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津川雅彦 逝く…

2018年08月09日 | 映画



 「狂った果実」から「マルサの女」まで、
長年にわたって映画やドラマで幅広い役を演じた
俳優の津川雅彦(つがわ・まさひこ、
本名加藤雅彦〈かとう・まさひこ〉)さんが
4日、心不全で死去した。78歳だった。 

 1940年、京都市に生まれる。
父親は歌舞伎から映画に転じた俳優の沢村国太郎、
祖父は“日本映画の父”と呼ばれた製作者のマキノ省三、
叔父は加東大介という芸能一家に育った。
幼い頃から子役として活動。
56年、日活の「狂った果実」で石原裕次郎の
純真な弟を演じて注目を集めた。

 58年、松竹に移り、木下恵介監督の「惜春鳥」などで
甘い二枚目を演じた。
60年前後に若手監督が中心になって松竹ヌーベルバーグ
運動を起こす。
大島渚監督の「太陽の墓場」や「日本の夜と霧」、
吉田喜重監督の「ろくでなし」など、彼らの斬新な作品で、
強烈な個性の若者を演じた。

 中年に差し掛かった80年代以降は重厚な容姿を生かし、
伊丹十三監督の映画の常連となる。とりわけ87年の
「マルサの女」では国税査察官の宮本信子の上司、
「あげまん」では宮本と結婚する銀行員など、
印象的な役を数多く演じた。

 この頃、渡辺淳一原作の「ひとひらの雪」「別れぬ理由」
など大人の恋愛映画で中年男の色気をにじませた。
「マルサの女」「別れぬ理由」でキネマ旬報助演男優賞を受けた。

 テレビでもNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」で徳川家康役や、
TBS「野々村病院物語」で外科医役などを演じた。

 2006年、叔父のマキノ雅広監督の名前を借りた
マキノ雅彦名義で映画「寝ずの番」を初監督。
「次郎長三国志」「旭山動物園物語」と計3本のメガホンを取った。
兄で俳優の故長門裕之さんとは長年不仲だったというが、
これら弟の監督作に兄が出演、晩年は関係を修復した。

 妻で俳優の朝丘雪路さんも今年4月に亡くなったばかりだった。

長女は俳優の真由子さん。74年に赤ん坊だった真由子さんの
誘拐事件が起こり、ニュースになった。 

嗚呼…
奥様を追いかけるように…。 

去年何かのドラマを観て…
『やすらぎの郷』だ。
ちょっと年より老けて見えるというか、
元気がないというか…。

でも、いつもダンディーで!
色気があって!
半端ない存在感で!
もう観られないのかと思うと…。
悲しい…。 

いつだったか、
祖父が、あの偉大なマキノ省三!
それを知って、
ビックリしたもんなぁ。
父親とか叔父とか叔母とか兄とか、
まさに芸能一家。 

マキノ雅彦という名で、
舞台の演出もやった!
中村福助と中村梅雀が出演した
『男の花道』(2012年)
懐かしい…。 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

中村福助×中村梅雀 男の花道 (2012.8.8記)
やすらぎの郷 遂にきてしまった最終回… (2017.10.9記)


2 コメント

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寂しくなりました (はぎお)
2018-08-11 12:29:22
こんにちは。
また「スター」が逝ってしまいましたね。

津川さんを初めて認識したのは、多分「野々村病院物語」の、顔の濃いちょっとイヤらしい先生(^^;

それからは、かしまし娘さんのお書きになったとおり、様々な役で楽しませていただきました。
現代劇はもちろん、時代劇スターとしても大きな存在。「独眼竜」の徳川家康は印象的でした。

正直、役者としてはお兄さんの長門さんの方が好きでした(^^; ずっと劣等感を持っていたと津川さんも語ってらして、共演もほとんどなかったようですが、晩年お二人揃って出演されたドラマを見て、心が躍ったものです。

マキノ雅彦として監督し、長門さんが出演した「寝ずの番」も観に行ったなぁ・・・

少年の心と大人の見識を併せ持った、芸能界の重鎮。しかも愛妻の死後すぐの旅立ち。最後まで「スター」だったなと。
不謹慎ですが、なんだか、あの世の方がどんどん豪華な世界になってる気がします(^.^)
華やかな兄弟 (かしまし娘)
2018-08-21 11:29:46
はぎお様
お返事が遅くなり申し訳ありません。

本当に、またしてもスターが…。
華やかな兄弟でしたよね…。
映画界で活躍した後、テレビ界に転身。
そういう存在感溢れる俳優達が
ドンドン減ってしまって…。
時の流れとはいえ、淋しいことです…。

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