2009年1月アメリカで発売されベストセラーになった「100年予測」 早川書房 \1890 を読みました。
著者は表紙にもあるように影のCIAと呼ばれる情報機関ストラトフォーの創設者でCEOのジョージ・フリードマン。
100年前には現在の世界は想像外の世界です。
そして現在から100年後を予想するのもむずかしい。
でも、著者は地政学と、過去世界の国々がどのように覇権を争ってきたかを見ながら21世紀の100年がどのようになるか予測しています。
10年後、20年後でさえ予想外のことが起こる世界ですが、確かなことは21世紀は間違いなくアメリカの世紀であるということ。
制海権と宇宙空間の支配によってアメリカは圧倒的な支配者となるそうです。
本当かなと、にわかには信じがたい予測の連続ですが、100年前には月面に人間が立ったことも、宇宙に人類が滞在していることも想像だに出きなかった世界が出現しているのですから、100年後に何が起こっていてもおかしくない訳です。
現在アメリカは、アフガンで苦戦を強いられて勝つ見込みがないなどと言われだしています。
でも、覇権をもつアメリカにとっては勝つ必要なんてなく、
その地域を不安定な混乱状態において、力を持たせないことがアメリカの国益になるそうです。
これは目から鱗の見方でした。
私はこの本を読み終わってふっと鳩山総理の顔が浮かびました。
総理がポリシーとする友愛外交で、本当にこの日本国が守れるのでしょうか。
この本の中には友愛で国土を守った国は、一国も出てこなかったような^^;
友愛がモットーの総理に是非読んでいただきたい本です。