前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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枝野大臣、原発再稼働を押し付け。住民が福井県庁で厳しく抗議!たたかいは今から。がんばりましょう。

2012年04月15日 | Weblog
      昨日は午前中は日本科学者会議福井支部の原発問題シンポジュウムに参加し、午後は枝野大臣来福で重大な局面を迎えた大飯原発再稼働反対の行動に参加しました。

福井城址の桜は満開で、時代行列の賑やかさと枝野大臣がくるミスマッチ。しかも来福が決まったのは前夜。県庁関係者にも迷惑をかけるどたばたな感じ。休みに駆り出された職員もお気の毒です。

    再稼働反対を訴え、県内をはじめ県外各地からも参加されたみなさんはにぎやかにパフォーマンス。

しかし、枝野大臣は福井県民、国民に姿を見せることなく、県庁に入り、県庁から去っていきました。


     知事は「再稼働判断は福井県が決める」とか「消費地にも痛みを分け合うために使用済み核燃料受け入れを」などと述べたそうです。
しかし、このような態度は、福島事故で「原発地元」であることを強く認識した京都や滋賀や大阪の行政と住民の感情を逆なでするものです。私が指摘してきたように、福井県が国民から疎まれる、恨まれる存在となるような決着のつけ方は最悪です。

     だからこそ、時間をかけたていねいな議論が県内でも国内でも必要なのです。

朝日新聞は「再稼動なら政権と国民の信頼関係は崩れる」と書きましたが、先の議会で指摘したようにこのような政権と一蓮托生になることは県民の不幸です。


     明日には県の専門委員会での審議、その後県議会での審議がおこなわれます。が、拙速な結論を急ぐことなく、「福島事故も終わってない。心配だ」という国民、県民感情を考慮した審議スケジュールを考えることが必要でしょう。


     なにしろ、そう遠くない時期に総選挙です。いまの形での政権がつづく可能性は低いでしょう。原発が大争点ともなるなかで、日本のエネルギー政策の行く末を国民全体が考えることになります。

しかも規制庁すらできていません。

このような不安定な時期に大事な結論を急ぐことは好ましくありません。


             ★

以下、報道です。


■毎日・・・大飯再稼働:関西圏の理解が必要…経産相要請に福井知事ら

定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、枝野幸男経済産業相は14日、福井県庁を訪問し、西川一誠知事や時岡忍町長らに再稼働を要請した。枝野氏は政府が再稼働妥当と判断した経緯を説明したのに対し、西川知事や時岡町長は現時点での判断を保留した上で、「電力消費地の理解に責任を持って対応してもらう必要がある」と述べ、大阪市など関西圏の理解が必要との認識を示した。大阪市や京都府などは政府の再稼働に向けた性急な動きに反発を強めており、国は重い課題を突きつけられた格好だ。

 枝野氏は知事、町長、田中敏幸県議会議長らと相次いで会談した。大飯原発の現行の安全対策や関電が9日提出した中長期の安全対策の実施計画(工程表)が、政府の策定した判断基準に沿っていると最終確認したことを報告。また、関電の全原発が停止し続けた場合、夏場の電力供給不足の割合が最大18・4%になるとの試算を示した上で「(原発を)引き続き重要な電源として活用する」と強調、再稼働の必要性を訴えた。枝野氏は、国が町民説明会を開催する方針も示した。・・・・・・・


■時事・・都市も「痛みの分かち合い」を=核燃料貯蔵施設に言及―福井知事

福井県の西川一誠知事は14日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に関連して「電力消費地にも(使用済み核燃料の)中間貯蔵施設の設置など、『痛みの分かち合い』をお願いしないといけない」と述べた。都市部は原発で生まれる電力の恩恵を受けるだけでなく、原発関連施設を引き受けることにより、事故によるリスクを地元と共有するべきだとの考えを示した発言だ。 ・・・・・・