まろちゃ日記

ねこ、料理、バンド、友、ビーズなど

きみ江さん 方野田 斉

2016-03-27 20:21:08 | 読書・マンガ
1934年、静岡県に生まれたきみ江さんは、小学
校入学前にハンセン病の兆候のような斑点が首の
後ろにあらわれる。しかし、病気に気づかぬまま
成長する。10歳頃から手足にしびれを感じ鉛筆
などがしっかりもてなくなる。
20歳を過ぎて、家族の勧めもあり、ハンセン病の
診断を受ける。そして東京にある、多磨全生園に
入園。二度と家に戻らないと心に決めていた。


子どもの頃のきみ江さんは、神経痛や、リウマチ
などの診断を受けていたが、学校では不自由ゆえ
のいじめを受けていた。家族も、うすうすハンセ
ン病の疑いを持っていたが、村八分のおそれや、
本人への受けるであろう差別やショックを
考えるとそれを口にすることはできなかった。

世界的には、ハンセン病患者の終生隔離を
勧めないという見解が出でいたにもかかわらず、
日本は、この動きを何年も無視していた。
コメント
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