路傍のひかりもの

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容疑者Xの献身

2006-01-22 | 

数々の賞を受賞している本なので面白いに決まっているのでしょうが、読み終わって・・
ほんとおもしろかった!!
数々の賞を取るのも当然と思いました。
本の紹介では大学で同期だった天才数学者と物理学の助教授の殺人事件に関する駆け引きのようなことが書いてあったので、数学も物理もまったく苦手のわたしに理解できるのか不安を覚えつつ本を開きました。
前半はそれなりにだったのですが、後半はもう一気に読んだという感じですね。
石神の作ったシナリオを崩していくのか思ったら、あっと驚くトリックが!!
さすが、理科系の東野さんだから書けたのかしらと感心するやら、あきれるやら。

最初に靖子に会ったとき、それまで芸術の意味もわからない、美しいものに見とれたり感動したことがなかった石神が、瞬間、数学の問題が解かれる美しさと本質的に同じだと気づいた。と小説の中にあるのですが数学のまったく苦手だったわたしには到底理解できない言葉。 
数学者の方々は皆さんそう思っているのでしょね、きっと。

ところで何故石神はぶ男にしなくてはいけなかったのかしら。
いい男とはいかないまでも普通の容姿の人間ではいけなかったのでしょうか。ぶ男じゃないとここまで犠牲をはらうことは不自然にみえてしまうというこかしら。