前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

高浜原発トラブル、美浜では800キロの資材落下。これで安全、とはいえない

2016年03月01日 | 福井県政
  今日の福井新聞には昨日の新幹線・小浜線めぐる私の論戦が紹介されました。





 関電の高浜原発4号機のトラブル。
今日、県議会控室も関電から資料がとどけられました。
 私は、「問題をおこした個所はきちんと点検されていたのか」と質問。担当者は「もちろんです」と答えました。

 点検されて、機能は正常だったのかどうか、機能を超えた問題がおこったとしたらなぜか。明確にされなければなりませんね。

 また、規制庁の点検体制がどうだったのか、も問われなくてはなりません。

 くわえて、また、ヘリから800キロもの資材を落下させた、という事故まで。

 これだけトラブル・事故が関電の原子力分野でつづくと、「もう安全です」と言われても信用できません。


■NHK・・・県議会“信頼損ねた”

 高浜原発4号機のトラブルについて、1日開かれた県議会の厚生常任委員会で、議員からは「原発の安全性に対する信頼を損ねた」などという厳しい指摘が相次ぎ、県はトラブルの原因究明や再発防止策の報告などを関西電力に求めていく考えを示しました。
2月定例県議会は、1日、原子力行政を所管する厚生常任委員会が開かれ、県安全環境部の櫻本宏部長が、2月29日、高浜原発4号機で起きた原子炉が自動停止するトラブルについて報告しました。
出席した議員からは、「県議会としても安全対策などの中身をしっかり議論した上で、再稼働に同意したのに2度もトラブルが起きていて、県民はもとより国民の信頼を安全性の面で大きく損ねたといっても過言ではない」とか、「これほど国民が注目して安全だと確認してきたのにどうしてこのようなことが起こるのか」などという厳しい指摘が相次ぎました。
これに対して櫻本部長は、「原因を速やかに究明し、再発防止対策を徹底し、しかるべき説明をするのが事業者の役割であり、規制委員会としての厳格な対応も当然求められる。地元自治体として強い覚悟で事業者および国にあたっていきたい」と述べ、トラブルの原因究明や再発防止策の報告などを関西電力や国に求めていく考えを示しました。

03月01日 18時46分

■NHK・・・・高浜4号 今後の工程に遅れも

再稼働したばかりの高浜原子力発電所4号機で、2月29日、原子炉が自動停止したトラブルで関西電力は、設定された値を超える電流が送電設備に流れたことが原因とみて調べています。
一方、原子力規制委員会は、関西電力が報告する原因と対策について評価を行うとしており、今後の工程は遅れる見通しです。
2月26日に再稼働した高浜原発4号機では2月29日、発電機と送電設備をつなぎ発電と送電を始める予定でしたが中央制御室で運転員が開始の操作をしたところ、発電機や変圧器の故障を示す警報が鳴り、原子炉が自動停止しました。
これまでの調べで、変圧器と送電設備の間で設定された値を超える電流が流れそれを検知した機器が原子炉などを停止させる信号を出していたことがわかりました。
関西電力によりますと、送電線側から外部の電流が流れ込んだことも影響しているとみていますが、通常の発電所でも外部から電流が流れ込むことはあることから、電流を検知する方法や、設定された値に問題がなかったかなどをさらに調べることにしています。
高浜原発4号機について関西電力は、2月29日、発電と送電を開始して、3日には原子炉の出力が100%のフル稼働とし、3月下旬に営業運転に入る計画を示していました。
一方、今回のトラブルについて原子力規制委員会は今後、関西電力が行う原因と対策の報告について定例会で議論した上で評価を行う方針です。
関西電力は、できるだけ速やかに原因と対策の報告を行いたいとしていますが、再稼働の今後の工程は当初の予定より遅れ、営業運転は、4月にずれ込む可能性があるとしています。


■NHK・・・上空から800キロ資材落とす

1日午前、美浜町の山中で、関西電力の鉄塔工事の建設用の資材を運んでいたヘリコプターから重さ800キロほどの木箱が落下する事故がありました。
関西電力によりますと、けが人はいないということです。
1日午前10時すぎ、美浜町竹波の山中で、美浜原子力発電所からの電気を送電する鉄塔の建て替え工事に使われる資材を運んでいたヘリコプターから木箱が1個落下しました。
けが人はいないということです。
関西電力によりますと、木箱には、鉄塔の工事に使われる、がいしと呼ばれる絶縁体54個が入っていて、重さは計800キロになるということです。
木箱は、ロープ状の用具でぶら下げて美浜町内のヘリポートから町内の山中にある鉄塔の工事現場に運ぶ途中だったということです。
関西電力は去年10月にも、おおい町にある鉄塔の工事の作業中に資材を入れる空の木箱を落下させる事故を起こしていて、関西電力は「地元の方々を始め多くの皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」としています。
このトラブルで国の運輸安全委員会は調査官2人を現地に派遣し、原因を調べることにしています。




 3月になってもつづく雪・・・・・

03月01日 18時46分

福井県議会。大丈夫か、福井駅前ハピリン。北陸新幹線接続列車、車両減へ。どうなる小浜線

2016年03月01日 | 福井県政
 昨日の福井県議会の総務教育常任委員会で取り上げたおもな内容を紹介します。

■開業ちかづくハピリン   テナント埋まらず、撤退業者も

 福井駅前に県と市が協力して再開発ビル ハピリンを建設し、オープンがちかづいています。
私は「アオッサの時はテナントがうまらないとか、撤退するなど大問題になった。ハピリンはどうか」と質問。県側は「福井市と、まちづくり福井で取り組んでいる」などと答えました。
 しかし、依然としてテナントはうまらず、出店を決めたところも撤退する状況です。巨額の税金を投じて再開発をすすめ、ビルをつくり、駅前のハピリンですらうまくいかない、となれば福井県都のイメージダウンは避けられません。
 もともと日本共産党はこのような再開発ビル計画はアオッサの失敗を繰り返しかねないと反対してきました。しかし、市民の声を聞かずに県と市が事業をすすめた以上、共同して結果をだすように真剣に取り組んでいただかなくてはなりません。


■新幹線接続の福井ー金沢 ダイナスター 車両編成減らすことに

 私は、3月のダイヤ改正で北陸新幹線接続のダイナスターの編成や運行がどうなるのか質問しました。
県側は「現在朝、夜に3本ずつ6両編成で運行されている。うち1本ずつは乗車率が1割ぐらいなので車両編成を減らす、と聞いている」と答えました。
 福井県民の北陸新幹線利用は伸び悩んでいるのでしょう。答弁では、「東海道新幹線の方が安いのも理由」とありましたが、福井県内開業の際にどうなるのでしょうか。


■なぜ小浜線の経営継続をJRに求めないのか

 県や県議会は小浜ルートで大阪までの新幹線を、と取り組んでいます。私は、1兆円以上もの公共事業拡大を批判し、反対しています。
そこで小浜線の行方について、昨日の県民福井は「JRは小浜線の経営をつづけたくないはず」との鉄道ジャーナリストの分析を載せました。
 私は、「県として、今から小浜線もきちんとJRが経営に責任をもつように求めるべき」と質問。
 しかし、県側は「いまはそういうことを求める段階ではない」などと新幹線若狭ルートが先決だ、との姿勢でした。
新幹線はきたが、小浜線が地元に押し付けられるようでは、人口減少地域の中で鉄道経営の危機はますます深まることは明らかです。

 また、昨年おこなわれた北陸本線の旅客流動調査の結果についてはまだ整理中で公表段階ではない、年度内にまとめる、という答弁でした。


・小浜線の行方についても報道した昨日の県民福井




・苦悩する北海道の在来線  昨日の日経