『股関節がゆるむ』とは・・・。関節は靭帯によって固定されていますが、ここで言う『関節がゆるむ』とは、靭帯がゆるむことではありません。
靭帯はかなりのケガでもしない限りゆるみませんので、非常にまれなことです。
ここで言っている『関節がゆるむ』とは、股関節をまたがっている２０本以上の筋肉がゆるむことによって股関節内(寛骨と大腿骨の隙間)を押しつぶそうとする圧力がゆるむと言うことです。
関節内には何がありますか？
股関節を形作る寛骨と大腿骨の間には軟骨と栄養を含む関節液があります。
大腿骨をまたぐ筋肉が病気になると、筋肉は縮んだままとなり痛みを出します。
筋肉が縮んだままになると、大腿骨は寛骨に強く押し付けられます。
歩いたり立ったりしている時はもちろん、横になって寝ているときも強く押し付けられたままなんですよ。
こうなると柔らかい軟骨は押しつぶされたままになりますし、軟骨が栄養と酸素を受け取る関節液が軟骨に届きにくくなります。
軟骨の栄養失調と酸素不足(酸素がないと再生できないよ～)が起きてしまうのです。
人工関節の場合も同様に、人工の軟骨を押しつぶそうとする力が働きます。
脚に体重をかけていない寝ているときなどもです。
股関節をまたぐ筋肉をほぐして筋肉の病気を治療してあげると、股関節内の押し付けられる圧力がゆるみ、押しつぶされそうになっていた軟骨は、軟式テニスボールが押しつぶされたところから元に戻るように厚みを増していきます。
これが関節の隙間が広がる理由です。
『この病気は進行性です』・・・このように考えていると、『何をやっても股関節の隙間は狭くなる一方です。進行を止める手段はありません』・・・となってしまうのです。
しかし、現実的には股関節の隙間を広げることは可能なので、『進行性』ではなく『誰も進行を止めようとしていない』と言うことがご理解いただけると思います。
『関節がゆるむ』と、“別の病気”が予防できます。
この“別の病気”の予防こそ『進行』の予防につながるのです。
つまり股関節が長持ちするのです。
手術をしていない人も、手術をしている人も、もちろん人工関節の方も・・・。
“別の病気”・・・？
レントゲンには写らない病気がまだあったの・・・？
あったので～す！
まだまだつづくのだ。
変形性股関節症を怖がらないでね
その節は有り難うございました。
病院で「軟骨がなくなって骨と骨がぶつかってる」
と言われた時、「軟骨はいづこへ・・？」と思い、質問して
みました。きちんと覚えてませんが「リンパなどに運ばれて
いってしまう」という感じの説明を受けた気がします。
なので、もう無いものと思い込んでいました。
でも、実はあったんですね。まさか、潰されていたとは。。
5年ぶりのレントゲンで、もしかしたら骨棘が出来てるかも
と思ったりしていましたが、隙間まで出来てるとは思いません
でした。薄い隙間ですが、病院でレントゲン写真を見た時は、
とても広く目に飛び込んできました。
銀サロでの施術後、骨のぶつかる様なごりごり音が無くなっ
た事を思えば、あの時筋肉がゆるんで隙間が出来たのだと確信
してます。末期と言われて、悪くなるだけだと思っていました
が、そうでもないんですね。元気な気持ちも頂きました。
本当に、ありがとうございます。
そういうこともあるのですね。わかりやすく説明していただきありがとうございました。
この病気はきちんとケアすれば「進行性ではない」ということは私自身ほんとうに実感しています。
先生にはじめてお目にかかった時と今では雲泥の差ですものね。
お陰さまで歩くのもずいぶん楽になりましたしできることも多くなりました。
先生、昨日熊野の旅から無事戻りました。
念願の「那智の滝」にも行けましたよ～。
滝までの百数十段の階段の往復が心配でしたが、行く前にしっかり施術していただきましたので大丈夫でした。
おまけに行こうかどうか迷っていた熊野古道も行けそうだったので行ってみました。（古道のほんの一部で観光コースにもなっているところですが）
こちらのほうが滝よりも階段が不安定で足場が悪くそこを行く人はみな貸し出しの杖を借りての出発でした。
暑い日でしたのでたいへんでしたが、なんとか目的のところまで無事到着！「ふぅ～、できたぁ～！」の心境。
だんだんできることが増えてきて嬉しく思っています。
先生いつもありがとうございます。感謝！