老が「そりゃいんとせ あれわいせこれわいせ」と歌う伊勢音頭。



その間、手にしたロープは静止状態。

目出度い詞が連なる音頭に待ち構える。

「よいんとせ」を合図に「ヨイソラ ヨイソラ」と掛け声を合わせて撚っていく。

ご婦人も交えて撚っていく。

半分ほどができあがれば綱の端を締める「ツルクビ」作り。



当屋が綱にぶら下がり、クラを蹴って綱を力強く締める。

一方では本殿と乳垂れイチョウのご神木に掛ける注連縄を作っていく。

御神酒をよばれて小休止のあとは残り半分の綱作りに入る。

何年か前は本殿裏のムクやヨノミの木に差し渡して綱を作っていた。

長さも西方向こうの電信柱まであったのだという。

藁ロープの長さや本数は特に決まっていないが、今年は綱が21本、注連縄は9本で作られた。

撚った綱は本殿前でグルグルと巻く。

とぐろを巻くように巻いて頭と尻尾を設えばそれは見事な蛇の姿。

「蛇は神さんの使いや」と言って神前に供える。

大昔、ヤマタノオロチが田んぼを荒らしていたので、退治して蛇を鎮めたという説話がある。

それが蛇綱になったかどうかは定かでないが、総代が神前に立って神事に則り拝礼。



一同は五穀豊穣を祈って綱組みを終えた。



蛇は宮さんで保管して1年後に藁を細かくして新築の土壁作りに使うこともある。

また、当屋の家で保管する場合もあるそうだ。

(H22. 1.10 Kiss Digtal N撮影)
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