日本のリケジョがものすごい発見をしました。
万能細胞STAP細胞の作製に成功したのです。
STAPとは、stimulus triggered acquisition of pluripotency」
(刺激惹起性多能性獲得)の略。
この発見がどれくらいのものなのか、わたしなどには想像もつかないのですが、
これまでの医療や生物学の常識を書き換えるほどのものらしいです。
血液細胞が万能細胞に変化するということらしいですが、
そのニュースを河北新報社の記事でご紹介します。
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河北新報社 STAP細胞/メカニズムの解明も焦点だ
再生医療をもたらす「万能細胞」が酸性の液体に細胞を入れるだけで作製されるとは、
世界中の研究者もただ驚くしかなかったろう。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子・研究ユニットリーダーのチームが、
STAP(スタップ=刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得)細胞の作製に成功した。
イギリスの科学誌ネイチャーからは当初、「細胞生物学の歴史を愚弄(ぐろう)している」と
全く相手にされなかったというから、まさに科学の常識をひっくり返す革命的な研究成果を挙げたことになる。
万能細胞にはこのほか、胚性幹細胞(ES細胞)や山中伸弥・京都大教授の人工多能性幹細胞(iPS細胞)があるが、
STAP細胞は格段に作製が簡単だ。そればかりか、他の万能細胞よりも優れた分化能力を持つとみられる。
ただ、まだマウスの段階であり、人間の細胞を使った研究はこれからになる。
世界中で激しい競争が繰り広げられるだろうが、
国内で生み出された画期的な成果として予算や人材の面で研究環境を整え、着実に人への応用に向かうべきだ。
60兆個もの細胞でできている人体も、もともとはたった1個の受精卵が始まり。
それが増殖と分化を繰り返し、体細胞となって生体組織を作り上げる。
初期段階の細胞はさまざまな組織を形成する能力(多能性)を持っているが、
分化が終了してしまえば、特定の遺伝子の発現が抑えられて多能性は封印されてしまう。
それ故、何らかの操作で多能性を取り戻す「初期化」ができれば、
例えば皮膚の細胞から臓器を作り上げて移植するといった再生医療への道が開けることになる。
ES細胞は受精卵という、そもそも分化しやすい細胞を利用する。
iPS細胞の内部には初期化のために特定の遺伝子が入れられている。
いずれも複雑で高度な技術を要するが、
理研の研究チームはマウスのリンパ球などの細胞を弱酸性溶液に30分間浸すだけで初期化した。
さらに細いガラス管に細胞を通したり、細胞膜に穴を開けるといった方法でも成功したという。
つまり外部からの簡単な刺激によって体細胞の“記憶”を消去し、分化の能力をよみがえらせた。
iPS細胞とは異なる原理が存在し、同じ効果をもたらしたのだろうか。
研究はまだマウスが対象であり、iPS細胞のように人の臨床研究に乗り出せる段階ではない。
いずれ人の体細胞を使ってSTAP細胞を作り上げなければならない。
それも必要だが、同時になぜこんな簡単な操作で細胞が生まれ変わるのか、メカニズムの分析も迫られている。
応用範囲が広がるだけではない。生命体が本来持っている、全く新しい細胞の機能に結び付く可能性さえ期待できる。
2014年02月01日土曜日 河北新報社。http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2014/02/20140201s01.htm
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これはかなりうれしいニュースですね。
元気のない日本に、大元気を注入する一大発見です。
日本のリケジョ、すごいです。拍手です。
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