股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

変形の進行は止められる! 2

2008-08-15 02:05:00 | 経過報告(レントゲン)
8月6日銀座1丁目のみずほ銀行の前を関口知宏さんが歩いていた。
すれ違いながら目と目が合ったが、そのまま過ぎ去った。
身長が高く、テレビで見るまんまの自然な感じで歩いていた。
少しして振り向くと、もう彼はいなかった。



●2003年のレントゲン


●2008年のレントゲン



高位脱臼を起こし(おそらく子供のころから)、大腿骨頭が骨盤に当たっていかにも痛そうでしょ?



5年前の二宮さんは、徐々に歩行が困難になり杖と旅行バッグを使わないと歩けなくなりつつありました。
股関節が曲がって伸びず、上を向いては眠りにくい状態で、歩行時は体が前傾してしまうので、両手での支えが必要でした。

2年前に初めてお会いした時は、片方に杖、もう片方に旅行カバンを持ちやっと歩いている感じでした。
その為、右腕の疲労(筋の痛み)が限界に近いようでした。
脚に関しては、①左脚がだるい ②右のお尻が痛い、という訴えでした。


まずは、股関節が伸びるように、腸腰筋を緩めなければなりませんでした。
腸腰筋が緩めば、就寝時に上を向いて寝れるようになるからです。
また、脚に体重を掛けやすくなり、歩行が非常に楽になるからです。

最初の1~2回目の施術では、脚に関してはあまり症状の変化を感じられず、効果が出ないのではないかと感じました。
右手の痛みは2~3回の施術でかなり改善しました。


最初のほうは、月に4回ほどの施術を行いました。


とにかく左足で立つことが全くできませんでしたので、筋肉をほぐしつつ、自宅では左足に体重をかけるトレーニングを繰り返し行っていただきました。


左足では全く立てないのに、私は「絶対に立てるようになります!」と言いきっていました。
熊本のK子さんの経験が、“絶対立てるようになる!”という確信を与えてくれました。


徐々に股関節が伸び始めた頃、痛みもかなり改善してきました。

最後に右小殿筋だけの痛みとなり、私の最大のひじ力でお尻の横奥深くに眠る小殿筋を押したら、その痛みも出にくくなりました。


現在は、その右小殿筋だけを管理しておけば痛みが全くない状態になりました。

左片足立ちも、徐々にできるようになりました。
しかし、今から1年前の左片足立ちでは、左肩が下がっていました。


現在は、肩を水平にして右片足立ちだけでなく、左片足立ちもしっかりできるようになりました。
もちろん身体をまっすぐ伸ばしたまま立てます。

屋内では杖なしで歩けます。
屋外はT字杖だけで歩けます。
歩行速度は結構速くなりました。
2006年10月には銀座三越から当サロンまでやっと歩けるくらいの歩行能力でしたが、今では数往復は可能です。

旅行が趣味でしたので、東北の温泉、台湾、ハワイ・・・結構行けるようになりました。
あの、全く体重をかけることのできなかった左足が、今では安定して立てるようになったことが大きな改善の主要因です。

そのために指導したトレーニングは患側荷重法だけでした。


二宮さんは、骨も改善していますが、運動能力が改善したのは、筋肉が改善したことの方が大きいですね。

皆さん、たとえ“骨の変形が進行します”と言われても、筋肉は改善します。
筋肉が改善すれば、骨の変形を遅らせたり、骨を改善できこともあります。

人工関節の方も同様です。
人工の関節(骨盤側と大腿骨側)は、自分の骨によって固定されています。
自分の骨を弱くすると、人工物の固さに負けてしまいます。

手術していようが手術をしていまいが、良くなるんだという希望、良くするんだという意欲、長持ちさせるんだという考え方を無くさないで頂きたい!


お~ぼん・ぼん・ぼん ぼん・ぼぼんぼぼぼ・ぼん・ぼん・ぼん。






変形性股関節症を怖がらないでね




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