まっすぐに立っていなくても、脳がその姿勢を“まっすぐだ”と誤解していると、曲がったまま立っていることになります。
患者さんにまっすぐ立っていただくと、どちらかに倒れるんじゃないかという違和感を訴える方が結構います。
脳に対して間違った情報を繰り返し入力しているうちに、脳はそれが正常と感じてしまうんです。
このような脳の誤解が、偏った姿勢を生み出し、片方の足に負担がかかってしまうということはありそうですね。
皆さん、鏡の前に立って次の3点についてチェックしてみてください。
1、正面から見たとき、鼻からおろした床への垂直線が両脚の中央を通ること。
つまり、鼻の位置がが両脚の中間にあること。
2、横から見たとき、耳たぶからおろした床への垂直線が肩の中央をとおり、大転子をとおり、外くるぶしのやや前を通ること。
3、正面から見たとき、左右の骨盤の高さと両肩の高さが床と平行であること。
脚長差を補正した状態で。
すべて問題ないことが理想。
できるかぎり、理想には近づきたいですね。
簡単ではないかもしれませんが、理想的な形の反復・・・脳の誤解を直す方法です。
変形性股関節症を怖がらないでね