股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

様々な経過 4

2008-05-11 03:14:26 | 施術のこと
その方は、5年前からかなりの痛みがあって、筋肉をほぐしてほしいと言って来られました。
男性です。

筋肉をほぐすと、体重がしっかりかけられて、帰りは杖なしで歩けました。

しかし、筋肉の状態は持続しませんでした。

これの繰り返しでしたが、『今は股関節に炎症があるけど、いずれ取れるから頑張ってください。』という話をしながら通ってもらいました。

あまりにも夜間の痛みがつらそうな時に、『手術は考えないんですか?』と、本人の考えを確認する意味で聞いたのですが、それでも手術はしないという考えでした。

股関節の屋根が壊れ、骨盤の中に大腿骨が入り込んでいる珍しいタイプの方でした。
病院によっては『手術の時期を逃したね。』と言われてもおかしくない状態でした。


月に2回程度の通院でしたが、約10ヶ月後、急に痛みが取れ、しっかり体重がかけられるようになりました。
本人も夜間脚を縛って、痛みが出にくくなるように努力していました。
私も股関節の炎症を抑える治療のできる先生を紹介して、股関節の炎症を抑える注射治療も受けたことがありました。

痛みが取れはじめる前のレントゲンを見ると、大腿骨頭の形は実にきれいに修復され(びっくりしました!)骨盤側の骨も増殖して厚みが増していました。
しかし、修復と引き換えに関節の動きはかなり制限されています。

仕事をされているのですが、杖なしで痛みがなくできるので満足しているようです。

炎症が落ち着いたので、今後は積極的に関節の動きを改善してみようと考えています。

“修復力”はすごいものですね。



変形性股関節症を怖がらないでね