前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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12月福井県議会日程決まる。圧巻の滝平二郎展。石堂裕昭学芸員の解説もわかりやすい。

2013年10月30日 | Weblog
昨日は、福井県議会の12月議会日程を決める会議が開かれました。

 会期は11月27日~12月17日まで。代表質問は29日、私も質問する一般質問は12月4,5日です。原発関係の特別委員会は12月11日。予算特別委員会は13日。
 陳情、請願の締め切りは開会日です。私を通じてだされたい場合は、早めにご連絡ください。
福井県政へのご意見、ご要望などお気軽にお寄せください。ガンバリマス。

 午後は福井市美術館で開催されている切り絵画家・滝平二郎展を連れ合いとともに観に行き、学芸員の方の解説をお聞きしました。平日ですが、子供たちや、施設利用のお年寄りの皆さん方も鑑賞されてました。
 私が滝平さんを意識したのは、高校時代に自宅でとっていた朝日新聞の日曜版の作品です。毎回毎回、その美しさに、「すごいなあ」と感じていました。



 美術館の石堂裕昭学芸員の解説は、ものすごくわかりやすい内容でした。
 まず驚いたことは、すべての作品が自宅兼アトリエに保存されているそうです。
ぜひ後世に伝えるためにもご遺族と協力してきちんとした調査と保存体制をつくっていただきたいと思いました。

 戦争体験もあり、展示されているペン画は水木しげるにも通じるすさまじいものです。
しかし、石堂学芸員も云われましたが、切り絵で描かれることはありませんでした。
 石堂学芸員は「モチモチの木、のすべての原画を展示するのはこの企画が初めてです。朝日の日曜版で全国的に名声を得ました。切り絵は、自分や息子さんの投影ではなく、登場人物に共感しているのではないか。目線が鳥瞰的な、昔の日本画的な作品もあります。作品には姉と弟の登場が多い。本人は民衆のために芸術、と言っていた」などと解説されました。

 私は円熟した、名声を得た後の作品もすばらしい、と思いますが、今回はじめて目にした、初期の木版画の迫力に圧倒されました。また、赤、銀箔の使い方にもぞくぞくしました。
 
 11月4日までですので、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。
 
 石堂学芸員からトーク参加者に非売品の絵葉書がプレゼントされました。
「滝平さんの息子さんから提供されたものです。非売品ですのでオークションなどにはださないでくださいね(笑)」と。



 滝平氏は、いわさきちひろとともに童画のグループもつくっていました。
私も、学芸員の方に関係と影響を質問しました。石堂氏は「いわさきちひろが死んでからグループの活動もなくなったようです。いわさきさんのところには滝平に関する資料はほとんどないようです」などと答えられました。

 実は、いわさきちひろ、とともに滝平氏も日本共産党員として芸術分野でがんばられた方でした。訃報を伝える当時の赤旗です。
  入党は1947年、26歳の時です。

  ・・・この年、第1回アンデパンダン展に出品。玉川村(現在の茨城県小美玉市)の青年たちを集め版画グループを組織。周辺の風物、農民の労働をテーマにした作品を発表した時期です。(滝平二郎展図録より)

■しんぶん「赤旗」 2009年5月19日(火)付けより

 切り絵画家、版画家の滝平二郎(たきだいら・じろう)さんが16日午前7時22分死去しました。
1970年に第1回出版文化賞、74年にモービル児童文学賞を受賞。
日本美術会会員として、日本アンデパンダン展に作品を出品しました。
 
 1947年に日本共産党に入党。
 日本共産党美術後援会代表委員を務めました。