股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

考えないといけな~いのだ!

2007-03-17 00:12:23 | トレーニングのこと
今日は札幌市内から仲の良い2人組が来てくれました。
股関節症を通しての友達・・・あまり会ったこと無いらしいが、仲がよい。
私も1人とは4回目、もう1人とは2回目の施術なのに、かなり前から知っているような感じ。
一生つき合って行きましょう。

他には函館、帯広、釧路から来ていただいた。
遠くから皆さんありがとうございました。

そのうちの一人の患者さんを施術していた感じた事がありました。

片側の人工関節手術を受けていましたが、両脚の具合が悪く反対側の股関節周辺が痛みを出していた。

両側の殿部を押して筋肉の状態を診てみた。
深層の筋肉群が両側で非常に硬かった。
そのせいで両脚にしびれを感じることもあるとの事。

こんな筋肉の状態(筋肉の病気)なのに、筋力トレーニングをかなりやっていたようです・・・患者さんは悪くありません。
病院の理学療法士に股関節の各運動を1kgのおもりを付けて20回×3セットを朝晩やるように言われていたのです。
一般的には理学療法士も責めるわけにもいきません。

患者さんも指導者側も考えないといけない事があります。

手術を受ける前の患者さんの状態を良く考えないといけません。
この患者さんは痛みが強くて手術を受けています。
手術前に痛みがある時の筋肉は反射的に硬くなってしまいます。
痛みがある期間が長いと、更に硬くなってしまいます。
手術後、この筋肉の硬さは取れる人もいれば、筋肉の硬さが残る人もいるのです。
また、手術を受けた側の脚は、手術前には脚をかばって筋力が落ちているのに,手術後はどんどん体重をかけて行きます。
手術をした側の脚は,手術後疲れるでしょうね?
今まで散々体重をかけないようにしていて,手術後は急にどんどん体重をかけられるんですから・・・。

指導者側は、手術後の患者さんにトレーニングを指導する場合、退院後の「手術側脚への負荷」と言う疲労が重なる事を考えていただきたいと思います。
また,患者さんが手術をする前にどの程度の期間痛みを我慢していたのか・・・患者さんの歴史を良く調べていただきたいと思います。
“手術後の患者さん”と言っても,非常に個人差が激しいのです。

患者さん側も、そう言うことがあるので、病院で受けた指導を忠実に行うだけではなく、自分の体調を良く観察してトレーニングを休む勇気も持っていただきたいと思います。

病院からの指導どうりに順調に回復される方もいます。
しかし、全ての方がそうではないことも覚えておいて下さい。

この患者さん、両ひざの痛みも無くなり、脚が軽くなって帰られました。
筋力トレーニングはしばらく一切やめて、回復のためのいくつかの指導をして終了としました。

次回お会いするときには確実に改善していることでしょう。

「手術は失敗だった。」・・・この言葉は絶対聞きたくないですからね。




変形性股関節症を怖がらないでね
FROM SAPPORO