ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

またひとり・・・

2012-09-27 13:02:41 | 思うこと
先日、剣道部で一緒だった女の子のお母さんから電話がありました。


ケン太と同じ中3の剣道部の女子は2名いました。
今回電話をくれたお母さんの娘さん、Sちゃんと、もうひとりはMちゃん。

Mちゃん、2年生の後半に行き渋りがあり、剣道部も辞めてしまい、
今はクラスに入れず別室登校をしているとのこと。

Mちゃんは1年の時に足を故障したのですが、顧問に疑われた?とかで、
無理に練習を続け、その後ドクターストップがかかり練習が出来なくなりました。
最後はマネージャー的な存在として部に残っていたようです。

そのことや他のことでも顧問との間に感情的なことがあり、親にはずっと辞めたいと訴えていたようです。
学校も休みがちになり、登校しても部活に参加したりしなかったりしたそうです。

「なんで部活に来ない!?」と顧問に責められると、今度は、顧問の授業に出れなくなり、
登校しても、顧問の授業になると保健室で寝ていて、終わるとクラスに戻ったりしていたそうです。

今度は「なんで私の授業だけ出ない!?」と責められ、
「剣道を辞めるのか辞めないのか?」と迫られ、さらに休みがちに。
休みが多くなってくると、クラスの微妙な空気を感じ、皆が自分のことをどう思っているのかと
思うと、クラスに入れなくなってしまったそうです。


部活に参加しない、自分の授業だけでない・・・言われるのは当然だとは思います。
でも、ただ責めるだけでよかったのか・・・

具体的にどんな言葉があったのか詳しいことはわかりません。
でも、ケン太も顧問に責められたことで行き渋り、退部に追い込まれたので・・・
顧問の口調は想像できます。


ケン太は剣道の練習態度にはまったく問題がなかったようですが、宿題が終わらなかった
ことで、やらなければ練習に参加させない。試合にも出さない・・・そこが始まりでした。

宿題を終わらせても、そのやり方を許してもらえず(担任はOKなのに・・・)
練習に参加できないまま。
「もう一度やらせて下さい」と勇気を持って言いに行ったら「今忙しいのがわからないのか?
何を考えている。許せない」と門前払い。
退部の意志を固め、言いに行くと「はっきり言って逃げ。辞めるのは認められない」と帰された。

そこから顧問の授業に出れなくなりました。

私と面談した時に・・

「学校休んでいいんですか?」
「どうして連れてこないんですか?」
「このままだったらずっとお休みして堕落した人間になるでしょうね」
「それでも辞めるというのなら、これからは1をつけていいってことですね」

どうしてそこまで言われなきゃいけないんだろう・・・
ケン太も同じように言われていたんだな・・・と思いました。

小学生の時に不登校を経験しているし、運動部は無理かと思っていたけれど、
剣道が好きだったし、1年間、よく頑張っていたと思う・・と伝えると

「これで頑張ったと思われるということですから、最初からダメな子だったって
ことでしょうかね」って。

ケン太ってそんなにダメな子なんでしょうか・・・

それでも最後には、勉強面まで面倒をみてくれたことはありがたかったと
お礼を言いました。

「やることをやっての剣道ですから・・・剣道ができる子はちゃんとやることを
やっています。やらない子はやはり剣道もダメですね」

どこもフォローしてもらえず、ただ切り捨てられました。
ケン太はそれから浮上できないままです。


あ~また思い出しちゃった・・・

Mちゃんが同じような思いをしたのかなと思うと悔しくて悲しいです。



Sちゃんも辞めたい気持ちを堪えながら、ずっと頑張ってきました。
しかし、2年生の後半に、耐えきれず、ついに辞める決心をしたそうです。

退部する時は、退部届を担任に貰って顧問に提出という流れなのですが、
担任に退部届を貰いにいった時に

「Sまで学校来なくなったら困るから、辛かったら辞めていいからな。もし親が反対するのなら
先生が親を説得してあげるからな」と言われたそうです。

先生にそう言ってもらい、親にも退部届に判を押してもらったら、
「もう少し頑張ってみようかな」と思うことができて、最後まで頑張れたそうです。

Mちゃんもずっと親に辞めたいと訴えていたそうです。
でも、親は内申点がつくから見学していればいいじゃない・・・と認めなかったそうです。
余計にMちゃんは追い込まれてしまったのかもしれませんね。


ケン太が剣道部を選んだのは、部活見学でその厳しさにも惹かれたようでした。
ピシッとした空気がよかったようです。

「声が小さい!」と校庭の外周300周を命じられた時も何も言いませんでした。
練習を辛いと言ったことは一度もありませんでした。

確かにケン太には弱い部分があります。
顧問の言うとおりなんです。
突き落として、そこから這い上がってくることを望んでいたのはわかります。

でも、這い上がれなかったケン太。
這い上がらせるために、否定、非難は必要だったのでしょうか・・・

否定、非難・・・
そこからは何も生まれないと思います。


学校での経験が子どもを成長させてくれると思います。
強くもなれると思います。

剣道を続けることができたら今よりも強くなれていたかな・・・

そのチャンスをもらえなかったのはとても残念です。




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コメント (8)
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