前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

藤野、かねもと候補とともに山本富士夫福大名誉教授と懇談。インクルーシブ教育の集いに参加

2012年11月05日 | Weblog
   昨日は、衆院比例の藤野候補、1区のかねもと候補らとともに、原発問題などで精力的に活躍されている山本富士夫・福大名誉教授と懇談、街頭宣伝をおこないました。
内容は、藤野候補のブログで詳しく書かれてます。

  また、障害者の活動をささえる「あいじつ」が主催した「インクルーシブ教育について学び・語り合う集い」に参加しました。東京の鎌田小学校の教員で「障害者を普通学校へ・全国連絡会」の片桐健司先生の講演、県内の報告などをお聞きしました。片桐先生はご自分の実践例を紹介しながら、「色んな個性の子がいて、こどもの成長がある。子供達を分けていくと出会いがない」と強調されました。
  県内からは当事者である安田喬さんが「普通学級に行きたかったが入れてもらえなかった。地域でも差別をうけた」と思いを語りました。
   現在、越前中学1年の山下さん(ダウン症)のお母さんは「小学入学時に校長から反対されたが、ねばって入学実現した。地域やPTAが見守ってくれた。中学ではうちの子を知ろう、という授業もおこなっていただいた。回りの子も障害者を考える子が増えたのでは」と報告されました。
    所用で中座しましたが、さらにごいしょに考えていきたいと思いました。

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 衆院北信越比例の藤野やすふみさんのブログです。検索で「藤野やすふみ」と入れればみつかります。ぜひ、多彩な活動をお読みください。このブログからもLINKしています。

■藤野やすふみさんのブログより・・・福井県・福井市で、山本富士夫・福井大学名誉教授と懇談。市内の2カ所でつどい。さらに街頭から訴えました。

はじめに、3・11さよなら原発福井県集会の呼びかけ人代表である、山本富士夫・福井大学名誉教授と懇談させていただきました。

 かねもと幸枝・福井1区候補、佐藤まさお・福井県議もご一緒です。

 山本先生から、「日本は、大企業中心の搾取構造になっている。どう脱却するのか?」と問われ、党の「経済提言」、原発の「即時ゼロ提言」などを中心に、説明させていただきました。

 「なるほど。単に要求するのではなく、提案していくことは大事ですね」とおっしゃっていただきました。 

 「科学技術をもとにした産業振興が重要だ」というアドバイスもいただきました。

 とくに、「大企業のための科学技術ではダメ。人間が生身から生み出す力は、大企業の搾取構造の中からは生まれない。中小企業の役に立つ振興策が必要」との指摘は鋭いと思いました。

 長年、中小企業と一緒に技術開発を続けてきた山本先生ならではの指摘です。

 午後からは、地域支部総会、つどいに参加しました。
 はじめに、ある地域の支部会議でごあいさつ。
 短時間でしたが、皆さんから、「今の国会は子供のケンカ」「自民も民主もあてにならないという声がある」「マスメディアが悪いのは分かるが、うまく使う方法も考えられないか?」などのご意見をいただきました。

  続いて、Nさんのお宅でのつどいに参加。
たくさんの方にお集まりいただきました。私からは、対話ビラを使ってごあいさつ。
  消費税、原発、領土問題などで訴えました。

  参加された方から、「14も党ができたら、政策も似てくるのでは?迷う人も出てくるだろう。どうするのか?」「電気業界の13万人リストラは許せない」「福井駅前は閑散としている。空き家対策をどうするか」「石原新党は政策的にまとまるのか?」「北陸新幹線には誰も賛成していない。なぜ進むのか?」「がれき処理はどうすすめるのか?」などのたくさんのご質問・ご意見をいただき、交流させていただきました。

 つどいのあと、市内2カ所で街頭宣伝。
 かねもと候補、佐藤県議とご一緒に訴えました。
 若い方からの手ふりが多かったです♪

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   原子力規制委員会人事について、佐々木衆議院議員が批判しています。
いま、大飯原発の破砕帯調査がおこなわれていますが、渡辺満久先生など変動地形学の専門家の意見がどのように反映されるのか、今後のメルクマールともなるでしょう。  

■佐々木衆議院議員・・・・・原子力規制委員会の人事をめぐる政府の姑息なやり方があったことに注意を向けなければなりません。本来、原子力規制委員会の人事は、国会の同意が必要です。しかし通常国会では、同意人事の議決をすると与党・民主党から「造反」が出て党が分裂するおそれがありました。そのため、通常国会が終わった直後に内閣が任命することとしたのです。
 
 それでも、次の国会が開かれたら同意人事の議決をしなければなりません。しかし、原子力規制委員会設置法には「例外規定」が盛り込まれていたのです。例外規定とは、「緊急事態宣言発令中」と国会に通知すれば、国会同意を先送りできるというものです。
  
  11月1日の衆院議院運営委員会で、原子力規制委員会の国会同意人事について、野党側が「緊急事態宣言を適用するか、今国会で同意するのか」(共産・生活)、「今国会で同意はやらないと伝わっているが、しっかりやるべきだ」(自民)とただしました。民主党はその場で回答できず「持ち帰って返事したい」と表明しました。
  私が、「緊急事態が継続しているが、通知が国会に届いているのかどうか、事実をはっきりさせよ」と追及したところ、民主党は「確かめたい」と答えました。

  このやりとりがあって、一夜明けた2日の午前8時56分、政府は通知を閣議決定し、衆参議長に送付しました。政府は、原子力規制委員会設置法の例外規定に基づき「原子力緊急事態宣言」が発令中であるとする通知を決定し衆参両院に伝えることによって、人事の国会承認を求めないという卑劣な手段をつかったのです。
 
  野田内閣は、国会を召集しておきながら通知をせず、野党からの突き上げを受け、あわてて対応した形です。これによって、国会の同意もない規制委員会が再稼働など重要問題を判断するという異常事態が続くことになりました。まことに許し難いことです。・・・・・・・・

すばらしいプログラムだったピース9 フェスタ。大飯原発運転差し止めへ、裁判の会が発足。

2012年11月04日 | Weblog
  昨日は共産党の会合、ピース9フェスタなどでした。

  ピース9フェスタのプログラムには次のような文言が・・・・

2011年3月11日以降、私たちの生活が決して安穏な基盤の上にあるものではないことがだれの目にも明らかになりました。
 原発が核兵器と近いところで発想されていることも次第に見えてきました。
 安っぽいナショナリズムも声高に叫ばれています。
 平和を宣言した憲法9条が今最も大切であることを確認する場で、このフェスタはあると思います。

                         2012年11月3日(日本国憲法公布の日)・・・・・・


  プログラムもすばらしいものでした。

詩人・稲木信夫氏の 福井空襲のお話し。
福井劇の会の塚本絹子さんの「ハグくまさん」の朗読。落合恵子さんの訳です。

中村はるなさんのピアノで、山和華さんの「まっかな秋」「Stand Alone」の熱唱。
敦賀の じょんさんの 「ひまわり」「また会いましょう」
海の軌跡合唱団の合唱
ピースアクション、河合良信さんの 「原発ブルース」
福井のうたごえのみなさんの 「停まった」

9条の会ふくい、屋敷事務局長のあいさつ・・・・・


   河合さんの「原発ブルース」はデモの参加者から、「歩きながら歌える歌を」との声をうけて、1日でつくった曲だという。
今度はうたごえの全国祭典で披露する。
斉藤清巳さんの「停まった」も5月に日本中の全原発が停止するなかで福井のうたごえ運動のなかで誕生した。

  「原発ブルース」「停まった」「サイセイ アイセイ」などなど世界最大の原発集中地の福井の原発の運動のなかからつぎつぎとみんなに歌われ、愛される歌が誕生していることは素晴らしい。
屋敷さんはかつての安保闘争の新宿駅西口でのフォークに例えた。私は、それを知らないが、社会を変えようとする巨大な胎動が全国各地ではじまっていることは間違いない。

   原発にしがみつく勢力は自民党や石原氏をみても、憲法9条改憲派と同一であることは、原発がすぐれて軍事と直結していることも浮き彫りにした。

原発や基地、TPPにしがみつく、財界・アメリカのいいなり政治のくび木を断ち切ろう。


■9条の会 憲法学習会
12月9日 日曜日 午後2時から  福井県教育センター

講師 名古屋大学名誉教授・森英樹氏  参加費 500円

     お問い合わせは  9条の会  090-3888-9291


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    昨日はいよいよ福井でも原発裁判をたたかう原告団が発足しました。提訴は今月30日。
全国的に焦点となっている大飯原発運転差し止めをもとめるもので、全国でたたかわれている裁判闘争や運動と連携してすすめられます。

  いま、国や電力事業者は裁判戦術として引き伸ばし作戦をとっているともいわれています。
3.11福島原発事故をみれば、裁判所も国や電力事業者の言い分を鵜呑みにするこれまでの判例をあらためることが国民の幸福につながることを自覚して、慎重に、かつむやみに引き伸ばしはさせずにがんばっていただきたいと思います。

以下、報道です。


■中日・・・・・大飯原発の住民訴訟原告団が発足 

全国で唯一、稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の差し止め訴訟を起こす住民原告団の発足式が3日、福井市内であった。

 原告団は、ツイッターや口コミで集まった県内外の主婦や市民約110人で組織。30日に、福井地裁に提訴する。もんじゅ差し止め訴訟の弁護団も務めた佐藤辰弥弁護団長(60)は「大飯原発を止めたいという全国の市民の力を結集して裁判所を変えたい」と話した。

 発足式では、2006年に北陸電力志賀原発(石川県志賀町)をめぐる金沢地裁の住民訴訟で運転差し止め判決を出した元判事の井戸謙一弁護士(58)が講演。14基の原発が立地する若狭湾について「約50キロに集中し、自然災害時には次々に損傷する恐れがある」と指摘。現在、原子力規制委員会が敷地内の柔軟な断層「F―6(破砕帯)」が活断層か調べている大飯原発についても「関西電力は否定しているが、周辺の熊川断層などが三連動するとM7・8の大地震になる」と警鐘を鳴らした。

 脱原発訴訟で住民敗訴の判決を出し続けてきた裁判所については「東日本大震災の後、原子力ムラの一部ともいわれた裁判官の意識は変わってきた。流れは変えられる」と話した。・・・・・・・・・

今日はピース9フェスタ、福井から原発止める裁判の会。ぜひご参加を!大飯原発活断層疑惑深まる

2012年11月03日 | Weblog
  昨日は、共産党の会議や原発ゼロめざす県庁・関電前行動でした。行動参加者のみなさん、寒いなか、お疲れさまでした!来週金曜日も集まりましょう!


いよいよ本日です!

 午後2時から ピース9フェスタ がNHK前の福井県教育センターで開催されます。詩人・稲木信夫さんによる福井空襲のお話しや、県内各地で平和と原発問題を歌うみなさんが登場します。
ピースライブを取り組んだ原発ブルースの河合良信さんや、若狭の原発を題材にした海の軌跡合唱団などの演奏です。

  また、おなじ午後2時から「福井から原発を止める裁判の会 発足会と記念講演会」が開催されます。
元裁判官の井戸謙一弁護士が講演します。 真宗大谷派 福井東別院講堂(福井市花月1丁目 、文化会館前)。別院の駐車場が利用できます。



  11月18日には、福島から福井に避難されている川崎葉子さんのお話を聞く会が開かれます。
     午後1時半~ 本願寺福井別院4階和室 (宝永小学校向かい)   主催:サヨナラ原発福井ネットワーク


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   注目の大飯原発の破砕帯調査がおこなわれ、確実に地層を切っていることが確認され、ますます疑問がふくらむ状態となっています。専門家からも、再調査の必要性が指摘されました。
   福井県は、県民の安全第一に、大飯原発の運転停止を求めるべきです。そして、徹底した調査を国と規制委員会、専門家集団に求めるべきです。
同時に、県の原子力安全専門委員会でも、変動地形学、地質学などの臨時委員の専門家を加え、その調査に取り組むべきです。運転再開を了とした専門家集団としての社会的責任を果たす最善の努力をつくすべきでしょう。

以下、報道です。

■毎日・・・大飯原発:破砕帯の再調査も 「活断層否定できぬ」

関西電力大飯原発(福井県)の敷地内にある断層(破砕帯)に活断層があると指摘されている問題で、原子力規制委員会は2日、初の現地調査を終えた。島崎邦彦委員長代理は調査後、報道陣に「必要なら再調査も可能性の一つ」と語り、追加調査を示唆した。4日に東京都内で開く会合で結果を評価する。

 規制委が断層調査を現地でするのは初めて。田中俊一委員長は「(活断層の可能性について)クロや濃いグレーなら運転停止を求める」との見解を示している。同原発は全国で唯一稼働しているが、活断層と判断すれば運転停止が求められることになる。

 島崎氏と外部専門家4人による調査団は丸一日かけ、2、3号機の間をほぼ南北に走る「F−6破砕帯」を調べた。午前中は、敷地北端の「台場浜」付近に関電が掘った深さ約5メートルの溝(トレンチ)に入って、地層の断面を確認。午後は1、2号機北側の山中のトレンチで、F−6破砕帯を直接見て確認した。長さを確認したりするため、延長部分と想定される場所も調べた。

 台場浜付近のトレンチでは、関電があると想定していた場所にF−6破砕帯がないことが判明。調査団メンバーで、活断層の危険性を早くから指摘していた渡辺満久・東洋大教授は「関電のこれまでの想定とは別の場所に破砕帯があった」と指摘した。そのうえで「活断層かははっきりしないが、否定できない」と述べた。

 島崎氏は2日の会見で、「一番大事なのは大飯原発の安全性。その基本に立ち返って議論する。日曜日(4日)に私の判断を伝える」と語った。また、調査団メンバーの広内大助・信州大准教授は「(関電の)解釈では説明できないような部分も実際にあると感じた。もう少し必要な調査がいると提案したい」と述べた・・・・・・・・・

北九州市スマートコミュニティ事業を視察。「需要の形を変える」、需要に応じて設備の拡張をしない!

2012年11月02日 | Weblog
   今日も原発ゼロめざす官邸前行動に呼応し、福井県庁・関電前行動が取り組まれます。
午後4時から県庁前抗議行動、デモ行進、午後6時から7時半まで県庁・関電前アクションです。
寒い季節になってきました。あたたかくしてご参加ください。

   今朝のしんぶん赤旗地方版では、「ふくいでつながろう実行委員会」の県庁申し入れの記事が掲載されています。
1面には、福島原発事故の作業員が東電を告発、東京新宿での反原発路上ライブなどの記事。
全国の原発反対運動を連日報道している日本共産党の赤旗をぜひお読みください。
福井の方のお申し込みは 0776-27-3800まで。月3400円。

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  いよいよ明日です!

  11月3日午後2時から ピース9フェスタ がNHK前の福井県教育センターで開催されます。詩人・稲木信夫さんによる福井空襲のお話しや、県内各地で平和と原発問題を歌うみなさんが登場します。
ピースライブを取り組んだ原発ブルースの河合良信さんや、若狭の原発を題材にした海の軌跡合唱団などの演奏です。

  また、「福井から原発を止める裁判の会 発足会と記念講演会」が開催されます。
元裁判官の井戸謙一弁護士が講演します。 午後2時~  真宗大谷派 福井東別院講堂(福井市花月1丁目 、文化会館前)

      
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  昨日もひきつづき、福井県議会自然エネルギー促進議員連盟の視察調査で北九州市スマートコミュニティ事業をみせていただきました。

  北九州市をはじめ、新日本製鉄、IBM,富士電機など46企業・団体が実施主体です。八幡東区東田地区120haの地域が実施地区で、H22年度からの6年間で163億円(国100億、企業50億、市13億)が投じられるといいます。全国4箇所の実証地域のひとつです。

特定非営利活動法人 里山を考える会にご案内していただきました。
この地域は再開発地域で、230世帯、会社50社、昼間人口6000人。

  環境ミュージアムという施設は、年間4~5万人がおとずれ、小学4年生は公害研修で活用することになっています。往時の製鉄産業の降下ばいじんによる被害、母親達の公害監視活動が紹介されており、そのようなたたかいの歴史を子供の時からきちんと教える大切さに共感しました。

新日鉄のコジェネ発電所は電力自由化で実現し、33000KW。九州電力より1割程度安く電気を供給しています。また、この工場では日本の鉄道レール生産の7~8割を担っています。

地域のガソリンスタンドに、電気自動車の充電装置があり、フル充電で100円!それで100キロは走る!には驚きました。
また、コンビニには、トラック用の蓄電池充電装置があり、エンジンを止めていても、エアコンをつけていることが可能です。


新日鉄の工場で発生する水素を利用し、パイプラインで送り、商業施設や公共施設などの純水素型燃料電池で活用するシステムの構築など、エネルギーロスをなくす「水素タウン」にも注目です。水素は無臭のため、においをつけて漏洩がわかるようにしています。

  北九州市環境局のスマートコミュニティ担当課長、柴田泰平氏からは全体像の説明をいただきました。
紹介ビデオのなかで、主婦の方が「大阪に住んでいた時よりも電気料金が半分になりました」と語ったのが印象的でした。

コンセプトとして「需要の形を変える」とし、需要に応じて設備の拡張をしないことをかかげている、との言葉に象徴されるように、1日や年間で、安い時間帯は1KW1時間6円から15円、高い料金は15円~150円、と明らかして、生活を「誘導」しています。

今後は地域の課題解決、高齢化社会への対応が課題とのことでした。私も質問しましたが、「家にいる時間の長い高齢者世帯ほどものすごく高くなる恐れがでてくる」という懸念があります。

電力受給を監視する「地域節電所」の操作室も見せていただきました。現在は300ユーザーだそうですが、システムは1万ユーザーに対応可能になっているそうです。

  ただ、今後の展開として「これならいける」というビジネスモデルをつくりだせきれていない、ということでした。

このほかにも民家での地中熱活用など、ハイテクからローテクまで多彩な取り組みがおこなわれています。
これまで大規模な停電事故などは起こっていない、ということでした。

あたらしくつくられた再開発の街だからこそ、このような集中的な取り組みができるということもあるでしょうし、エリアの拡大には電力会社との関係はじめいろんな課題があるでしょう。

しかし、住民や企業が「電力の見える化」で持続可能な社会を考えるプロジェクトです。

将来性を感じた浮体式風力発電。長崎県五島市での環境省浮体式洋上風力発電実証事業

2012年11月01日 | Weblog
   昨日は福井県議会自然エネルギー促進議員連盟の視察で、環境省浮体式洋上風力発電実証事業を長崎県五島市でみせていただきました。事業を受託している戸田建設の佐藤郁技術課長にていねいに説明していただきました。

  風力発電は陸上でもあわら市などで設置されおおきな威力を発揮していますが、洋上は風速が強く、その変動が少ないため、安定かつ効率的な発電が見込まれるだろうと、環境省が研究しています。海外ではノルウェー、ポルトガルでおこなわれていますが、日本ではありません。

  まず、元は網元さんの家という民家に設置された「見学者センター」でビデオをつかった説明をうけました。
9月から視察受け入れを開始し、現在200名ほどの視察者があるということで注目を集めています。
わたしたちが海上から見学したものは「小規模試験機」で全長が約71メートル、ローター直径22メートル、水深100メートルです。巨大なシンカーとアンカーでつながれ海のなかに浮いているものです。ひらたく書けば、巨大なブイが浮いている、と思っていただければいいでしょう。発電量は100KW。
 来年度から計画されているものは2MWのフルスケールです。

 なんと、風車はNEDOが沖縄で使っていた中古品というのにも驚きました。
ウインドファームは1キロ四方に1基。風力は低リスク、低リターン。電力をおくる海底ケーブルは1キロ1億円。日本海は雷対策が必要。との説明でした。

五島市そのものには、すでに陸上風力発電が7基あるそうです。市としても電気自動車の普及に力を入れ、タクシーやレンタカーなど100台程度に導入され、急速充電機が市内各地に配置されている、とのこと。これには参加者一同驚きました。

  実用化されていけば、風が吹いていれば24時間発電稼動であり、有力な選択肢となるでしょう。
また、現地の陸上の風力発電のメンテナンスは地元業者が担当しているそうで、そういう意味でも地元産業にもなっていくと感じました。