東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

2020年、明けましておめでとうございます。

2020-01-02 11:51:28 | 韓国物

2020年、令和2年、明けましておめでとうございます。

ゴーンの国外逃亡で年明けを迎えた日本。
こちら朝鮮半島もそれほど穏やかではない。
朝鮮半島情勢は、また緊迫したものとなっている。

北の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の2020年新年の辞が、本来は午前9時ごろに発表となるだろうと
多くのマスコミが予想していたが、結局9時には、なにもなかった。

大晦日の2019年12月31日まで4日連チャンで全体会議をやっていたけれど、
さらに2020年1月1日にも延長してやるかもしれないという見方もあったようだが、ここまではやらなかったようだ。

いつもの年ならば1月1日に、労働新聞1面に金総書記の新年の辞が掲載されるのだが、今年はそれがなかった。 
代わりに労働党7期5回全員会議の結果の記事を写真とともに掲載した。

労働新聞に新年のメッセージが掲載されないのは、
金正恩が国務委員長のポストになって権力を掌握した2013年以降今年が初めてのこととなる。

1月1日、普段より1時間早い午前8時から正規放送を開始した朝鮮中央TVも、例年と違って「新年の辞の予告」放送をしなかった。 
2016年と2017年1月1日正午に肉声で新年の挨拶を放送したことを除けば、
政権後毎年午前8時45分に北朝鮮マスコミが、新年の辞の放送を予告し、午前9時金正恩の肉声で新年の挨拶を流した。
金正恩政権後の2013年から毎年1月1日、録画放送で肉声で新年のあいさつをしてきており、
通常の録画中継が終わった直後、労働新聞に全文が掲載された状態で発行されてきた。

今回はそのかわりに朝鮮中央TVは、年末の4日間進行された党全員会議の結果を記録映画の形で放送した。 
これによって今年の場合、米朝膠着と制裁の長期化という厳しい局面で年が明けるという異例の事態となった。
年末の「4日連チャン全体会議」で決算した内容をもって新年のあいさつに代えることになろうという観測も流れている。

北朝鮮で最高指導者の新年の辞は、新年の分野別課題を提示し、通常は対内政策、対南メッセージ、対外政策などの順で構成され、
新年の辞で提示された課題は、北朝鮮では必ず執行しなければならない。絶対的な指針とされる。

権力闘争などの影響で、新年の辞の発表を欠いた年はあるものの、
金正日(キムジョンイル)国防委員長を経て、金正恩委員長に至るまで、ほぼ毎年最高指導者の新年の辞が発表された。 
金日成主席がほとんどすべての新年の辞を肉声で発表したとするなら、
金正日は1995年から死亡直前の2011年までに新年の辞を、労働新聞と青年前衛、朝鮮人民軍3紙共同の社説の形で掲載した。

金正恩は、祖父と同じように毎年肉声で新年の挨拶を発表してきた。 
昨年の場合、複数のマイクが置かれた壇上の上ではなく書斎を連想させる場所のソファーに座って
新年の辞を朗読する破格の演出で注目を浴びた経緯もある。

新年の辞を肉声で発表しなかったということは、多少、米や韓に対して譲歩した態度と見ることができるかもしれないけれど、
全体会議で「決意」した内容が度を越えて厳しいものだったからという見方もできる。
はたして大向こうを敵に回しながら、北がいかなる態度で2020年を始めるのか。
このブログも、また北の動向が第一の関心事となることだろう。
個人的なことも書いていきたいと思ってはいるけれど。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2019年 年末の韓国状況のラフ... | トップ | ロッテの一つの時代にピリオド。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国物」カテゴリの最新記事