見出し画像

えむえむありすの メモ日記

落っこちたの

のんびり朝のコーヒーを飲んでいたら母の施設から電話が。

夜中にセンサーが鳴って、少ししてから行ってみたらトイレの前でうずくまっていたと。
そして、肩と足がいたい、と訴えている。

大分痛そうなので、整形外科に連れて行ってくれないか?というもの。
そうなんですよ。施設ってね、元気な人は見てくれます。少しくらい風邪引いたり、お腹が痛いくらいもお薬出してくれたり、往診の先生が来ます。でも、外科系は家族。眼科とか耳鼻科とか特殊な治療を受けたければ家族が連れていきます。往診の先生は内科と歯科のみ。

で、まあ、行きました。普段少しぐらい具合悪くても、大丈夫やで、と言う母。コロナで高熱があっても、大丈夫という。ところが顔色が悪くて、しんどいねん、なんかごっついしんどい、という。怪我をした所は触るだけで、「いたい!いたい!いたい!」と大騒ぎ。

あんまり痛がるので私の車に乗せるのは無理と判断して、施設長さんが車椅子の乗る車を出してくれた。混んでいるので有名な整形外科なので、待つのは必須。で、ぐったりしているのでベッドに寝かせてもらうよう頼んだ。車椅子からベッドに移すのも大騒動。

そうこうしていると頭が痛い、と言い出した。スタッフさんと相談の上、脳神経外科に移動することに。ストレッチャーで動かせる車ないかしらね、とスタッフさんが言うが、すぐには手配出来ない。泣く泣く母に痛い目をさせて車椅子に乗ってもらう。ここは、整形のスタッフさん3人がかり。さすがプロ、いたいいたい!と言いながらもなんとかすんなり移った。これは、私には絶対、無理。若い人でも無理だと思う。病人を扱うのは訓練を受けた人でないと。

脳神経外科の受付終了時間が迫っていたので、介護タクシーのおばちゃん、裏道をぶっ飛ばす!ハンドルを片手でぐんぐん!大きく車が揺れるたびに母が「痛い!あ!痛い!」と叫ぶ。程なく到着したら、おばちゃんが娘さん!受付に走り!私連れて行くから!と言ってくれて、私は走る!おばちゃんは車椅子を下ろして走ってきた。

結果、脳神経外科で撮ったCTでは脳の出血はなく、
「それにしても痛そうやね!三角巾しとこう」と看護師さんに三角巾をしてもらった。いたいいたいと言っていた母が少し大人しくなる。認知症があるのでなぜ手が痛いかわからず、痛いことだけわかっている。

そうやん、これで楽になるなら施設でしてくれても?そして、最初にかかった整形でも応急処置的に出来たのでは?!と思う。

そうこうしていたら、医師が脳は大丈夫やったけど、肩と足が相当痛そうだからCTとMRI撮っておこうね、と言ってくれた。脳神経外科なのに?

待っている時に母が「トイレに行きたい!」という。普段はリハビリパンツだが、今日はオムツをしてもらっている。えー、難しいなあ、と。普段は自分で出来ているが、たまに高熱を出した時や、具合が悪くて私が病院に連れて行く時はたまにトイレの介助もする。だが、慣れてないので結構手こずる。そして、手が痛くて大騒ぎしているので、無理やん!と言うが、「でも、トイレに行きたいもん!」と譲らない。気持ちがわかるが…。とりあえず多目的のトイレに連れて行き、なんとか移動させようと試みるが、とにかく痛くて痛くて動けない。すったもんだの結果、看護師さんにヘルプ言って、結局、処置室のベッドの上で寝たままオムツにしなさい!と言うことに。なんとか出来たようだが、もう1時間以上、大騒ぎしてやれやれ。

そして、CTやらレントゲンの結果、かなりひどい骨折をしていることが分かり、整形外科のある総合病院に移動することに。
はあ、また移動かい!とげんなりしていたら、ちょっと状態がかなり悪いので、救急車にしてもらいます。下手に動かすと下半身の動脈を傷つける事もあるんでね、と看護師さんが言ってくれて。

程なく救急車が来て、私が横に乗る。いや、実は救急車は初めてだ。乗っている後ろを車で走った事もあったが。ご存知の方もおられるかな。救急車って、無茶苦茶乗り心地の悪い乗り物だ。とにかく速く移動するのが最優先。一応の処置が出来る機材も所狭しと乗っているので、母の乗っているストレッチャーも細い。

がたんがたん!赤信号もなく突っ走るのでひたすら揺れている、気分の悪い母は、怖い方が勝って、ちょっと!起こしてちょうだい!起こして!と騒ぐ。お願い、もうすぐだから静かにしてて、危ないから!と押さえながら私も椅子から吹っ飛びそうになる。
病院に着いたら、土砂降りの雨!救急隊のお兄さん、そこにあったこうもり傘をおもむろに取って母のストレッチャーに差し掛け入り口(本の少し屋根がない)に向かう。「娘さん!走って!」叩きつけるような雨の中ダッシュ!(ここで転んだら目も当てられん!)病院看護師が、こっちこっち!近道!と誘導してくれるが、濡れたサンダルで病院の床はツルツル!あー、怖い。

ま、、なんとか診察室に辿り着いて、山のような書類を書いて(これ、ここまでの病院2箇所でも書き倒しました。既往歴の一覧を持っておかなくちゃね、としみじみ思う)いたら、「今から色々検査するので、1時間くらい待ってね」「あっ!すみません!私前の病院に車置いてきました!取りに行って良いですか?」「そうなの?ま、いっか。気をつけて早く戻ってきてね」

ついでに施設に寄って、普段飲んでる薬も取りつつ、戻る。ぜーぜー。
ベッドに収まった母はくたびれてぐっすり眠っていた。
またしても山のような書類を書く。結局、手術になり、色々な同意書が必要になってくる。やれやれ。

母が目を覚ました。
「ちょっと!あんた!トイレ行きたいわ」
「ごめんなー、今日は無理やで。肩痛いし、動かれへんよ」
「そんなん!困るわ!」

しばしぶつぶつ言っていたが、眠ってしまった。お母さん、ごめんね。せっかく自分でトイレできるのに。

今日(2日後)は手術です。
もう少ししたら妹と待ち合わせて2時間くらいの手術の付き添い。

仏壇の父に、うまく行くよう祈っててね!
と言って出かけよう。

先のこと  考えると気が重いので今日は考えない。
昔、誰かが言ってたが、心配で心配で眠れないわ、なんて。それはね、心配している自分が可哀想なだけよ。本気で心配しすぎると、妙に思考がクリアになり、必要な判断だけ見えてくる。今、私が考える事は手術がうまくいって帰ってくるのを見届けること。ちなみにあんまり疲れて、昨夜は何も考えずに倒れるように寝た。


コメント一覧

mmalice
ポピーさま
ホンマ、えらいことでした💦💦
介護ってこーゆーこと?!みたいな。
ま、とにかく車椅子のまま乗れる介護タクシーがあること、最悪状態が悪ければ救急車での転院も可能だということがわかって少しほっとしました。もう、私の車では逆立ちしても動かせませんでした🥲
施設の人と電話で話していて、元気で戻ってこられるのを待ってますね、と言われて涙出そうです。ちょっと休憩しつつ、通いますわ。
mmalice
まるこさま
病院併設の施設、それはありがたいですね。
うちも最初に街の整形外科に行ったのが間違いでした。こんな大事になるとは思いもよらず。
まるこさんのお母さん、大腿骨でしたか!それは大変。痛かったでしょうねえ。母は骨粗鬆症が進んでいて、ボルトが止まらず先生がちょっと手こずったらしいですが、なんとか。残り少ない人生、自分で座って、自分でご飯を食べられるようになるよう祈ります。リハビリがんばれー!と思っています。
ポピー
大変〜!😨痛がるお母さん連れて何ヶ所回ったの?本人も痛かったろうけど、一緒に連いて回ってトイレまで。ありすさんの方が疲労困憊でしたね。
手術はもう済んだのでしょうか。転倒、骨折は年寄りにはつきものですが、私はもっと若い時に親の介護していたので、まだ楽な方だったです。そこまで何軒もハシゴさせられたことないし。
そうですよ。あまり先のこと気に病まずに、来る現実に対処していくことに集中した方がいいかも。休める時に休んで下さいね。
まるこ
えっ?それはとんだ事でしたね。
あちらこちらへお母様つれて。しかも痛むを訴えるお母様を。さぞやお疲れだったでしょう。朝のホームからの電話って心臓にわるいですよね。私も母が車椅子から落ちて足を痛がっているとの連絡をもらった事がありますが、不幸中の幸い母のホームの経営母体が総合病院なんです。ですからすぐスタッフさんが病院のほうに連れて行ってくれて。大腿骨が骨折してることがわかりました。すぐ入院になり、翌々日手術でしたが。もうねほんと生きた心地しなかったですよ。
母の施設を決めるときに、すぐに病院で診てもらえると言うのも決めた要因なんです。
その点はとても助かりました。
お母様の手術、うまくいくといいですね。
きっと大丈夫です!微力ながら私も祈ってますね。まずはありすさんお疲れが出ませんように。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事