股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

骨に穴かい! 2

2016-12-16 11:03:52 | 股関節の基礎
1週間のご無沙汰です。
フライデー松本です。
今は札幌にいます。
雪が降ったりやんだりです。
先週末のドカ雪は記録的で凄かったようですが、どうにか札幌に来れました。
日曜まで頑張ります❗








今から10年前、2006年11月に書いた記事に『骨に穴かい!』という記事がありました。

実はこの記事も、このブログの人気記事ベスト10にいつも入っているのです。
もう10年前の記事なのにね。



病院の先生に「いつかつぶれますよ。」と言われている人が意外と多いのかなぁ?



この記事では、骨にあいた穴はつぶれることはなく、やがて穴は埋まると書きました。
確かに、穴が埋まることは多いですが、もう一つの修復方法についてあまり詳しく書いてなかったので、詳しく付け加えたいと思います。


骨にあいた穴の修復方法には2種類あります。

1、穴が新しい骨細胞によって埋まる。

2、穴の周りが硬くなって骨がつぶれるのを防ぐ。


前回の記事で紹介した方のレントゲンです。


この方の場合、骨にあいた穴の修復方法は主に穴の周りの骨が硬くなって(レントゲンでは白くなって)骨がつぶれるのを防ぐという方法でした。


そして、2006年の記事には、重要なことは脚をかばうとこの修復力が働きにくくなる、ということを書いています。



以下、2006年の記事を振り返ってみます。





『骨に穴かい!』2006年11月20日の記事




骨のう胞という骨の中に穴があくような現象があります。
『この穴がつぶれると大変です。』な~んて間違った説明をする先生がいるようです。

確かに骨に穴があくようなレントゲン像がありますね。
実際穴はあいています。
しかし、穴の周りは強くなっていてつぶれることはありません。
これは私の想像ではなく、日本でも有名な整形外科医のコメントです。

穴があく原因は循環障害です。
骨は血管からの血液によって栄養を受けています。
この血液の循環が不足すると、ところどころに穴があくんですね。

この穴はふさがります。
筋肉をほぐして、硬い筋肉による血管の圧迫が取れると循環はよくなります。
そうすると血液が骨の中に多く流れて修復するんですね。
骨の修復力ってすごいでしょ。

先生方も知っていますよね。
骨にあく穴がふさがっている人がいるということを。

私の患者さんにも穴がふさがった人は多くいます。
まず、筋肉をよくほぐして、股関節周囲の循環をよくする事。
筋肉がほぐれ、痛みが少なくなったら脚に体重をかけること。
この2点が骨の穴を修復する手段です。
骨の栄養だけではなく“骨に体重をかけると、骨の新しい細胞が作られる”と言う事実も重要なのです。
骨の細胞は、骨に体重をかけないと再生されないのです。
逆に言うと、脚をかばうと骨は確実に痩せてしまうんですね。
誰が考えても常識的な事実です。

長い間脚をかばって、弱くなった骨に人工関節のような硬い異物を入れることが正しいのかどうか・・・?

これから人工関節をお考えの方、すでに人工関節が入っているかた、大変重要な考え方だと思います。

皆さん知っていますか?
人工関節側を軸足としている方々の(反対脚は悪いのですが手術していない人)人工関節が長持ちしていると言う事実を。
体重をかけるから人工関節がだめになると言う迷信は捨て去りましょう。
ただし、筋肉の状態が正常に近いと言う条件付です。

人工関節置換後に筋肉をほぐさないで生活していると、5~6年もするとお尻の筋肉が非常に硬くなっている方がいます。
こういう方は、体重をかけると筋肉に痛みを感じる方がいます。
このような場合は、脚をかばっても良いのですが、すぐに筋肉を正常化させてくださいね。
そして、筋肉が正常化して痛みが無くなれば、堂々と脚に体重をかけてください・・・人工関節の入っている骨を強くするために。

真実は何か?ゆっくり考えてみてくださいね。


変形性股関節症を怖がらないでね


 





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7 コメント

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肩関節の骨に穴が! (のび太)
2017-04-07 12:18:59
初めて投稿させていただきます。足の関係ではないのですが! 19歳の息子の肩関節(腕側の骨)中央部に穴があいているのを昨年、検査で発覚しました。 高校3年時に脱臼癖の為、手術を受けましたその経過検査で分かりました。 その後、手術の際の金具が体とあわなかったのかと! 除去手術を今年1月に行い現在経過4ケ月の確認検査を先日行いました。担当医師からまだ穴がふさがらないようなら、今後骨折のリスクがある為、骨の移植手術を7月に行うと言われました。 今回の先生の記事でふさがらなくても内部に強い骨が出来るとあったので手術をしなくてもよいのでは? と疑問に思い投稿させていただきました。 ご教授いただければ幸いです。 ちなみに病院は全国規模の病院です。以上宜しくお願い申し上げます。
返信する
のび太さんへ (mm1110mm)
2017-04-12 18:22:14
松本です。

おそらく肩関節脱臼に関連して、骨の中に血流障害が出たものと思われます。

手術の前に穴がなければ手術の影響はあると思われます。

血流障害はどんどん悪化するものではないので、もう少し経過を見るべきだと思います。

従って骨の穴もある程度で落ち着くと思われます。

次回のレントゲンで比較してみるとわかると思います。

この場合も股関節と同じで穴がつぶれることはないでしょう。

ましてや、足の骨と違い体重のかからない関節なので心配はないでしょう。

肩はデリケートな関節です。
手術の後遺症も大きいと思われます。

私は手術はするべきではないと思われます。

確率は低いと思いますが、別の腫瘍ということも考えられないわけではないので、経過を見て判断した方が良いと思います。

今後、気をつけることは穴の大きさです。
大きくならなければ腫瘍ではありませんね。

次回のレントゲンでは、穴の大きさは変わらないように思われます。
返信する
肩関節に関して (のび太)
2017-04-13 06:34:19
松本先生

早々にコメントをいただきまして誠に
ありがとうございます。
先日、息子に検診内容を再度確認したら!
レントゲン写真をもらっていたので
穴の状況を確認しました。
2月時点から4月検診時の穴より
少しずつ小さくなってきていました。
経過をみて次回検診の際に主治医の
先生と良く相談させていただきます。
色々とアドバイスをいただきまして
感謝申し上げます。
返信する
のび太さんへ (MARK)
2017-04-15 10:25:51
松本です。

経過はよさそうですね。
もう大丈夫でしょうが、経過観察は必要だと思います。
先生から何を言われても気にすることはないです。
心配なことがありましたら、気軽にコメントください。
返信する
股関節の骨に穴 (あそか)
2017-04-27 17:54:16
初めて投稿させていただきます。
10日ほど前から歩いた時に股関節が痛み、MRIを撮影したら、股関節に穴が空いていると言われました!

先生より、このまま穴が大きくなれば、潰れて歩けなくなる!と言われ藁にもすがる思いで先生のブログにたどり着きました!

筋肉をほぐして、血液の流れを良くするというのは、具体的には悪い方の足をマッサージする。で良いのでしょうか?

足に体重をかけるとはウォーキングのことでしょうか?病院の先生からは、ウォーキングもやめてプールにしなさい!といわれました。
私は股関節が痛くなるまで4年間、週2〜3日、1時間程度のウォーキングをしていました!

私は腰も悪く、半年に1回ペースで痛くなり、整体に通って筋肉をほぐしてもらうと良くなります!

具体的なアドバイスを宜しくお願いします。
返信する
あそかさんへ (MARK)
2017-04-28 10:16:56
松本です。
『潰れて歩けなくなる。』と言われたのですね。

多くの方に穴があいていまして、多くの方が『潰れて・・・』と言われています。

記事にも書きましたが潰れることはありません。

あそかさんのコメントをみると、
『私は股関節が痛くなるまで4年間、週2〜3日、1時間程度のウォーキングをしていました!
』とあります。

骨に穴が急に空くことは無く、穴があいた状態で週2〜3日、1時間程度のウォーキングをしていたことでしょう。

一番いいのは、今までの生活を普通に継続することですが、今は股関節痛があるので、痛い方のお尻あたりを徹底的にほぐしてみることです。
必ず痛みは改善しますので、痛い部位をよく確認してから、その周辺をテニスボールでほぐしてみて下さい。

痛みが取れてきたら普通の生活に戻せると良いのですが。
腰痛も股関節からの影響でしょう。

まずは、週2〜3日、1時間程度のウォーキングは控えて、10日くらいはボールほぐしを徹底してください。

そして、筋肉の疲労が取れてきたら徐々にウォーキングを始めてみてください。
痛みがあるときのウォーキングはいけません。

『足に体重をかける』とは、脚をかばわないことです。左右均等に使うことです。
骨の細胞が新しく出るには、脚に体重をかけなければなりません。
脚をかばうと、骨はますます弱くなるのです。
勿論、筋力も弱くなりますね。

痛み部位をまずはほぐす。
そして、脚をかばわないで普通に生活する。
股関節痛が改善した来たら徐々にウォーキング量を増やしてみる。
以前よりは少し歩く量は減らした方が良いかもしれません。

現状は脚がかなり疲れていると考えた方が良いでしょう。
疲れている時には、筋肉を休ませることも考えていかないと、疲労がたまり過ぎて股関節痛となります。

おそらく股関節自体は正常ではないと思われますので、そのことを考慮して生活量をコントロールしていけばいいと思います。

レントゲンでは穴の大きさを時々チェックしたほうが良いかもしれません。
おそらく、もう大きくなることは無いと思います。




返信する
松本先生へ (あそか)
2017-04-28 22:36:40
早速のお返事ありがとうございます。
痛みのある方のお尻をマッサージする!
普段通りの生活をする!
痛みが取れて来たら、少しづつウォーキングをしてみる!

整形外科の先生からもリハビリしながら、
経過を見ていきましょう。
と言われています。

昨日はショックでご飯も食べられなかったのですが、松本先生の言葉を信じ行動あるのみです!
先生の本も読んでみようと思います!
何かありましたらまた宜しくお願いします!
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