ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

ひきこもり20年

2015-10-27 22:10:23 | 感名を受けた話
昨日の夕方のニュース番組で取り上げられていた、

14歳(確か)の時から20年間ひきこもりの男性。

息子の暴力に身の危険を感じた親は、
息子ひとりをマンションに残し、別の場所で避難生活をしていました。

息子さんは夜中に奇声をあげたりするので、
住民からのクレームが絶えなかったようです。

親の依頼で、息子さんをフリースクールに入れるために、
職員さん2人がマンションに入ることに。

部屋に入ると・・・

ドアには刃物が何本も刺さったまま、壁はほとんど穴だらけ。
仕切りも貫通し、天井にも穴が開いている。

ほとんど原型を留めていない部屋。

目を覆うような光景・・・

「もうここにはいられない」
「お前をここから救い出してやる」

どんな言葉がけにも頑なに反応しないまま時間が経過していきましたが、
ついにマンションを出ることに同意。

必要な荷物をまとめるようにと言われ、荷物をまとめる息子さん。

なんと、中学校の教科書にも手を延ばしました・・・

ここで私の涙腺崩壊・・・

もう20年経っているのに・・・
彼の時間はそこで止まっていたんだね。

自暴自棄になって親も寄せ付けないようになってしまったけど、
どこかでやり直したいという気持ちがあったんだな・・・と。

彼のやり残したことを引きずっていた20年を思うとたまらなくなりました。

今回、救い出すことができなければ、彼の心の奥に仕舞いこんだ気持ちを誰も知ることなく
埋もれたままになってしまったでしょう。

その後、フリースクールで生活することになった彼。

この空白の20年を少しでも埋めて、次へのステップを踏みだして欲しいです。



一方、このフリースクールにきて半年の40代の男性。
ひきこもり歴10年でこの施設に送りこまれてきました。

社会人になってからの、ひきこもり。
最近、大人の入居者が増えているそうです。

母が「もう限界です」と涙ながらに訴え、
もの凄い嫌悪感で母親を見ていたこの男性。

フリースクールに来てまだ半年ですが、どんどん表情が変わってきて
今では、率先して、職員さんのお手伝いをするほどに。
そして、このフリースクールで働きたいという希望もでてきました。

母への感謝の気持ちも芽生えていました。
自分のために動いてくれた母に。

「何かきっかけがあれば人間は変われる」

番組でそう締めてしましたが、本当にそうだなと思いました。

親が諦めたら終わり。
諦めないことが大切なんだとも。


ひきこもってしまうと、親子の信頼関係が崩壊してしまうケースがとっても多いです。
今回の番組の両方のケースもそうでした。

だって、そうですよね。

子どもの行動を認めたくはないし、その状況にイライラするし何か言いたくなるし、
それをぶつけると、子どもは反発して荒れてくる。

家庭は暗くなるし、親も精神的に余裕がなくなるので、夫婦間でもいさかいが起こりがちになる。
(一時期の我が家でも同じようなことが起きています

そんな状況の中で子どもの心はますます荒んでくるし、
親子の信頼関係を保つのが難しくなっていく。

信頼関係が崩れてしまうと、親との会話を拒否したり、部屋から出てこなくなったり・・・
この負の連鎖に親はなす術を失ってしまうことに。


不登校の解決もまずは親子の信頼関係から・・・と言います。

子どものいけない行動に目をやり、それをなんとかしようとだけすると
子どもは間違いなく心のシャッターを下ろします。

辛い時、否定されるだけでは本当に辛いですから。
元気な時とは違います。

親が言い聞かせようとするのではなく、ただただ聴いてあげようと思うこと。
何か正そうと思って聴こうすると、不登校になるような敏感な子どもは親の心をすぐ見透かします。

だから、ただただ聴く。

行動の裏の辛い気持ち、不安な気持ち・・・
それを理解してやりたいという気持ちで聴くこと。
受け入れられなくても、受け止めようとしてあげること。

親だけは自分を見捨てない。

子どもがそう思えるだけでいいと思います。

それで、ひきこもりが解決できるわけじゃないけど

親との接触を拒み、自分には誰も理解者はいないと、
自分の殻の中に自分を閉じ込めてしまうことだけは避けなければと思います。




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6 コメント

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Unknown (や)
2015-10-28 07:21:16
本当にそうです!
息子さんが、「親は自分の味方なんだ」と思えれば、いろんなことに一歩が踏み出せると思います!
現実から目を背けず、息子さんとの信頼関係を築いて、息子さんに自信を持たせてあげてください!
応援していますp(^-^)q
みぃみさん、、 (BB)
2015-10-28 14:37:54
中学の教科書、、で私の涙腺も崩壊しました。
家の息子も、復学支援機関との出会いが無ければ、あのまま2000%引きこもっていたと思います。
先ほど、担任先生に電話しましたら、体育の授業も普通に受けて、ハンドボールのキーパーでナイスセーブを連発してますよって。進路希望調査は、まだ学校名は書けないから、待って下さいって、自分から言えたそうです。
不登校、引きこもりの始めに、どうしたら良かったのか、正しかったのかはわかりませんが、、
この子は怠けているのでも、病気でもない!と思いました。
そして、まずは大人が反省して家族関係を見直す事だ!と思いました。
今、息子は合宿祭の練習らしく、毎朝30分早く登校しています。相変わらず、何にも話しませんが、エヘッという感じの笑顔が良く出るようになって来ました!
姉も、朝5時に起きて、普通に登校しています。
全て家庭教育のおかげです。まだまだ余計な事ばかり言ってしまって、毎日後悔です。
親が学び、子供への干渉を無くし、子供の人生を子供に返したいです、、
凄い! (まめ)
2015-10-28 23:38:38
ごめんなさい
読み逃げ出来ませんでした
何もいえません
みぃみさんのコメントが
本当にその通りなので
同意です

ありがとう
私は、その番組見なかったので
感動というか 同じものをみた共感に足りないですが
経験したものとして
本当に同じようにおもいます

ありがとうございます
改めて 姿勢直す気持ちになりました
やさん (みぃみ)
2015-10-29 22:50:50
そうですよね。親子の信頼関係が崩れてしまい家庭の中で孤立してしまうと、一歩踏み出すどころではなくなってしまいます。ケン太は親子の信頼関係が崩壊したことで不登校になっているので、二度と同じことを繰り返してはいけないと思っています。応援ありがとうございます!
BBさん (みぃみ)
2015-10-29 23:35:52
教科書・・・涙腺崩壊ポイントですよね。20年・・・どんな思いで暴れていたのかと思うと、たまらないですね。

息子君、いい感じじゃないですか~エヘっという笑顔、嬉しいですね。
本当に復学したいのか?、復学しても大丈夫なのか?復学する前は想像つかないですが、その結果は子どもが教えてくれますね。不登校になってしまうと、心配で寄り添い気味になりがちですが、それが子どもの自立を阻み、かえって復学から遠ざけてしまうことに。
子どもの人生を親の物にしてはいけないですものね。子どもを本来の位置に戻してあげなければね。お互いに頑張りましょうね!
まめさん (みぃみ)
2015-10-29 23:56:59
少しお久しぶりです。
出てきてくれてありがとう!

まめさんも同じように感じ取ってくれたのですね。同じような経験をしているのですから、子どもの気持ちも親の気持ちも痛いほど理解できますよね。そして、同時に当時のことも思い出し、改めて親子関係を見直すきっかけにもなるんじゃないかと思います。
親子関係を築くのは積み重ねが必要ですが、崩壊する時は一瞬だったりします。気を引き締めていきたいですね。

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