サイエンス・オブ・ヨガという本に「心と体、体と心の繋がりが強化されると、自己調整能力とレジリエンス(体に本来備わっているホメオスタシスの働きによりストレスから立ち直る能力)が高まるのです。」とあり、また、「脳の神経、可逆性(脳の成形能力)によって生じる変化を促進する。」とある。
脳の成形能力とは、脳組織が刺激を受けたことにより、生気に満ちた木のように枝が茂ることで、刺激を受けないと枯れ木のようになるそうだ。
この刺激とは、ヨガによって神経を刺激することと、整膚による皮膚を耕すことと同じである(ただし、日々、体(命)は変化し続けているため、変化が必要だ)。
心と体、体と心の繋がりが強化されるのと反対のことが激増している現代社会だ。
心と体、体と心の繋がりが弱く、脆弱に弱体化したことが、すべての現代社会の問題の根本原因だ。
ヨガでもよりスピリチュアル傾向に行ったものや、逆に、体だけの、よりフィットネス傾向に走っているものが多い。
宗教を含めた精神世界スピリチュアルにおいても、人間の心というものをまともに真正面から扱っているものがない。
それは、体(命)の奥深さを感じることができない人がやっているから。
体(命)の奥深さとは、人生の奥深さである。
宗教を含めた精神世界スピリチュアルのすべては、心と体、体と心の繋がりを強化できず、弱めてしまう。
なぜかというと、心が自分の体の外側の神や霊、気やエネルギー、宇宙や霊的存在や教えや理論理屈のほうに向いてしまい、体(命)のほうに集中できない状態になるからである。
このことが、人間の最大の不幸の原因である。
その表れとして、私どもに訪れる人の多くが悩みや問題を増大化して、心と体の繋がりが弱くなったために、その隙間から邪気が侵入して、なかにはまともな人格を保てなくなっている人も少なくないのである。
このことが、人間の不幸の最大の原因である。
現代は情報化社会であるが、情報の100%はすべて体(命)からの逃避であり、現実逃避である。
しかし、必要な情報もあるから、我々は自分自身の体(命)に心を戻す訓練、練習が必要である。
ゴビンダセイフヨガはポーズの完成をそれほど重要視せず、ポーズというより、誰でもできる動きを、その人の体(命)が心地良いと感じることを重要視して追求していく。
その過程で心と体、体と心の繋がりが強化される。
そして、なぜ人生が幸せになれるかというと、前述の解剖生理学が解明した通り、脳の発達を促すからということである。
ゴビンダセイフヨガのホームページ
https://www.ki-seifu-matsumoto.com/